ビフィズス菌や乳酸菌でアトピーに良いもの7種類と特徴

LINEで送る
Pocket

スポンサーリンク

ビフィズス菌と乳酸菌ってアトピー改善にはどれを選べばいいのか?どんな効果があるのか?種類と選び方をまとめました。山ほどある乳酸菌のなかで、アトピーによい国産サプリをピックアップして特徴をまとめてみたのでご参考に。

スポンサーリンク

ビフィズス菌と乳酸菌とアトピーの関係

ビフィズス菌と乳酸菌はどちらもアトピーの人の腸内環境改善に役に立つと言われています。同じように語られていますが、厳密に言うと異なった菌なんですね。
ビフィズス菌は乳酸菌の一種とも言えますが、分類学的にも違うし、働きも菌の性質も数も違うんです。

 

ビフィズス菌とは

ビフィズス菌は大人の腸の中の善玉菌の99%を占めています。1兆~10兆のビフィズス菌がいると言われています。乳酸菌の約1000倍の数が生息しています。
ビフィズス菌は乳酸や酢酸といった、「有機酸」を生成します。

特にビフィズス菌が生成する酢酸が強い殺菌力を発揮し、腸内を酸性に保ち、大腸内の悪玉菌の繁殖を抑えています。
お酢は口から飲めるけれど、胃や小腸で消化吸収されてしまうので大腸には届きません。大腸のなかでビフィズス菌に酢酸を作ってもらうのが大事なんですね。

酢酸を生成するのはビフィズス菌だけで、乳酸菌にはできない仕事です。

 

nyusankin

(http://bb536.jp/basic/basic03.htmlより引用)

 

ビフィズス菌は酸素があると生きていけません。
大腸は酸素が少なくビフィズス菌が働きやすいということになります。

2016年現在、人の腸の中に生息が確認できているビフィズス菌は約10種
人間以外の動物に生息するものと併せて約30種が確認されています。昔は人のビフィズス菌は5種という説が出てましたが、それからどんどん発見されているってことです。今後も発見されるかもね。今研究が盛んな分野ですから。

菌種による違いと、さらにある菌種に属する特定の菌株を指す時に菌株名が付けられています。よく、ビフィズス菌の「○○菌株」と書かれたヨーグルト売ってると思います。菌株が違うと機能性も異なってくると考えられています。菌株名で○○に効く!って言い出すとすごいたくさんの種類があることになります。

 

乳酸菌とは

乳酸菌とは、ひとつの菌の名前ではなく、糖を分解して乳酸を作る菌の総称なんです。いろんな種類の乳酸菌がいます。

酸素があっても生きることができ、人間の体の中だけではなく、乳製品や発酵食品にも生息できます。
酸素がまだある小腸でも力を発揮しやすいです。

小腸は、人間の免疫の7割をつかさどるといいます。免疫のバランスを保つために、乳酸菌は大きな役割を果たしています。

saikinbunpu

(参考文献:『腸内細菌の話』 光岡知足 著 から引用)

 

この図を見てみると、ラクトバチルス菌というのが乳酸菌の代表なのですが、小腸での菌数が多くなって、大腸でも同じくらいの菌数がいます。対してビフィズス菌は小腸を出て盲腸・直腸、つまり大腸のほうで数が一気に増える菌なのです。

 

ざっくり言って、

・ビフィズス菌は大腸

・乳酸菌は小腸と大腸

で活躍する菌です。

 

乳酸菌の中には、胃酸や胆汁酸でも死滅しない強い菌がおり、腸内に届きやすいことも特徴です。

大腸内の善玉菌の主役は、あくまでビフィズス菌です。大腸内では乳酸菌は、ビフィズス菌のサポートをしているんだとか。

乳酸菌がいることで、ビフィズス菌がさらに増え、悪玉菌の比率が減ります。

 

 

 

腸内細菌のバランス

人間の腸内では、100~500種類、100兆個以上の腸内細菌がいます。
いろんな種類がいるので、全部を一つ一つ調べ上げて書き記すのは難しいんですが、概ね、

・健康に悪い「悪玉菌」
・健康によい「善玉菌」
・状況により良くも悪くもなる「日和見菌」
の3タイプがいて、それぞれが腸内で壮絶な生存競争・陣取り合戦をしています。

平均的な腸内の菌のバランスは、

善玉:日和見:悪玉
 2: 7 :1
ぐらいだと言われています。

日和見菌は、状況によって、良い作用をしたり、悪い作用をしたりと変化する菌と言われており、力の強い勢力に味方するとも言われています。ですが、本当のところは、まだ種類や作用が解明されていない菌のことなんだそうです。培養することもできていない未知の菌もいるとか。
腸内環境が悪くなると、悪玉の割合が増えたり、日和見菌が悪玉菌に加担して悪さを始めます。

 

ビフィズス菌と乳酸菌が悪玉菌を排除する仕組み

腸内細菌の先駆的な研究者である、光岡知足先生の本が一番わかりやすいです。
ネット上でも対談が公開されているので見てみるといいかも。善玉菌とか悪玉菌といったネーミングを始めたのもこの方です。
光岡先生によれば、
ヨーグルトに含まれた菌が棲みつき悪玉菌が減るわけではなくオリゴ糖や産生物質をエサに腸内に短鎖脂肪酸が産生されるから」としています。
短鎖脂肪酸とは酢酸、プロピオン酸、イソ酪酸、酪酸、イソ吉草酸、吉草酸、カプロン酸、乳酸、コハク酸といった有機酸の一種のことです。
要は、
腸の中で、ビフィズス菌や乳酸菌がエサを食べて酸を出し、
悪玉菌の繁殖しにくい酸性の環境を作ることで、腸内環境をよくするんです。

ビフィズス菌が直接悪玉菌を食べたり、口から入った善玉菌が腸内に住み着いて、数が増えるわけじゃないんですよね。

 

ビフィズス菌や乳酸菌は、もともと腸内にいた菌と同じものであれば住み着きますが、そうでなければ便と一緒に出て行ってしまいます。
しかし、出ていくまでに、有機酸を生成し、腸内環境をよくして出て行ってくれるんですね。

なので、善玉菌のエサとなる栄養素も一緒に摂取することも大切なんです。

 

ちなみに、
乳酸菌やビフィズス菌が配合されたヨーグルトやサプリメント摂ることを
プロバイオティクス

腸内で善玉菌を増やす(エサとなる)オリゴ糖や食物繊維を摂る方法のことを
プレバイオティクス

といいます。プロとプレの微妙な違いですけど、どちらも日本で研究が盛んな最先端の分野ですね。

 

食物繊維が豊富な野菜や果物をたくさん食べたとしても、便通が悪いままの人はたくさんいます。
実は食物繊維は、悪玉菌のエサにもなってしまうので、腸内環境が悪いところへ食物繊維が豊富な食事をとっても、状況が良くならないことも多いです。

善玉菌はオリゴ糖をエサに増殖しますので、ビフィズス菌や乳酸菌と一緒に摂ると効率よく腸内を改善することができます。

 

アトピーに対する乳酸菌の具体的な効果とは

では菌と菌の役割がだいたい分かったところで、アトピーに対して、乳酸菌やビフィズス菌をとることで、具体的にどんな効果があるかという話です。

 

アトピーの炎症の改善

ビフィズス菌などの善玉菌が減って、悪玉菌が増えた腸内環境では、悪玉菌が作り出す、
アミン類
アンモニア
硫化水素
インドール
スカトール
フェノール類
など、様々な有害物質を生成します。
腸壁からこれらの有害物質が吸収され血流に乗って皮膚に到達し、炎症を悪化させ、表皮細胞の正常な分化を妨げて、肌の状態を悪くします。
ビフィズス菌を摂取することで、こうした悪玉菌の生成する有害物質を減らし、アトピー肌の炎症の改善につながります。

 

アトピー・アレルギー改善。免疫調整作用

人の免疫で重要な働きをするT細胞の一種でTh2細胞というものがあるのですが、このTh2の応答が過剰となると気管支喘息やアトピー性皮膚炎などのアレルギー性疾患が発生します。
乳酸菌にはこのTh2細胞の応答調整効果があるためアレルギー軽減効果につながるとされています。

最近の研究では、2013年に理化学研究所の大野氏によって仕組みが明らかになった、「Tレグ(制御性T細胞)」の働きです。

 

Tレグは他の免疫細胞が暴走するのを抑える役目をし、炎症抑制作用をもっている特殊な免疫細胞です。このTレグは、免疫にかかわるT細胞と同じ細胞から変化してできるのですが、Tレグに変化するには、腸内細菌が作る短鎖脂肪酸の一種である「酪酸」によってDNAのスイッチが切り替えられる必要があるのだそうです。

この分野は研究開発の最先端なので、今後も新しい発見が期待されています。

 

消化吸収:食物アレルギー改善作用

今まで分解を行うのは胃や十二指腸で分泌される「消化酵素」のみと考えられていましたが、実は腸内細菌も、小腸での食物の消化、吸収、に大きく関わっている、ということがわかってきています。
善玉菌は、栄養素や成分を小腸の腸壁から正常に無駄なく吸収されるレベルまで低分子に分解する手助けをしています。

腸管から吸収されるタンパク質は分子が大きいままだと、人にとっての異物=アレルゲンとなってしまうのですが、消化の過程で免疫の対象ではなくしていきます。(経口免疫寛容)これは食物アレルギー抑制にもつながっているんですね。

 

ビタミン・ホルモン合成

善玉菌のとても重要な働きがビタミンの合成です。

ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンB6・ビタミンB12・ビタミンK・葉酸・ビオチン・など合成してくれます。

特に、ビオチンは、アトピーの炎症体質の改善になくてはならないビタミンで、アシドフィルス菌が生成してくれます。
ビオチンは、脂肪酸の合成やエネルギー代謝、アミノ酸の代謝に重要な役割を果たす補酵素として、さらにはミトコンドリアのエネルギー代謝活性に直接かかわる重要な補酵素で、不足すると体内でのリノール酸からγ-リノレン酸の変換が抑制されて、炎症物質プロスタグランジンE2やロイコトリエンの生成を抑えられなくなり、炎症が悪化するといいます。(ビオチン欠乏

 

腸内環境をよくすれば、わざわざサプリメントにお金をかけなくても、ビタミンを合成してくれるんですよね。

また、睡眠と精神安定のホルモンと言われているセロトニンは腸内で90%以上が生成されているという報告もあります。

 

便秘改善:腸管運動の促進

意外かもしれませんが、腸内細菌の産生する酸の刺激によって腸の蠕動運動が活発になるんです。腸が動かない弛緩性の便秘も、乳酸菌の出す乳酸が働けば改善しやすくなります。
便秘をすると悪玉菌は繁殖しやすくなりますし、排泄すべき有害物質画再吸収されると炎症悪化につながるので、便秘は阻止したいところですね。

 

アトピー改善によい乳酸菌の種類は?

最近の乳酸菌の研究はかなり盛んになっていて、いろいろな機能を持った乳酸菌が入ったヨーグルトやドリンク、サプリメントがどんどん出てきています。

そもそも腸内細菌は、人によって住み着いている菌が異なります。

人によって、どの善玉菌が効果を発揮してくれるかは、今のところ試してみるしかありません。

また、腸内の菌は、数多くの菌が連携プレーで働いています。腸内の菌は多様性があったほうが、変化に強く、体の免疫全体が高くなるので、一つに限らず、たくさん有用な菌を腸内に送り込むのが良いんですね。

 

とはいえ、まずはアトピーの改善が先決ですから、多様な菌をとるのは、食生活でも発酵食品をとることで賄うとして、今回は、

アトピーの改善について研究結果が出ているものをピックアップしたいと思います。

 

今回は基本、サプリで紹介したいと思います。ヨーグルトとか食品でもいいんですが、毎日ヨーグルトを食べるのは大変だし、アトピーの人って乳製品が体に合わない場合も多いから。乳脂肪の摂り過ぎは逆に腸内環境の悪化因子にもなるし、砂糖が入っているものが多く、却って炎症の原因になることもあるからです。忙しい人でも手軽に取れますし、アトピー改善には圧倒的にサプリメントでの摂取がお勧めです。

 

 

ビフィズス菌

まずはアトピーの大敵である便秘を防いだり、大腸の状態を改善して、便の状態をよくし、老廃物の排泄をきちんとすることが大切です。

そのためにはビフィズス菌が欠かせません。

毎日、黄土色のバナナ状の便がするりと出ている人はいいのですが、それ以外の場合は改善の余地あり

 

ビフィズス菌には約30種の亜種があるのですが、以前にそのうち2種類がアトピーの皮膚の症状の改善に必要とされるビオチンをエサとすることが判っていて、一時期ビフィズス菌は善玉には分類しない!みたいな話題が出たことがありますが、現在その種類の菌が配合された製品は出回っていないようですね。アトピーでもビフィズス菌を摂取することは有効です。

 

逆に成人型アトピー改善傾向が研究で明らかになったビフィズス菌が出てきています。

例えば、
メイトー/ビフィズス菌LKM512

MEITO(協同乳業)が開発研究しているビフィズス菌の一種です。

この菌は、胃酸に強くて、生きて腸まで届きやすく、大腸で増殖する特徴があるそうです。
便秘の改善だけでなく、成人のアトピー性皮膚炎のかゆみを減らせるなどの効果があることが分かっているそうです
(研究内容は2014年8月5日米国アレルギー・喘息・免疫学会の学術雑誌に発表)

盲腸内の酸性度が上がり、短鎖脂肪酸が増え、4種類の善玉菌(B.ラクティス、L.ラクティス、L.ブルガリクス、S.サーモフィルス)や酪酸生成菌数が増える強力な菌ですね。

この乳酸菌は腸内でポリアミンという物質を作るそうです。腸内ポリアミン濃度を高めれば、そのポリアミンの作用で腸管バリア機能が高まり炎症原因物質が体内に侵入する機会が減ります。血中に移行したポリアミンはリンパ球に作用し炎症反応を抑制するそうです。

メイトー/ビフィズス菌LKM512 ←こちらの公式サイトで購入可能です。

 

アシドフィルス菌

アシドフィルス菌は乳酸菌の一種です。

乳酸菌はいろいろ種類があって山ほど機能性食品も出ているのですが、このアシドフィルス菌は発見されたのも1900年と古く、熱や酸に強い菌として知られてきました。人間の初乳に多く含まれ、免疫力を高める効果も高い。

ビオチンという肌に大切なビタミンをつくりだす働きが有名ですね。ビオチンは抗生物質の投与などにより欠乏すると脱毛や湿疹、炎症などの皮膚症状や疲労感、食欲不振などをきたす場合があります。

アシドフィルス菌は乳糖(ラクトース)を分解する酵素であるラクターゼをつくり出す働きもあります。

 

普通にアシドフィルス菌配合と書いている製品を選べばいいのですが、アシドフィルス菌も以下の通りいろいろと種類が出ています。。

・アシドフィルス菌 L-92株
カルピス社が抗アレルギー作用のために選んだアシドフィルス菌。L-92を摂取したアトピーの子どもたちの90%に症状緩和の有効性が示されたというデータを取っています。≪公式≫【5000円以上送料無料】「アレルケア」

 

・アシドフィルス菌 L-55株
オハヨー乳業が作っている
胃酸に強いアシドフィルス菌L-55株。整腸作用、アレルギー抑制作用も期待できる。ブルガリア菌やサーモフィルス菌に比べて、優れた付着性があるので、腸内に長くとどまることが期待されてるそうです。
サプリメントはないけれど、ヨーグルトが販売されてます。
オハヨー 生乳ヨーグルト

 

その他機能性乳酸菌

・クレモリス菌FC株
家森博士が長寿の多いコーカサス地方から持ち帰ったカスピ海ヨーグルトを作り出す菌。
アトピーについては、菌体および粘り成分EPSが過剰な皮膚の炎症を抑制する効果があることをマウスの試験にて発表しています。
フジッコが出している善玉菌のチカラ
に配合されています。

 

・KW乳酸菌 3100株
キリングループの発見した乳酸菌がKW3100株。生菌でも死菌でもアレルギー改善作用を期待できると研究で明らかにしました。
KW乳酸菌はIgE抗体を抑え、Th1細胞、Th2細胞のバランスを整えます。花粉症の人にも効果的。IgE高い人にはいいかも。
今のところKW3100株の製品は販売されていないけれど、KW乳酸菌としては
ヤクルト が販売しているノアレ 乳酸菌
小岩井のプラズマ乳酸菌ヨーグルトにも入っています。

 

・ラクトバチルス・ラムノーサス・GG
英国の権威ある医学誌「The Lancet(ザ・ランセット)」にてアトピー性皮膚炎予防効果が発表されている菌です。予防効果というのは、妊婦さんにこの菌を摂ってもらい、出産後に子供がアトピーになる率を測ったところ、明らかにこの菌を食べていたお母さんの子供はアトピーが少なかったっていう結果が出たからですね。

お腹の中の赤ちゃんは無菌状態ですが、産道を通って生まれてくるときに、最初に母親から菌を分けてもらい、その後にどんどん環境から細菌を獲得していくという説があります。帝王切開で生まれた子供はアレルギーになりやすいという説もあります。

ラクトバチルス・ラムノーサスGG菌は、世界50カ国以上で利用される菌。腸管への付着性が強いのが特徴で持続性乳酸菌と言われているそうです。免疫調整機能など多くの効果あり、下痢予防、インフルエンザ、風邪予防にも期待できるとか。免疫力の底上げ的なイメージかなぁ?
日本ではタカナシ乳業が独占販売。タカナシ「生きて腸まで届く乳酸菌(顆粒タイプ)LGG乳酸菌」

 

・ラクトバチルス・パラカゼイ K-2株
亀田製菓が発見した、酒粕から見つかった植物由来の乳酸菌。免疫調整機能を持ち、花粉症やアトピー改善の効果が期待できる。軽~中等症のアトピー性皮膚炎患者さんにK-2菌を摂取してもらう臨床試験を行い、どちらにおいても有意な症状緩和効果を 確認したとのこと。最近販売している商品はないみたい。

 

・エンテロコッカス・フェカリス菌 EC-12
久光製薬が製品を出しています。
この菌も研究が充実していて、アトピーの効果とともに、接触性皮膚炎(Ⅳ型アレルギー)の炎症抑制効果もあったそうです。
ニッケルまたは松やにに対してアレルギーを持つ接触性皮膚炎の患者に摂取してもらったところ、パッチテストで抑制効果が確認されたそうです。マウス実験でIgE抑制やTh1Th2バランス正常化も結果が出ています。

EC-12の研究結果は、原料を作っているコンビファンクショナルフーズのHPで確認ができます。サプリメントとしては、久光製薬が販売しているものが菌数も多くてよいですね。
久光製薬 乳酸菌(EC−12)

 

ちなみに、
乳酸菌は、生きた菌であろうと死んだ菌であろうと、関係はありません。腸内に菌が運ばれると、その菌の体に含まれる成分(菌体成分)によって腸内に集まっている免疫細胞が刺激されます。

その結果、免疫活性によって体全体の機能性が高まる効果が期待できるんです。

 

当然生菌も必要ですが生菌のメインの働きは整腸作用で間接的に健康に働きかけ4日ほどで排便されてしまいますが、死菌は腸内で腐敗しその成分が吸収などされ直接的に働きかけます。

免疫力やアレルギー改善には生菌よりも死菌の乳酸菌が有効に働くとされています。生きたまま腸に届けるよりも、加熱殺菌した死んだ菌を加工するほうが難易度は低いため、大量に腸へと乳酸菌を届けることができ、効果を高めることもできます。生菌か死菌かより、有効成分が腸へ届くかどうかが大切です

 

おわりに・まとめ

腸内環境を整えるのに、ビフィズス菌や乳酸菌を摂取するのは有効な方法です。もちろん、同時に腸内環境を悪化させる要因は避けていったほうが、効果は格段に上がります。

ひとまず便通を改善するなら大腸で活躍するビフィズス菌を摂り、免疫の是正には小腸で活躍するアシドフィルス菌がいいので、ご自身の体調に合わせてチョイスするといいと思います。でも、結局摂ってみないと分かんないですよ。腸内の環境は人それぞれですし、腸内細菌の働きは奥が深く、まだまだ明らかになっていないことのほうが多いからです。

 

 

最近出ている機能性乳酸菌は、どれも腸まで届きやすい、酸に強いものが販売されている傾向にありますが、それでも空腹時の胃酸にさらせば弱くはなってしまいます。だいたいPh3~4に耐えられる菌が多いけれど、空腹時の胃酸はpH1~1.5ですから。食後であればPh4~5くらいになりますので、基本食後に摂るのがいいですね。

 

腸内細菌のつくるフローラは、人によって様々ですし、基本的にはたくさんの菌がいる多様性のある腸内が変化にも強く病気になりにくいと言われています。

機能性サプリといっしょに、発酵食品で乳酸菌を常に補充して全体を高めていくのが理にかなっていると思います。

 

LINEで送る
Pocket

このサイトについて

tきらり

きらり です。

小さい頃からずっとアトピー。大人になっても悪化の一途。

いわゆる全身ステロイドリバウンドも経験しましたが、働きながら完治させました。もう長らく、ステロイドは使っていません。


その実体験を元に、良かったこと、悪かったことを、知っておくとよいことを、みなさんにシェアしたいと思います。


ちなみに、ステロイド完全否定派ではありません。ステロイド治療も代替医療も両方の良いとこどりで、いかに私生活と治療を両立させるかがモットー。人生の中心は病気の治療じゃないよね。やりたいこと楽しむためのものだよね。

こうして公開することは想定していなかったので、全身ボロボロの時の写真は残っていないけど、ラストスパートの時はこんな感じ。


ダラダラとステロイド付けていた部分は頑固だったなぁ・・・
アトピー完治


今日も仕事から帰って、せっせとブログ更新してます。ときどき見に来てください。


【お願い】 運営者きらりは元患者の立場であり、アトピーを職業にする気持ちはありません。アトピーに関する執筆・講演等やお仕事コラボのご依頼は申し訳ありませんが全てお断りしています。何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。