アトピー完治したいなら腸内環境改善は必須!悪化原因をまず知って!

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アトピーは腸内環境が悪い人が圧倒的に多いです。完治目指すなら、ステロイド使う人もそうでない人も、並行して腸内環境の改善は絶対やっといたほうがいいです。乾燥も炎症も腸内環境が悪化していると一旦治ってもぶり返しもあると思います。

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アトピーなら腸内環境改善は必須

アトピーじゃなくても雑誌の美肌の特集なんかでも取り上げられるくらい、肌と腸の関係が密接にかかわっているって知識はかなりメジャーになっていると感じます。

で、やっぱり腸の状態が良くないと、アトピー肌はきれいにならないと私自身も感じています。
腸の状態が良いのにアトピーだって人の話はあまり聞かないし、腸の状態別に悪くないよって人も、具体的な状態を聞いたらやっぱり悪かったってことも多いんですよね。

 

※慢性的に胃が痛いとか、お腹が痛い、便秘や下痢が延々止まらない、便が鉛筆ぐらい細い場合はお医者様へ行ってくださいね。別の病気も考えられます。これからはアトピー以外に病気がないって前提でお話を進めていきます。

 

今のところ、腸の状態を確認するには、便の状態を確認するのが一番確実でわかりやすいです。というより他に確認する方法があんまりないってのもあります。便の細菌を調べる検査って難しくて、腸内細菌の80%は培養できないのが現状なのだとか。

目新しさはないけれど、やっぱり便の状態を見るのが一番なのです。

 

これもあちこちで聞きますが、良い状態の便は、

・1日1回の排泄
・色は黄褐色
・しっとりした半練り状態
・バナナ2本ぐらいの大きさ
・においは強くない

堅い・泥状態・黒い・くさい、は腸の状態が悪いとなっている場合は腸内環境が悪化している証拠です。

 

で、私は昔、こんな理想的な便の状態の人っているの?って疑っていました。
何しろ私は小さい頃から便の状態は悪かった。
1歳で腸の病気もしているし、子供のころから便秘がちで、理想的な便の状態を見ることって少なかったからです。

 

加えて、必ず世の中には、反対の意見を言う人がいるものです。
「便の状態が本に書いたような理想の状態の人なんて珍しいよ!食事の内容やいろんな要因で変わるものだよ!」
「海外とか旅行に行ったら便秘したりするじゃん!教科書的な便が毎日とかありえないし!」
「アトピーは肌の病気!腸の病気じゃないんだから!薬物とスキンケアが一番!」

そんな言葉を真に受けて、大して気にしていない時もありました。

 

でも、それって大間違いでした。本当に。

 

もちろん、腸の状態は食べた物や生活リズムなどにより、変化するものです。それは正しいよ。
だけど、その変化の内容が問題ですよね。

毎日そこそこ良い便通があって、たまに生活が乱れた時だけ便秘になる場合と、便秘がデフォルトでときどき調子が良いこともあるって場合があったら、明らかに後者のほうが腸の状態はおかしいんです。

 

あと、よくあるのが、世間一般でいうところの便秘対策として、食物繊維の豊富なものを食べても、便秘がひどくなる場合。
あまりに悪玉菌が優勢になり過ぎていて、食物繊維の多いものを食べても、それが悪玉菌のエサになってしまって、腸内環境が良くならないんですよ。
こういう人は、(昔の私ですが)何やっても腸内環境が悪過ぎてビクともしないので、アトピーには関係ないって勝手に結論付けてしまいます。(昔の私ですが!!!)

 

でも、それを乗り越えて腸内環境をよくしたら、明らかにアトピーは良くなりました。
私のアトピー完治のキーは腸内環境にあったと断言できるくらいです。
上記のような理想の便通が維持できている時は、炎症も引いていくし、劇的に肌の回復が早いんです。

逆に、腸の調子がおかしくなり始めると、肌の調子もおかしくなる・・・。
そういう相関関係があることがよくわかりました。

 

これはステロイドを塗らなくなってから、肌と腸の状態を観察し始めてわかったことです。

ステロイドで症状を抑えていたら、肌の状態の善し悪しがわからないので、腸だの便だのと肌の状態がリンクしているかなんて気にもしなかったんですよね。
でも、皮膚表面はステロイドで抑えられても、腸内環境が悪く、体内から炎症を起こしている状態だと、ステロイド止めたらまた炎症が出たりします。アレルギーも強くなってしまう。

 

今、標準治療をされている場合でも、並行して腸内環境正常化はしておいたほうがいいですよ。
理想の便の状態を指標に、食事や生活習慣を腸によいものに変えていくのが肝心です。

アトピーをがっつり治してしまいたいなら、特にね。

 

腸内環境が悪化する原因は?

腸内環境のを悪くする原因を挙げてみたいと思います。原因が分かればそれを排除すればいいから自ずと方向が見えてきますよね。
自分の腸内環境がどうして悪くなったか、心当たりがあるものを思い出してみてください。

 

抗生物質

抗生物質を飲む機会が多い人は、腸内の有用な菌も一緒に減らしてしまうことになります。もちろん感染を防ぐために必要なお薬ではあるのですが・・・。明らかに腸内細菌にも影響を及ぼすことが知られています。
手術をして抗生物質を投与された人、病院で乳酸菌製剤も一緒に処方してもらいましたか?気のきいた病院だと出してくれるんです。抗生物質のせいで便秘になる人がいるので、わかっているお医者さんは処方してくれます。

風邪薬などで抗生物質を服用する機会が多かった人も腸内細菌が減っていることが多いです。安易に抗生物質を飲まないように(ましてや風邪予防で飲むとか不要なので!)

 

アルコール

アルコール度数10度以上のお酒を飲むと、腸内の菌が減ってしまいます。

度数が低いアルコール飲料であっても、量が多ければ、腸内の菌にダメージを与えます。

 

食事の内容

動物性脂肪とタンパク質が多い食事をしている場合は腸内で悪玉菌が増殖しやすくなります。
具体的に言うと、肉食が多い人。(含む乳製品)
または、自分の消化能力を超えて脂肪とタンパク質を食べている人。

消化しきれなかった脂肪とタンパク質は、大腸内で最終分解されるときに、腐敗を起こしやすく、悪玉菌を増やす原因になります。

 

また、食物繊維や小糖類が食事に不足している場合は、善玉菌へのエサ不足となり、やはり腸内環境も悪化します。

悪玉菌は増殖し、アンモニア・硫化水素・メタン・フェノールといった細胞毒性のある有害成分を発生させ、腸壁を荒らしたり、血中に取り込まれた有害物質が皮膚へと運ばれ炎症を起こしたりします。

 

昔ながらの和食には、味噌・醤油・みりん・酢などの調味料、漬物、納豆など、発酵食品が多く食べられていました。時が経つにつれ、発酵食品の摂取量は減ってきているといいます。発酵食品には乳酸菌が含まれ、自然と腸内環境をよくしてくれていたのですが、摂取する機会が減ってしまいました。
加えて、市販の味噌や醤油が、きちんと発酵しているものではなく、短時間で作ってアミノ酸や化学調味料で味つけをしたものが多く出回っています。お漬物もしっかり乳酸発酵しているものって少ないです。
長期保存のために防腐剤を加えていることも多い。腐らないってことは、菌の繁殖を防ぐってことですからね。発酵だって止まってしまいます。

腸内環境を考えて和食を食べるとしたら、きちんと発酵した食材を使う必要があります。

 

消化不良

そもそもの消化能力が低下している場合です。
それほど食べていないのに、食後に胃が重くなってしまうとか、食欲不振、膨満感、胃もたれ、吐き気、胸やけの症状がある人も怪しいです。

姿勢が悪くて、猫背になり、胃下垂を起こしている人も消化不良の場合が多いです。

胃酸のphが足りない場合や、消化酵素の分泌が悪い人もいます。

未消化の食べ物を慢性的に大腸へ送り込むことになり、腸内環境が悪化して、大腸内は悪玉菌が優勢となり、腐敗臭のする便が出るようになります。

 

運動不足

運動不足で腸の動きが鈍くなり、結果腸内環境を悪化させていることも多いです。

お腹の中の内臓の周りに腹壁という筋肉でできた壁があり、内臓を支えています。その内部を腹腔といい、外部から刺激から内臓を守り微調整しています。運動不足でお腹周りの筋肉が弱くなると、内臓を支えることができなくなり、内臓が下垂し、腸の動きが鈍くなります。姿勢が悪いのも同様。
歩く頻度が少ない場合、腸腰筋の筋力が低下します。腸腰筋が動くと大腸が刺激されて動きが良くなるのだけれど、座って仕事をする頻度が高く、日常で歩くことが少ない人は筋力が衰えて弛緩性便秘を引き起こす原因にもなります。

 

腸内に便が長時間とどまると、排泄すべき老廃物が腸管から水分とともに再吸収されてしまいます。便は悪玉菌によって分解・腐敗が進み、腸内でより多くの有害物質を発生させ、それも腸から吸収されることになってしまいます。

多くの場合は腸の動きが鈍くなり、便秘になる場合が多いですが、下痢になることもあり得ます。血行が悪くなりすぎるとか、休みすぎで副交感神経優位になり過ぎている場合など。

 

睡眠不足

便はリラックス状態の時に作られます。その時の状態は副交感神経が優位な状態です。
一番副交感神経が働いているのは夜眠っている間ですね。
睡眠中も腸では周期的に蠕動運動をして便を作っているのだけれど、睡眠不足になると、蠕動運動が鈍くなって弛緩性便秘を起こしたり、逆に蠕動運動活発になりすぎて痙攣性便秘を起こすこともあります。

睡眠不足が積み重なって、自律神経が乱れ、副交感神経が活発になり過ぎると、逆に下痢を起こすこともあります。

 

ストレス

睡眠不足もそうですが、ストレスが過剰になると、腸内細菌が悪玉優勢になることが知られています。

過酷な訓練をすることで有名な自衛隊のレンジャー部隊に参加した青年の腸内は2週間で老人並みの悪玉優勢になっていたそうです。過酷なストレスにさらされる宇宙飛行士の便も悪玉優勢になっていたそうです。

また、同じように過度のストレスにさらされる宇宙飛行士について、その糞便をチェックするという研究がおこなわれた際にも、善玉菌が減って悪玉菌が増えたということが研究で確認されています。

腸と脳は「腸-脳相関」といって、相互に連絡を取り合って調整しあっており、研究が進んでいるそうです。
ストレスが消化管内でカテコールアミンという物質の分泌を増やし、カテコールアミン受容体を持つ大腸菌が多く増えることで腸内フローラが乱れてしまうことが分かってきたそうです。

 

さらに、強いストレス下では腸内のビタミンB6、B12、葉酸が減ります。ビタミンB群はお肌に大切なビタミンです。サプリメントをわざわざ摂らなくても、腸内細菌が本来分泌してくれるものなのですが、それが減ってしまう。

ビタミンB6や葉酸はセロトニンやドーパミンといった幸せを感じストレスを和らげる物質、またその前駆物質を作るのに必要な物質。実は腸内でセロトニンは9割が作られているので・・・。腸内環境を悪くすると、ストレスに弱くなってしまうという悪循環に突入します。

 

加齢

加齢によって、腸内の菌は減っていくことが確認されています。老人になると腸のビフィズス菌がどんどん減っていきます。筋肉の衰えから、腸の中の老廃物を出す力も減るし、腸管の運動能力自体も衰えてきます。その結果、便の量が減り、臭いも強い「老人性さい便」といわれるこま切れの便しか出なくなります。トイレに行ってもすっきり感がなく残便感が残る状態です。

年とるのだけは避けられないね・・・。

年齢によってそうなってしまうのは仕方がないのだけれど、実はストレスや生活習慣によって、若いのに腸だけ老人のような腸内環境になることもある。そうすると見た目も老けてしまうのだそうです。老け顔の人は腸が老けているのかも・・・。

 

アトピーの人が腸内環境を改善するために

こうして腸の悪化原因を調べていくと・・・、これってわりと民間でアトピーを改善するために推奨されていることが多い気がします。
腸内細菌や腸内環境と体の関係の科学的研究が進むにつれ、経験則であったことがきちんと説明がつくようになっていると私は感じています。

そして改善策って、結局、悪化原因の逆をすることですよね。

 

・食事内容を、動物性脂肪とタンパク質を控えめにし、発酵食品を多く食べる。
 ⇒タンパク質は、お魚・豆類をメインに摂取

・良く噛んで、腹八分ぐらい、消化できる分だけ食べる

・適度に運動し、腹筋を衰えさせない。
 ⇒姿勢をただしてウォーキング

・早く寝て、十分に睡眠時間を確保する

・ストレスをためない

 

軽度のアトピーの人であれば、こうした生活習慣を整えていくことで、腸内環境も整って、回復していくことでしょう。

何度もあちこちで聞く話ですよね。アトピー改善の王道というか。

 

ですが、アトピーもかなり重症になってくると、大変です。

だいたい、かゆいじゃないですか。それだけでストレスですよね。
24時間、四六時中かゆみや痛みに悩まされているって、相当のストレスですよ。

かゆみが原因で眠れないこともありますよね。
かゆみは副交感神経が優位の時に出てくるので、自然のリズムで副交感神経優位になる時間帯はひたすら痒くて、明け方5時くらいの交感神経優位に切り替わるころにようやく眠れる、なんて人もいると思います。

こうしたアトピーのかゆみのストレスって逃げられないじゃないですか。慢性的なかゆみがストレスになり、そのせいで便秘を引き起こしたり、腸内細菌が悪玉優勢に傾いてしまうことも大いにあると思います。

 

 

アトピーは腸内環境が悪いと悪化しますが、アトピーであることが悪化因子となり、腸内環境を悪くしてしまうという悪循環になっているんです。

 

ですから、なんとかこの悪循環も断ち切りたいところです。

対処療法として、ステロイドで炎症を抑え、よく眠れるように生活を整えることも大切です。

 

並行して、食生活を良いものにしたうえで、ビフィズス菌や乳酸菌のサプリメントをとることで、積極的に腸内環境を整えることが重要になります。

胃腸の消化能力が低下している人は、消化酵素のサプリメントの利用をすることでも改善につながります。

特に働いていると、仕事の都合で理想の食事を3食とることができないこともあるでしょうから、なおのこと、乳酸菌サプリメントは活用し、速やかに腸内をととのえて、炎症を内側から改善するようにもっていく。

 

これをやっているかどうかで、ステロイドを使う期間や、再発の有無も大きく違ってきますよ。

 

では、アトピーに良いビフィズス菌と乳酸菌はどんなものかを見ていきましょう。

ビフィズス菌や乳酸菌でアトピーに良いもの7種類と特徴

 

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このサイトについて

tきらり

きらり です。

小さい頃からずっとアトピー。大人になっても悪化の一途。

いわゆる全身ステロイドリバウンドも経験しましたが、働きながら完治させました。もう長らく、ステロイドは使っていません。


その実体験を元に、良かったこと、悪かったことを、知っておくとよいことを、みなさんにシェアしたいと思います。


ちなみに、ステロイド完全否定派ではありません。ステロイド治療も代替医療も両方の良いとこどりで、いかに私生活と治療を両立させるかがモットー。人生の中心は病気の治療じゃないよね。やりたいこと楽しむためのものだよね。

こうして公開することは想定していなかったので、全身ボロボロの時の写真は残っていないけど、ラストスパートの時はこんな感じ。


ダラダラとステロイド付けていた部分は頑固だったなぁ・・・
アトピー完治


今日も仕事から帰って、せっせとブログ更新してます。ときどき見に来てください。


【お願い】 運営者きらりは元患者の立場であり、アトピーを職業にする気持ちはありません。アトピーに関する執筆・講演等やお仕事コラボのご依頼は申し訳ありませんが全てお断りしています。何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。