
アトピー対策で、お風呂の塩素対策、どうしてますか?そもそも塩素除去は必要なのでしょうか?アトピー肌の状態から塩素除去が必要かどうかを決める視点と、一番簡単でコスパも最高な塩素除去の方法をお伝えしたいと思います。シャワーでの塩素除去の必要性にも迫ります。
もくじ
アトピーは風呂の塩素で悪化する?
アトピーがお風呂の塩素で悪化するという話。どう思いますか?
・シャワーのお湯がピリピリして痛いので、塩素除去したい
・お風呂のお湯が塩素臭くて嫌
・風呂上がりの乾燥がひどいので、塩素除去したい!
または、
・塩素は皮膚に刺激があるので、塩素除去したほうがいいと言われた
という人もいるでしょう。
これ、人によって感じ方が違います。
アトピーでも、塩素の影響を感じている人もいれば、感じていない人もいます。
ところが、自分は大丈夫だと思っていたけれど、実は影響を受けていた、と言う人もいます。実際に塩素除去をしてみて、肌の状態が良くなったケースです。
水道水の塩素の残留率は国が基準値以下にするようにしていますが、マンションなどは、一度タンクにためた水を各戸へ給水する際に、塩素を注入する所もあります。これはタンク内に水を長い間滞留させると塩素濃度が薄くなり、殺菌効果が薄まってしまい衛生上を考えてのことです。お住まいの状況をかくにんしてみてください。
お風呂の塩素除去は
・肌が塩素に影響を受けやすい状態なのか
・水道水の塩素濃度が通常より高いか
の、両方を考えて、導入を決めていきましょう。
アトピーのお風呂とシャワーのお湯をどうするか
塩素の影響でアトピーが悪化しているかを調べるには、塩素除去したお風呂に入った時と、そうでない時の自分の肌を比較するのが一番です。
3日から一週間ほど、塩素除去したお風呂に入ってみて、その後、通常のお風呂に入り、違いが明確にあったら良かったほうを続ければいいのです。ちゃんと一定期間継続してから比較するのが肝心です。
人によっては、塩素除去しないほうが調子が良い場合もあります。
例えば、引っかき傷が多く、皮膚に黄色ブドウ球菌が繁殖しやすい方など。
実はアトピーの改善方法に、塩素系漂白剤をお風呂にキャップ一杯入れて入浴するというがあります。黄色ブドウ球菌を殺菌することでかゆみが緩和され、治りが良くなることがあるのです。
塩素除去とは真逆ですよね!
皮膚のカビや菌でアトピーの炎症が悪化している人は、逆に塩素で改善したりするのです。
塩素除去してアトピーが軽くなる人は、乾燥がひどい人や超敏感肌で残留塩素で皮膚に刺激になっている人ですね。
誰でも塩素除去しろと言うのは、健康器具メーカーのセールストークだと思うので、ちゃんと自分の体のことは調べてみたほうがいいんです。
塩素を簡単に抜く方法
いきなりお風呂に浄水器をつけるだの、塩素除去シャワーヘッドを買うだのしなくてもいいです。
水道水から塩素を抜く方法は簡単で、粉末のビタミンCを買ってきて、お風呂に入れればいいんです。
お風呂のお湯 150~200Lに対して0.2g(200mg)のビタミンC(アスコルビン酸)を混ぜます。
C6H8O6 + NaClO → C6H6O6 + H2O + NaCl
(ビタミンC+次亜塩素酸ナトリウム → 酸化ビタミンC+水+塩化ナトリウム)
ビタミンCと水と塩になるんですね。
簡単です。
粉末のビタミンCは、大き目のドラッグストアで買うことができます。通販でも買えます。
岩城製薬 (イワキ )のビタミンC アスコルビン酸 原末200g で 2000円弱です。
これで200Lのお風呂1000回分ぐらい。コスパはいいですね。
粉末の場合はだいたい軽量スプーンがついています。
粉末で200mgなら小さじ一杯ぐらい。
これをお風呂に入れて、よくかき混ぜ、1時間たったら出来上がりです。
投入したビタミンCが浴槽内の塩素を全てと反応するのに、大体1時間くらいかかるので注意しましょう。
実験的に、シャワー(水道水)を使わずに、お風呂の塩素除去したお湯をくみ上げて、体を洗ったり髪を洗ったりしてください。入浴中のお湯はすべて湯船のお湯を使います。
これを3日から1週間続けてみて、変化を見てみましょう。
意外と見落としがちなお湯の温度
お湯の温度によって、皮脂の落ち具合がかなり変わります。塩素除去をする際には、ぜひお湯の温度にも気を配ってください。
お湯の温度は40℃以下に保ってください。
じつはお湯の温度を適切にするだけで、肌の乾燥が改善することがあります。
塩素除去のおためしの時には、他の要素が邪魔しないように、お風呂の温度も同じにして試しましょう。
あっついシャワーを患部にかけるのも、控えてください。(キモチイイのはわかりますが、乾燥を招きますんで・・・。自粛しましょう!)
アトピー対策用塩素除去グッズを使う
ビタミンCを試してみて、塩素除去したほうが肌に良いなら、続けてみればいいです。
お風呂のお湯をくみあげて使えばいいです。
大してお金もかからないです。
他にも、お風呂の塩素を抜く方法はいろいろあります。
炭を使って塩素除去
軽く洗った炭、1〜2キロ程度をお風呂に入れます。入浴する2時間くらい前から入れておきます。炭は繰り返し使えます。
緑茶を使って塩素除去
浴槽に、ティーパック入れた緑茶を入れます。緑茶は出がらしでもOK。
セラミックボールで塩素除去
「浴槽の温度キープ」「お風呂のカルキ抜き」などの名称で、塩素除去用のセラミックボールが売られています。お風呂お湯を張る段階からセラミックボールを浴槽に入れておきます。
汲み置きで塩素除去
塩素は汲み置きしておけば自然に抜けていきます。8時間程度前からお湯を張って、お風呂のふたを開けて放置しておきます。入浴前にお風呂を沸かして入ります。(お風呂に追い炊き機能が必要ですね)
上記のような方法を何か一つ利用して、お風呂一杯に塩素除去したお湯をつくれば、それを使って体や頭を洗えばいいです。
でも、お湯を汲みだして体や頭を洗うのが大変だとか面倒だと言う人がいれば、塩素除去のシャワーヘッドを使ってみるのもいいと思います。
初期購入費用と維持費がかかりますが、便利になります。
アトピー塩素対策の最強はビタンミンCシャワーヘッド?
塩素除去ができるシャワーヘッドは、それほどたくさん種類があるわけではありません。
・三菱レイヨン(クリンスイ)のピュアピュアラクリーン
・東レのトレシャワースリム
この二つはフィルター式といって、お湯をフィルターに通すことで塩素を除去する仕組みです。
・アラミックのイオニックCシャワー
こちらは、先ほどこのページでご紹介した、ビタミンCで塩素を中和する仕組みです。
三菱レイヨンと東レは、浄水器をつけているのと同じです。塩素やトリハロメタンといった不純物をフィルターで取り除くのですが、カートリッジが高いというデメリットがあります。
一方、アラミックのビタミンCシャワーヘッドはコスト的には一番安いのですが、塩素を中和するだけで、その他の不純物をとる機能は期待できません。
でも、アトピーに影響のある塩素だけ除去するのであれば、アラミックのイオニックCシャワーが良いのかもしれませんね。
おわりに・まとめ
塩素除去はビタミンCで簡単にできます。まずは塩素でアトピーが改善するのかを、ドラッグストアで粉末ビタミンCを買って試してみましょう。シャワーや浄水器に投資するのはそのあとでも十分です。自分のお肌と相談してみてくださいね。
塩素除去シャワーは、レンタルもできますので、必要であれば検討してもいいかもしれません。