アトピーに玄米は良い?悪化する?上手な食べ方は?

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アトピー改善のために、玄米と野菜を食べる食事療法があります。これだけで改善する人もいれば、逆に悪化する人もいます。なぜなんでしょうか?自分が玄米を取り入れた方がいいのかどうかを判断できる情報を紹介できればと思います。
また、私も食事に玄米を取り入れていますが、アトピーにおすすめの上手な食べ方がありますので、ご紹介します。

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アトピーに玄米は良いのか?

アトピーに玄米を食べることが有効かどうか?に一言で答えるなら、「人による」です。
ある人は、玄米を3ヶ月続けることで、アトピーが改善したと言い、ある人は、玄米を食べて消化不良や便秘を起こしてアトピーのかゆみが悪化したと言います。またある人は、玄米は炊くのが面倒、美味しくない、と言って、端から食べようとしないですよね。

どのパターンも真実で、すべて実際に起こることです。

 

玄米に期待できるデトックス効果

まず、玄米を食べることのメリットを挙げてみます。
玄米は、あの茶色い皮の部分に豊富な食物繊維を含んでいます。白米の約8倍です。そのため、玄米を食べると、腸内で食物繊維が老廃物を絡めとって排出してくれるので、デトックス効果が期待できます。

食物繊維は便の量を増やしますので、お通じの回数が多くなる人もいることでしょう。

 

また、玄米に入っているフィチンという物質がデトックスに役立ちます。
玄米の「ぬか」の部分にフィチンという物質が含まれてます。フィチンが人間の胃酸で分解して出来る成分が、フィチン酸です。
フィチンは植物の種子などによく含まれます。
金属などと強力に結合する性質があり、自然界の植物中では、カルシウムやマグネシウムと結合した混合塩「フィチン」の形で存在し、
胃などでカルシウムとマグネシウムが分離して、体内でフィチン酸になるとされています。
種を発芽させる働きをしてると言われています。

 

このフィチン酸は、キレート作用といって、体内でミネラル・重金属を挟んでロックし、体外に排出する作用があります。
有害な重金属をつかんで便として排出する効果が期待できるんですね。水銀や鉛といった金属は体内の機能を狂わせますが、玄米はこいつらを排出効果があると言う研究があります。

常時空気中から有害物質を吸い込んでいる現代人にとっては、特に嬉しい作用を持っています。

 

玄米菜食で得られる栄養素

玄米の栄養価にも注目したいところです。

玄米は、あらゆる面で白米よりも栄養が豊富です。
特に、ビタミンB群とビタミンEが優れています。ミネラルについては、亜鉛、マグネシウム、カルシウム、鉄などがバランスよく含まれています。バランスが良いというのがいいですよね。そしてマンガンやモリブデンという微量ミネラルも豊富である食品です。

いつもの白米を玄米に変えるだけで、栄養価を高めることができる。

アトピー改善には、老廃物排出、ビタミン・ミネラルの摂取が不可欠です。こうしてみると、玄米は魅力的な食品といえますね。

 

アトピーが玄米で悪化する?

では次に、玄米についてのネガティブな情報を見てみましょう。

玄米がアトピー改善に有効という意見と同じくらい、玄米はアトピーによくないという意見があります。

 

玄米の中の悪役フィチン酸を考える

先程もでてきた、玄米の中のフィチンについてです。体内でできたフィチン酸は、重金属を排出する効果があると言いましたが、同様にからだに必要なミネラルも排出するんです。
つまり、亜鉛やカルシウム、特にマグネシウムといった体に必要なミネラルまで排出してしまうという話です。
体内の必要ミネラルは、重金属と別々に存在するわけではなく、どちらも細胞内に存在するのですが、フィチン酸は重金属を選んで排出してくれるわけではないんですね。

フィチン酸は豆やココアやゴマにも含まれています。
玄米のフィチンだけを考えるのはどうかな~?とも思うのですが、玄米とゴマでは一回の食事で食べる量も食べる頻度も違いますし、やはり影響は大きいでしょう。

また、フィチン酸の作用についても研究が進んでおり、2016年現在ではwikipediaにはこのように掲載されています。

 

しかし、現在では(フィチン酸は)糠などに閉じ込められた状態ではミネラルの吸収に問題が見られないことがわかってきた。ただし、ミネラルが著しく少ない食事において、フィチン酸が大量の場合にミネラルの吸収を阻害する可能性があり、この作用は必須ミネラルの摂取量が著しく低い発展途上国の子供のような人々には好ましくない。

wikipediaより引用

 

・・・これを見て、今度は、フィチン酸についてはあんまり気にする必要がない!なんて意見も出て来るんでしょうね。
ですが、よく考えて。
「ミネラルが著しく少ない食事において、フィチン酸が大量の場合にミネラル吸収を阻害する可能性がある」ってなってますよね。
添加物や保存料が多い食事を常に食べ、慢性的にミネラル不足に陥っていた人は、どうでしょうね。
家で玄米は炊いてたべるけど、おかずは加工食品ばっかりとか・・・。危ないンじゃないでしょうか。

今のところ、体内にどのくらいミネラルが存在してるかと、どのくらいの量の玄米食で、ミネラル不足に陥るのか、決定的な調査結果を私は見たことがありません。(知っていたら教えてください)

言えるのは、「個人の状態により、玄米を取り過ぎた場合ミネラル欠乏のリスクあり」というところまでです。

※ちなみに、玄米のフィチンは発芽させることで不活性化できます。

 

玄米のアブシジン酸が低体温を招く

玄米にあるアブジン酸という植物ホルモンが体の代謝、ミトコンドリアの活動を低下させ、低体温を招く原因になります。
ストイックにマクロビオティックで玄米菜食している人が、逆に不健康に見えることがありませんか?顔につやがなく、皮膚は黒ずんで、痩せて元気がない人いますよね。こういう人は厳格にやり過ぎて、ミトコンドリアがエネルギーをつくりだす力が低下し、代謝が落ちて低体温で、元気がなくなっているんです。
玄米食べているのにガンになっちゃう人も同じ理由のようです。

 

全身の代謝が低下すると、ホルモン分泌もおかしくなり、精神症状も出てきやすくなります。
やる気がなくなったり、頭が回らなくなったり、怒りっぽくなったり、不安感が出たりすることがあります。

細胞が元気がなくなるので、もちろんアトピーの治りはすこぶる悪くなります。

アブシジン酸もフィチンと同じく、発芽抑制物質です。

※なので、発芽させることで不活性化できます。

 

玄米菜食で不足するもの

また、玄米はその栄養価の高さゆえに「完全食」とも言われています。
ただまぁ、あくまで白米と比較して栄養価が高いという話で、玄米単体だけを食べ続けてもアトピーの皮膚を再生できるだけの栄養分には不足があります。糠の部分を除けば白米と同じです。つまり、炭水化物がメイン。
玄米だけを食べていたら、タンパク質や資質は不足します。これってかえってアトピーを悪化させることになりかねません。

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まれですが、三食玄米だけ食べていれば十分だ!みたいな片寄った方法がネット上にあったりしましたが、もう少なくなってきたかなぁ?
短期間ならまだしも、ずっと玄米だけなら逆に不足が出るでしょうね。

玄米だけに食事が偏り過ぎると、やっぱり害が出てしまいます。

 

玄米アレルギー?玄米のせいでかゆみが増す

玄米がアレルギーを引き起こすという話。

これは米に対してアレルギー反応がある人は避けるべきでしょうね。

玄米は白米よりもタンパク質が多いです。(といっても100グラムあたり白米6グラム、玄米7グラム)脂質も多いです。
米アレルギーはお米のタンパク質によって引き起こされるため、玄米の方が反応しやすい可能性があります。

 

玄米は消化に悪い

玄米はぷちぷち、ぼそぼそしてますね。固い皮におおわれていて、そこに食物繊維や栄養素がつまっているのです。
でも固いぶん、消化しにくいのです。
白米よりもしっかり噛まなくては行けません。

普段から早食いの人が、白米と同じようにあまり噛まずに玄米を飲み込んでしまうと、当たり前ですが消化には悪いです。
せっかくの栄養素が消化できない。

加えて、米のタンパク質も未消化となり、うまく体内吸収されるペプチドまで分解されないと、アレルギーがあったら悪化してしまいます。

玄米に納豆で健康食を意識されているかた、納豆のぬるぬるで玄米を粒のまま飲み込んではいないでしょうか。

玄米はいつもよりもさらによく噛まないと、デメリットも出てしまうんです。

 

意外?便秘になる人もいる

一般的には、玄米を食べることで、便通がよくなるといわれています。

しかし、少なからず、玄米で便秘になる方もいらっしゃるんですね。

 

食物繊維には、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維があります。
便秘解消にはこの両方の食物繊維をバランスよく摂るといいのです。

 

水溶性食物繊維は、便を柔らかくします。
不溶性食物繊維は、便の量を多くします。

 

水溶性1:不溶性2 の割合が理想です。

で、玄米に含まれる食物繊維は、「不溶性食物繊維」なんです。

玄米を食べることで、食物繊維のバランスが不溶性過多になり、便が固くなって出にくくなることがあります。

※ちなみに、水溶性の食物繊維は、海草、山芋、大麦などに豊富に含まれています。

 

アトピー向け上手な玄米の食べ方

ここまで、メリットとデメリットの両方を見てきました。

ご自身の体の状態と照らし合わせてみて、どう感じたでしょうか?(これを考えるのが大事です)

こういった情報を整理すれば、玄米の利点を取り入れて、アトピー改善に生かすためのポイントがわかってくるのではないでしょうか。

 

まず、明らかにお米に対してアレルギーがある場合は、玄米食は止めておきましょう。
ヒスタミン不耐性(ヒスタミン様物質で仮性アレルギーがある場合も止めたほうが無難です。)
IgE抗体を調べるアレルギー検査でひっかかるかどうか調べるのもいいですが、ひっかからなくても仮性アレルギーがある場合はかゆみが出ます。

数日玄米を食べてみて、明らかに発疹が出たり、かゆみが増す感じがしたら、即刻やめるべきです。
好転反応とか、あり得ないので、考える必要ありません。中止です。

 

そうではない人は、玄米のデトックス効果と栄養価は利用したいところです。
しかし、必要な栄養素まで体外に出してしまうのは避けたいですね。消化不良を起こしたり、逆に便秘になってせっかくの玄米本来のデトックス効果が生かせないのも困ります。

 

玄米の問題点を解消する発芽玄米

そこで、玄米を発芽させて、フィチンやアブシジン酸といった発芽抑制因子を不活性化させる方法をとります。

発芽玄米です。

耳にしたことがあると思います。

発芽抑制因子は、発芽するまで待つための成分なので、発芽してしまえば消えていきます。有毒な成分を不活性化させて、玄米のいいところだけを取り入れる作戦ですね。

 

ただし、スーパーや通販で売っている発芽玄米は、止めたほうがいいです。

理由は明確で、発芽していてもアブシジン酸が消えていないから。

アブシジン酸は、発芽を抑制するので、水に浸して発芽させるとなくなりますが、発芽した玄米を乾燥させると復活するんです。(びっくり)アブシジン酸は不活性化はするのですが、なくなりはしない。
ついでに、一旦不活性化させられると、次の発芽の機会に備えて、アブシジン酸は次に水につかった時に、余計に活性化するのです。
つまり、市販の乾燥している発芽玄米はアブシジン酸の毒性が強いってことです。

 

なので、予め発芽されている市販のものを買っても意味はなく、自分で玄米を発芽させ、すぐに炊いて食べないといけません。

 

さらに言うと、発芽させたいのであれば、必ず生きている玄米を買わなくてはなりません。

死んでいる玄米は水につけても発芽しません。
発芽しないと言うことは、アブシジン酸も不活性化出来ないのです。
絶対に新鮮な玄米を買ってください。

 

発芽玄米は、意外と簡単に作れます。
玄米を発芽させるには、常温で1~2日間、水に漬け置きします。玄米の倍ぐらいたっぷりの水に浸しておきます。

もし、早く発芽させたいのであれば、40℃ぐらいの温度のぬるま湯を圧力なべのような密閉容器にたっぷり用意して、その中に玄米を入れてあげてください。

発芽は水の量と温度の環境を整えることで早く進みます。(つまり常温だと冬は遅いし夏は早いのです)

お米にぽちっと芽が出ているのが確認出来たら、完成です。玄米が炊ける炊飯器か圧力なべで炊きましょう。

 

発芽玄米にすると、焚きあがった玄米が柔らかく食べやすく、消化しやすくなります。
玄米が消化しにくいのは、玄米の表面の堅い殻(セルロース)のせいです。食物繊維を豊富に含む皮の部分が柔らかくなることで、胃腸への負担も減ります。栄養素も消化吸収しやすくなります。

玄米を自宅で発芽させれば、玄米のデメリットはほとんど解消されることになります。

 

あとは、便秘にならないよう、水溶性食物繊維の豊富なコンブやもずくといった海藻類をおかずに添えてあげましょう。

あとは一口30回以上、よくよく噛んで食べればOKです。

 

おわりに・まとめ

玄米を食べることについて、少しでも判断基準ができたでしょうか?
アトピー改善を妨げる玄米のデメリットは、発芽玄米にすることでほぼ解消することが可能です。
ポイントは、必ず生きた玄米を買って、自宅で発芽させて、すぐに炊くようにすることです。

アレルギーや仮性アレルギーにも気をつけて! 食べてアトピーが痒くなるとか、嫌いであれば、無理に食べなくても問題ないです。玄米信者にならなくても、デトックス法や栄養摂取は他にもたくさん方法があります。

自分に合った方法を、自分でしっかり見極めていきましょう!

 

 

 

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このサイトについて

tきらり

きらり です。

小さい頃からずっとアトピー。大人になっても悪化の一途。

いわゆる全身ステロイドリバウンドも経験しましたが、働きながら完治させました。もう長らく、ステロイドは使っていません。


その実体験を元に、良かったこと、悪かったことを、知っておくとよいことを、みなさんにシェアしたいと思います。


ちなみに、ステロイド完全否定派ではありません。ステロイド治療も代替医療も両方の良いとこどりで、いかに私生活と治療を両立させるかがモットー。人生の中心は病気の治療じゃないよね。やりたいこと楽しむためのものだよね。

こうして公開することは想定していなかったので、全身ボロボロの時の写真は残っていないけど、ラストスパートの時はこんな感じ。


ダラダラとステロイド付けていた部分は頑固だったなぁ・・・
アトピー完治


今日も仕事から帰って、せっせとブログ更新してます。ときどき見に来てください。


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