アトピーで掻いた所が白い線になる白色皮膚描記症の治し方と私の経験

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アトピーの赤い肌を引っ掻くと白い線が残る症状を、白色皮膚病記症と言います。あまり詳しい情報がない症状ですが、私はこれ出なくなりました。
白い線が出るとアトピーが治りにくいとか医者に言われる理由、治療の方法について、経験を交えてお話したいと思います。

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アトピー体質の人は皮膚を掻くと白い線が描ける

アトピーの人は、肌を爪やとがったもので引っ掻くと、白い線が描ける。経験している人が多いと思います。
あ、皮膚表面が乾燥していて白く粉っぽく線が残るのとは違いますよ。
爪を抑えたら白くなるように、皮膚を引っ掻くと肌の色が白く抜けるようになる現象です。
表面的にはアトピーの症状が出ていない場合でも、すこし肌が赤みを帯びている場所だと、押したり掻いたりすると白くなり、しばらく白い状態が続くので、うまくやれば字を書いたりお絵描きできたりもします。子供の頃だとそれで遊んだりして。

 

通常の肌だと、引っ掻くと、掻いた跡は徐々にうっすら赤くなり、ほどなくして赤みが消えます。

掻いた跡が白くなるのは、アトピーの人に特によく見られるので、掻いた跡が白くなるかどうかでアトピーかどうかを見分けている先生もいるそうです。私はあんまり見たことがないですが・・・。

 

この皮膚を引っ掻くと白くなる症状を、「白色皮膚描記症」と言います。

白色皮膚描記症だったらアトピーが治りにくいと医師から言われた!って話も聞いたことがあります。

 

私の場合は、アトピーが体のあちこちに出ていたときには、白色皮膚描記症も出ていました。
なんと言いましょうか、からだ全体がやっぱりアトピーじゃない人と比べて、全体的にうっすら赤い感じなんですよね。カサカサ、ジュクジュクしていない部分でも赤いんです。
で、爪やボールペンのキャップで皮膚を掻いたりすると白くなりました。

でも今は、全く白色皮膚描記症の症状は出ません。アトピーがきれいになってからは、皮膚を引っ掻いてもうっすら赤くなって消えるだけです。

お医者さんや、医学書なんかだと、体質的なものと説明されていることが多いですが、一生治らないものでもないと感じています。

 

しかし、調べてみてもあまり詳しい情報とか治療方法がないんですよね。
皮膚科の診察を受けていても、話題になることもないです。患者としては「普通とちがう」「異常」と感じ気になるのですが、白色皮膚描記症自体は実害がないと考えられているのでしょう。
大きくとりあげられることもほとんどありません。

 

白色皮膚描記症について詳しく

白色描記症についてもう少し詳しく医学的な情報を述べてみます。

 

白色皮膚描記症は、一言で言えば、皮膚表面の血管の異常反応です。

正常な肌の場合、引っ掻くと、掻いた部分がほんの一瞬白くなるのですが、その直後に徐々に充血して赤みを帯びます。ほどなくして赤みは消えてもとに戻ります。

白色皮膚描記症の場合は、逆に白くなります。
引っ掻くという機械的な刺激に対して、血管が収縮してしまうために、白くなるというメカニズムです。血管が収縮すると、血流が低下するのでその部位が白くみえるんですね。

 

ちなみに、皮膚を引っ掻くと、引っ掻いた線が赤くなり、さらに盛り上がってみみず腫れのようになる症状があって、それを「赤色(紅色)皮膚描記症」といいます。じんましんがでやすい人や花粉症といったアレルギー体質の人にできやすい症状です。引っ掻いた場所で肥満細胞からヒスタミンが分泌されて血管が拡張します。結果皮膚が赤くなり、腫れを伴います。

 

皮膚科の検査方法で、「理学的検査方法」のひとつで、皮膚描記法というのがあります。文字通り、ペン軸や爪で皮膚を刺激して、赤く盛り上がったらじんましんで、白くなったらアトピーと判別する方法です。
アトピーと診断する根拠、診断基準の項目のひとつとして取り上げられていますが、これだけでアトピーの診断をしているわけでもないですし、やらないお医者さんもいます。

 

白い線=血管が収縮して血流低下した部分ですが、持続時間は1分から5分程度とされています。
そのくらい時間が経てば、白い線は消えて肌はもとの状態に戻ります。持続時間は個人差もあるみたいですね。

そして、アトピーの人の全身でくまなくこの症状が現れるわけではありません。
アトピー性皮膚炎が出ていない、正常な皮膚においては、同じ人であっても出ないとされています。

しかし中には、アトピーになっている人で、「アトピーが出ていない正常な皮膚でも白色皮膚描記症が出る!」という方もおられるようです。

この場合、「正常な皮膚」というのが、どういう状態なのか?の定義のし方で話も違ってくるかもしれませんが、表面的に肌の乾燥、紅班、丘疹、びらん、湿疹、苔癬などがなくても、ということでしょうね。カサカサやジュクジュクや痒みがなくても白色皮膚描記症は残っている状態を経験されている方も多いようです。

 

肌の奥にある慢性的な炎症と血液の滞りが原因説

アトピーの出ている肌に白色皮膚描記症は出ます。
アトピーの出ていない肌にも出ることがあります。

 

では何が原因なのか?と言えば、簡単に言えば「皮膚の慢性的な炎症」がある部分です。炎症が主にアトピーの病変部である表皮の場合も、その奥の真皮の部分でも、炎症があれば白色皮膚描記症が現れると考えられるのではといったところ。

 

普通にしていても、肌に血液がたまった状態であるため、皮膚に圧を加えると白くなるという仕組みと考えられています。

皮膚に血液が溜まって赤くなるのは、「充血」と「鬱血(うっけつ)」です。どちらも血流障害で、炎症を伴うことがあり、血管は拡張しております。

「充血」は動脈性の血液が組織や臓器に増加した状態です。炎症があれば炎症性充血。肌の色は鮮やかな赤色。温度は上がる。

「鬱血」は静脈性の充血のことで、血流の障害により静脈内に血液がたまった状態です。老廃物が溜まる。肌の色は暗い赤色。温度は下がる。

充血や鬱血は、どちらも局所性と全身性があります。
例えばお酒飲むと血流量が増加して体が真っ赤になる=全身が充血してる。など。

 

もしアトピー体質で、皮膚表面にアトピーの痒みやガサガサジュクジュクが出ていなくても、皮膚がうっすらと赤くなたり、暗い赤色を帯びている箇所には白色皮膚描記症の症状が出ているということがあります。その部位は、体のなかで、充血や鬱血が起こっていると考えれば良いかと思います。

 

充血や鬱血により、皮膚の奥で炎症が起きているとしたら、表面ではアトピーが出ていなくても、いずれアトピーが出る可能性を秘めていると考えられるでしょう。そうすると、お医者さんが「白色皮膚描記症がでているアトピーの人は治りにくい」というのも頷けます。

 

自律神経の異常説

白色皮膚描記症は一般的には血管反応の異常といわれています。血管が拡張したり収縮したりするのには自律神経の働きによるものです。
何らかの自律神経系の異常も考えられるかもしれません。

 

ステロイドの影響?説

また、脱ステロイド治療で有名な、佐藤健二医師の著書にも記載があります。

外用剤離脱後に薄い紅斑と白色皮膚描記症が残ることがあるが、これは治るのに時間がかかる。アトピー性皮膚炎の白色皮膚描記症は、血管あるいは血管運動神経の異常であると考えられている。ステロイドは瀰漫性(広範であること)の紅斑や毛細血管拡張を起こす作用を有しており、もともと異常のあるところに追い討ち的に異常を付け加える。

(佐藤健二 著 「患者に学んだ成人型アトピー治療」.より抜粋)

 

ステロイド外用剤の副作用には、皮膚が薄くなる、毛細血管拡張、酒さ様皮膚炎などもあります。
これらは血管が拡張しきってしまう状態です。肌は赤みを帯びた状態。
佐藤先生は、アトピーが出る表皮より奥の真皮の部分にもステロイドの副作用が残って、血管拡張ができてしまっていると言っております。
表面的にアトピーが治っていても、皮膚の奥が赤く、白色皮膚描記症が残ってしまうことが示唆されております。

まとめると、皮膚の深い部分での充血・鬱血・炎症がある、自律神経異常、ステロイド副作用による慢性的な血管拡張。
この辺りが白色皮膚描記症の発生原因と言えそうです。

 

白色皮膚描記症の治し方・治療法はあるのか

じゃあ白色皮膚描記症はどうしたら改善されるのか、です。
ほとんどのお医者さんや、医学の教科書などでは、白色皮膚描記症は体質的なものと言われたり、特に治療を必要なものとされていないのか、治療方法は明確なものがありません。

主症状のアトピーが治れば、良しとされているのかもしれません。

 

私の経験から

さて、ここからは私の経験です。
私の成人型アトピーは、白色皮膚描記症を伴うものでした。
顔も体も強く赤みを帯びている部位があり、表面のガサガサ荒れがなくなっても赤みが残っている時期がありました。いわゆるステロイドリバウンド(ステロイド依存)も経験しております。

 

白色皮膚描記症の状態は、ステロイド依存になる前も後も出ていたと記憶しています。
子供の頃もあったし、成人期にアトピーが大発生した時もありました。

 

白色皮膚描記症がある場合は、お医者さんが言うように、アトピーが落ち着いて皮膚表面が滑らかになっても、すぐにアトピーの症状がぶり返していました。しかも、白色皮膚描記症になっている部分だけはしつこくアトピーの痒みやガサガサがぶり返すのです。

特に顔や首は長引きました。

 

ですが、現在は全く出ていません。アトピーが治って、症状が出なくなってからは、肌も白く、白色皮膚描記症もなくなりました。

爪で肌を引っ掻いても赤い線がじんわり出て消えるだけです。

アトピーが出てこない状態になれば、白色皮膚描記症は自ずと出なくなると思います。
逆に、肌表面が滑らかになっても、白色皮膚描記症出ているようであれば、アトピーが再発しやすい状態が残っているといえると思います。

ですが、白色皮膚描記症自体は全く治らないものではなく、肌表面がきれいになってからさらにもう一歩、体内の状態を整えてあげることによって、きれいに消えるものだとも感じています。

 

白色皮膚描記症が残っている場合、その部分の肌の奥には、炎症や充血や鬱血が存在するということです。
イメージしやすく言うと、肌の深い部分で、まだアトピーの火種が残っているといえるでしょうね。

顔やデコルテ周りが真っ赤になって、手でこすると白くなるけど、また赤く戻ってしまうのも、体内から赤みの原因をとってしまえば言いんですね。

また、皮膚の炎症度合いを示すTARCという数値がありますがそちらもある程度指標になると思います。
肌がきれいになったと思っても、まだ炎症がくすぶっている場合はTARC値が高いのではないでしょうか。

 

 白色皮膚描記症を改善する具体的な方法

白色皮膚描記症は、医師は積極的に治療するものとは考えていません。現在の医学では治療方法も確立されていません。
皮膚科に相談しても、アトピーの主訴については治療してもらえますが、肌が赤いとか白い線が描けるということは治療対象になりません。

もし改善を望むとすれば、どうしたらいいのか。
その方法は、結局アトピーを根治するためのアプローチとなります。

私がやって来たことで、しつこい皮膚の赤みや白色皮膚描記症の症状が出ていた部位の改善に繋がったと思われることを書いておきます。
(あくまで私見です。)

・姿勢と筋肉を整える
姿勢が悪い場合や、からだの歪みにより筋肉が均等に正しく使えていない場合、その部分にアトピーがでることがあります。
上半身に集中的に出るアトピーや、特定の部分にアトピーがしつこく出る場合は検討の余地ありです。姿勢が悪いことにより、体の曲がった部分などに鬱血部位ができてしまい、老廃物が流れにくくなったり、赤みが消えないなどの症状が出ている場合があります。運動不足で使わない筋肉、衰えのある部分の血流が悪い場合も。

・炎症をひどくする食べ物をとらない
毛細血管の炎症により、血管拡張、赤みとなっている場合は、炎症を起こしやすい食べ物を控えましょう。揚げ物やオメガ6系の油、ショートニングやマーガリンは一切食べない。砂糖を筆頭に甘味料も、とにかく甘いものは一切食べないようにすると、炎症は劇的に良くなります。

 

・栄養不足を補う
肌の赤みは、ビタミンB2、ビタミンB6、システインなどの栄養素によって抑えられる場合があります。ただし個人差あるとのことで、全てのアトピーさんに効くわけではないようです。不足している場合は補うといいのかもしれません。サプリメントは選んで症状に効かせるってのが難しいですけどね・・・。

 

・抗炎症・抗酸化物質を摂取する
どうにも炎症が治まらない場合は、体内の炎症を抑える食品やサプリメントを摂取する方法もあります。ただし、他に炎症を促進する食べ物を摂っていたら、いかなる抗炎症物質の効果も帳消しになってしまいますのでご注意を。

 

おわりに・まとめ

白色皮膚描記症については、皮膚科的な治療法があるわけではないようです。
しかし、アトピーをきっちり体内から治してしまえば、白色皮膚描記症の症状は消えます。私も経験上、肌の赤み、体内の炎症対策を行った結果、アトピーも良くなったし、白色皮膚描記症も消えました。

アトピーは表面的にはきれいになったけれど、白色皮膚描記症が残っている方は、さらに体内環境を整えると、アトピーの再発防止にも繋がると思います。

 

 

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tきらり

きらり です。

小さい頃からずっとアトピー。大人になっても悪化の一途。

いわゆる全身ステロイドリバウンドも経験しましたが、働きながら完治させました。もう長らく、ステロイドは使っていません。


その実体験を元に、良かったこと、悪かったことを、知っておくとよいことを、みなさんにシェアしたいと思います。


ちなみに、ステロイド完全否定派ではありません。ステロイド治療も代替医療も両方の良いとこどりで、いかに私生活と治療を両立させるかがモットー。人生の中心は病気の治療じゃないよね。やりたいこと楽しむためのものだよね。

こうして公開することは想定していなかったので、全身ボロボロの時の写真は残っていないけど、ラストスパートの時はこんな感じ。


ダラダラとステロイド付けていた部分は頑固だったなぁ・・・
アトピー完治


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