部屋のカビ取りでアトピーがきれいになる!対策ポイント集

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部屋のカビはアトピーの原因になるので侮れません。カビ対策のポイントと対策場所を集めてまとめました。これだけやっていれば、家はすっきりして快適になります。カビだらけの家だと、引っ越すとアトピーが軽くなるケースもあるので一度はしっかり確認したほうが良いです。

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部屋カビでアトピー性皮膚炎が悪化している

アトピーがなかなか治らない、となった時、カビが原因になっていることがあります。
皮膚とカビの関係は大まかに分けると2つあって、

・空気中のカビが外的刺激(アトピーの悪化因子)となっている場合
・皮膚の常在カビが異常繁殖して炎症とかゆみを引き起こしている場合

です。

 

この二つはアプローチも違ってくるので、分けて話したいと思っていて、
今回は部屋カビのお話、外的刺激になる場合についてまとめていきます。

 

血液検査(IgE)でカビはアレルゲンじゃなかったから問題ない~と思っていると大間違いですよ。
Ⅳ型アレルギー(接触性皮膚炎)は血液検査でも出てきません。部屋カビに気がつかずにみすみすアトピーを悪化させていることがあったとしたら、治療効率悪いので、是非対策してほしいと思います。

住宅の窓やサッシの性能が上がり、部屋の密閉率が高くなり、エアコンで快適な生活が実現できる今の環境は、カビにとっても住みやすい環境になっています。
もちろん、人には免疫が備わっており、日常のカビ程度では死なないかもしれないけれど、対策を怠っている住環境では知らないうちにカビが大繁殖していて、アトピーでバリア機能が低下した肌にひどい影響を与えていることがあります。調べて特に影響がなければよかったね!ですみますし、アトピー云々を抜きにしても、きれいな部屋のほうが気持ちいいです。別に滅菌室にするわけではないので(笑)快適な住環境を作るのが目的です。

 

アトピーが部屋カビに影響を受けている場合の症状

呼吸によってカビの胞子が体内に入ってアレルゲンになったり、皮膚に付着することで刺激になりかゆみが増すことがあります。

皮膚の常在カビが暴走している場合とは症状がちょっと違います。

 

 

部屋の中にいると、アトピーが明らかに悪化します。

湿疹の赤みが悪化したり、かゆみが増したりします。

自宅にいるとアトピーが悪化する場合で、特に時間によらず、だんだん悪化していく場合や、室内で顔をはじめ皮膚が痒くなる場合は、カビが疑ってみるといいです。

実家やホテルなどに滞在すると症状が楽になる場合も怪しいです。

症状の変化を記録して、週単位で追ってみるとわかりやすいですね。

どちらかと言うと、重症化しているアトピーの人のほうが、肌へのカビの影響を受けている率が高いようです。それはステロイドの影響もあるかもしれません。

 

アトピーがカビで悪化するのはステロイドの影響もある

ステロイドの副作用に、皮膚が薄くなるっていうのがありますよね。

そのために空気中のカビに触れても刺激を受けやすくなっていることが往々にしてあります。薄い皮膚でカビにより接触性皮膚炎をおこすことがあります。一番過ごす時間が多い家の中で発生する部屋カビは悪化因子になりやすいです。
ステロイド長く使っている人、標準治療メインにしている人は、予防的にもカビ対策には力を入れておいたほうがいいですよね。

特に、私も経験があるのだけれど、脱ステロイドを完了してしばらくっていうのは、肌がすごく敏感になっていて、何に対してもかぶれまくる時期があったりします。(個人差はもちろんあるけれど)
脱ステの症状がおさまったので、このまま肌もきれいに自然治癒するのかと思いきや、カビに負けてまた皮膚のアトピーが悪化してしまうこともあります。脱ステして症状がこじれている方は是非対策してみてください。マイナスになることは絶対ないですし。

(だからといって、ステロイドがカビの原因って言ってるのではないです。治療中断を安易にしないでね)

 

アトピーに関係する部屋の真菌とカビの種類

部屋の中にはおよそ360種類ほどのカビが生息していると言われています。
このカビの種類を一つ一つどれがアトピーに悪いかを言うのは正直無理があるし、特定することよりも対策することのほうが重要なので、大まかに紹介します。

別にカビの名前なんて覚える必要はないのですが、例えばIgEのアレルギー検査でこれらのカビの名前で陽性反応がでたら、優先的に避けるという対処が取れますよね。ああ、青カビがダメだからパンとかミカンをカビさせたらだめだし青カビチーズも避けたほうが無難だな~とかね。風呂の時のかゆみがひどいと思ったらクロカビだったとかね。

 

・白カビ アスペルギルス
アスペルギルス属のカビは190種類程あって、善玉は別名:コウジカビです。
悪玉は強い毒素を出して肺炎を起こす種類もあります。家のなかで一番多く見つかるカビとして有名。色もいろいろ。皮膚刺激となりますし、アレルギーの原因にもなります。湿気のたまる場所で、ほこりを餌に繁殖していきます。寝室とか良注意。

 

・青カビ ペニシリウム
ペニシリンの研究で有名になったカビです。乾燥に強く、胞子が飛びまくると厄介です。青カビと言われながらも、それは肉眼で青っぽく見えるだけで、実際には白や緑など種類によってカラフルです。パンやお餅に真っ先に生えるアイツ。
ほとんどの青カビは健康な人に感染しないのだけれど、皮膚刺激にはなりますので、やっぱり駆除が必要です。

 

・黒カビ クラドスポリウム

主にお風呂場や台所などの天井やタイルの目地に出てくるメジャーなカビです。壁などにも茶褐色や灰色、黒のシミのように出てきます。湿度が高いと爆発的に増える。喘息やアトピーのアレルゲンとなりえる代表的カビ。絶対に退治が必要。
市販の防かび剤が対象としているのがこのカビです。

ちなみに、最近多いユニットバスや洗面所などで見られる、お風呂場のピンクのヌメリがありますよね。あれのの正体は、「ロドトルラ」という酵母菌で、正確にはカビではないんです。
でも、カビより繁殖能力が高いので、ものすごいスピードで増殖します。菌がついてから3~4日でピンクが目立つようになります。
カビより早く増殖して、カビが生えるのと同じ条件下に増えます。だからピンクのヌメリが出始めた時点で徹底的に洗っていればカビの防止にもなります。シャンプーボトルの下とかにも潜んでるので注意。

・すすカビ アルテルナリア
ススけたようなホコリのような見た目の黒いカビ。脱衣所とか台所などの水回り、流し台の裏側、壁紙についてるのを見かけます。こいつも空気中に多量に浮遊して、主に喘息や気道炎など気管支系を刺激します。もちろん肌についても刺激になりますので、アトピーにも関係あり。

これら白カビ、青カビ、黒カビ、すすカビが家屋内で繁殖するカビのほとんどを占めています。

 

他にも、

・赤カビ フザリウム
エアコンのファンやフィルターなどに好んで繁殖するカビです。ビニールレザーやウレタンの中でも繁殖する。

・くもの巣かび リゾーブズ
くもの巣のような状態で繁殖し、すぐに壊れやすく胞子が飛散します。野菜や穀物などを腐敗させ、また観葉植物にも取り付き根を腐らせます。土つき野菜の保管場所とか、観葉植物に注意。

言い出したらきりがないですが、主なものはこれくらいです。

 

アトピー向け部屋のカビ対策と掃除法

カビが繁殖する条件は湿度です。部屋のカビ対策は、湿度が高い水まわりや、換気不足で高湿度になりやすい場所の掃除と除湿がメインになります。一度付着したカビは、湿度の条件次第でいくらでも繁殖できてしまいます。
もしすでにカビが生えてしまっているなら、大々的にカビ駆除をしてから、カビ防止対策を施していくことになります。

 

アトピーの場合、部屋の掃除はこまめに

働いていて掃除の時間がとれなかったり、体がだるい時もあると思うけれど、カビ対策的には掃除はこまめにしたほうがいいです。カビはホコリの中でも繁殖します。一度きれいになっても、数日で繁殖する場合もあります。
それ以上に、一旦カビが生えてしまうと、塩素系のカビ取り剤で駆除することになります。このカビ取り剤が肌や粘膜への刺激になり、アトピーがひどくなることもあるからです。カビは取らないと痒いし、カビ取ったら洗剤でかぶれるしだといいことないですよね・・・。こまめにカビ防止策を行うのが理想です。

掃除しやすい部屋の状態にしておくのがいいと思います。ダニ対策とも被るのだけれど、とにかく自分なりに掃除の作業を簡単なルーチンに落とし込んで、さっさとできるように一旦決めちゃえば楽です。プラスで、梅雨前後には徹底的に対策する、ってサイクルができるといいかなと思います。

 

基本の部屋のカビ対策

カビは湿度温度栄養源が揃った時点で爆発的に増加します。

カビは気温20~30℃ 湿度80%で活発化します。
25℃位が一番好条件です。

基本の対策は、すべて、湿度と温度を適度にし、栄養源になるものを掃除する。これだけです。

部屋の中は、換気をしないとカビが空気中を舞ってしまいます。掃除するときには窓を大きく開けて換気をよくしておきます。部屋の床は掃除機をしっかりかけます。

 

畳やフローリングの場合は、掃除機でホコリを吸いとった後に、固く絞った雑巾で拭き掃除できればベストとされています。でもしっかり水分を絞った雑巾でないと、床や畳に水分が残ってしまうと、却ってカビの好きな水分を与えることになりますので、無理なら掃除機だけでも。
除菌シートのウェットタイプも販売されているので、仕上げにそれを使ってもいいかもしれません。カビも減らせる機能を謳ったものは、基本アルコールが入っています。アルコール除菌は有効ですので活用するといいですね。(アルコール被れ起こす人は注意して使ってね)

 

掃除機を毎日かけるのが大変な場合も、クイックルワイパーのようなお掃除シートを活用すれば、カビが潜む埃を常に取り除くことができます。
床用、棚や隙間用などもありますので、活用すると楽にお掃除できます。

カビは埃のなかで繁殖します。食べこぼしも栄養元になります。こまめにきれいにした方がいいですね。

 

カーペットのカビ対策

部屋の床がカーペットの場合は、掃除が不十分な場合フローリングなどよりもカビが増えやすいです。埃が多く出ることもありますし、カーペットの毛についた汚れはとれにくく、カビの栄養源になってしまいがちです。

 

カーペットの掃除は、掃除機で吸引ノズルを毛を逆立てる方向に向けて吸引すると、埃やカビの胞子がとれやすいです。ただし、HEPAフィルターのついた排気のきれいな掃除機でないと、却ってカビの胞子をばらまくことになるので注意です。

 

もし、すでにカビが生えているのがわかったら、掃除機をかけた後にカビの除菌をします。
消毒用エタノールをスプレーに入れてカビ全体にふりかけます。
15分位時間をおいてから乾いた布で擦り取ります。
そのあとドライヤーなどで乾燥させるとカビには効果があります。

 

ただし、臭いとカビ本体は除去できても、黒かびの色素は染み付いてとれません。残念。

カーペットのカビ防止には、5%の酢酸スプレーを振り撒くといいと言われますが、カーペットが痛む可能性があるので、素材の選択表示を見てからにしましょう。扱いやすいのは市販のカビ取りスプレーですが、塩素系、酸素系の漂白剤と同じ成分が入ってるので、皮膚刺激になることもあり得ます。アトピーに影響がない範囲でなら使えますが、ご自身のお肌と相談してみてください。
とにかく、食べこぼしはすぐに拭き取ること重曹を振りかけてから掃除機をかけるときれいに落ちます。皮膚の落屑も足裏の皮脂もつくので、カーペットはできれば選びたくないけれど、すでに部屋がカーペット敷きの方は、こまめに掃除機をかけて時々エタノール消毒してあげてください。

 

窓の結露とカビ対策

特に外気と室内の気温差が激しい冬に起こる結露。水分がたまると窓際にカビ発生のリスクが高まります。
窓の水滴がサッシのゴムパッキン部分につき、そこへ埃がつけば、カビ繁殖の条件が整ってしまいます。サッシのレール部分にもカビが出ることがあります。
一旦カビが出てしまったら、カビキラーなどのカビ取り剤を使います。ペン型でジェル状のパッキン専用のカビキラーが出てます。カビが出ている箇所に塗って時間をおき、拭き取ります。

 

カビ防止には、汚れの掃除と結露防止が必要になります。
レール部分は掃除機が一番楽です。隙間掃除用の先が細いヘッドでごみを吸い取ります。固まった汚れは割り箸や歯ブラシで落とします。
結露防止は専用のシートを買って貼る方法があります。
窓全面に張り付けるタイプもあるし、テープタイプで、結露が窓のレールや床に落ちるのを吸収して乾かしてくれるタイプがあります。
100均ショップにも売っていて侮れない効果です。

 

あとは結露防止スプレーですね。

専用のものを買ってもいいですが、家庭用の食器洗い洗剤でも代わりになります。

界面活性剤がガラス表面についていれば結露は起こらないんです。水200mlに対して大さじ1杯の食器洗い洗剤を溶かし、雑巾を浸して固く絞り、窓を拭きます。これで5日程度は持つので、最悪週一回この方法で拭き掃除しておけば結露対策は可能です。安上がりで掃除もいっぺんにできる方法です。

 

でも食器洗い洗剤に被れる人は、気が進まないかもしれないですね。結露防止スプレーも界面活性剤だし心配ですよね。

新聞紙貼る方法もあるけれど見た目がアレですから、となると、梱包剤のプチプチシート貼る方法はどうでしょう。これも結露対策になりますし、断熱効果もありますので冷気対策にも。窓の外側に貼ると効果が高いです。

 

結露は換気することでも防げます。
寝る前にサーっと窓を開けて、暖房で暖まった空気を外へ逃がして、温度差をなくし、お布団でぬくぬく眠れば結露防止になります。

空気が乾燥するのが嫌で、エアコンではなく、冬に石油ストーブや石油ファンヒーターなどを使っている場合は特に注意が必要です。ご存知の通り、灯油を燃やすと、水が発生し、加熱され加湿されますので、結露はひどくなります。

 

カーテンのカビに気づいていますか?アトピーの原因に

窓の結露やカビと同じぐらい、カーテンのカビにも注意が必要です。結露をカーテンが吸って、知らないうちにカーテンにカビが生えているってこともあります。窓の結露対策をするとともに、カーテンも定期的にチェックしてお洗濯が必要です。洗うの後回しにしちゃってませんか?(私はしてましたけど)

 

これも気にしだすと面倒な場合は、室内の熱を吸収するタイプのカーテンをつける方法もあります。ミラーカーテンって売ってるんですが、これは便利。
結露は窓の内外の表面温度差で起きるのだけど、室内の熱を吸収するタイプのカーテンで、温度差を防いで、結露防止にも役立つ上に、室内の熱も逃がさない効果があります。暖房効率が上がって、省エネ効果もあります。

 

アトピーなら布団のカビにも気を付けたい

寝室がカビの温床になっていることって、結構あります。部屋が北側や日が当たらない、湿気がたまりやすいなどの条件をもっている場合は特に注意が必要です。
カビが布団や枕に潜伏している場合があります。
布団に入って、首回りだけ痒いと思ったら、枕にカビが発生していたということも・・・。

布団や枕にカビが生えているのを発見してしまったら・・・。正直とっとと捨てて買い換えるのが一番いいです。カバーに生えた場合ならカバーを洗濯すればいいですが、正直布団本体まで及んでいることも多いです。
布団丸洗いのクリーニングに出す方法もありますが、1枚辺り数千円かかりますし、カビは除去できてもカビの色素は落ちません。

 

布団は定期的に日に干したり、布団乾燥機にかけたいところです。ダニ対策も一緒にするなら布団乾燥機が便利かも。
間違ってもフローリングの上に直接布団を敷くことは止めましょう。敷布団と床の接地面で水分が逃げ切れず、カビが発生します。
最低でもスノコ敷いておきたいです。

 

ベッドで寝ている場合は、ベッドの下に注意が必要です。
床とベッドの間の空間は、湿気がたまりやすく、ホコリもたまりやすいんです。

ベッドの下まで掃除機かけてますか?お掃除ワイパーでもいいのできれいにした方がいいです。

ベッド下が収納になってる場合も、湿気はたまりますから、湿気とりのための乾燥剤いれておくといいですね。定期的に交換してね。

通気性を考えて、ベッドと壁の間は隙間を作っておく方がいいです。掃除もしやすくなりますので、是非ちょっと隙間開けておいてください。

 

家具類(収納タンスなど)のカビ対策

タンスの中は除湿剤、湿気取り用の乾燥剤を入れます。

タンスは壁から少し離して設置することで、タンスの後ろに通気性が保たれて、カビ防止になります。

ときどきタンスを開けて、中の空気を入れ替えて、湿気を出すようにしましょう。

もちろん、衣類はしっかり洗濯をして収納します。衣類の汚れはカビの栄養素となって、繁殖の元です。

 

押し入れ(クローゼット)のカビ対策

押し入れの換気が不十分だったり、換気していても、窓の位置や方向によっては、湿気が抜けきらず、カビの原因になりかねません。
押し入れの中の布団や衣類にもカビが移るんで厄介です。

 

もし押し入れ自体にカビが生えてしまったら、カビ取り剤や漂白剤を使ってカビ除去をする必要があります。
注意点は、押し入れのなかにカビの胞子を撒き散らさないこと。
まずは押し入れ(クローゼット)の中身を全部出します。掃除中にカビの胞子が移るといけないので、絶対全部だしてくださいね。
次にカビが生えているところを部分的に乾いた布で拭き取ります。そのあと、別のきれいな雑巾で押し入れ内を拭き掃除します。
その後、アルコールで部分拭きした後、押し入れ内もアルコールをスプレーして乾かします。

 

カビの色まできれいにしたい、カビを根こそぎ徹底的に撲滅したい場合は、塩素系のカビ取り剤や漂白剤がベストではあるものの、押し入れ内の木材を痛めるし、壁紙の色落ちは避けられません。賃貸だったら事前に大家さんや管理会社に相談しておくといいかも。

 

やり方は、漂白剤をキッチンペーパーに浸して、カビが生えた部分に張り付けます。
押入れのカビの色が落ちてきたら、濡らした雑巾などでしっかり拭き取ります。拭き取ったあとは、消毒用のアルコールをスプレーしてよく乾燥させます。
押入れの中もアルコールで拭き掃除をして、しっかり乾かします。

 

押入れやクローゼットは空気がこもるので、換気を徹底し、マスクやめがねをして、塩素を吸い込まないよう十分注意してくださいね。

同時に衣類や布団もカビていないかチェックして、洗濯したり処分したりが必要です。またカビを通気性の悪い空間に戻すことになるので。

押入れには湿気防止のための除湿剤を入れ、定期的に全開にして換気することがカビ防止に繋がります。風通しが悪い部屋なら扇風機で押し入れないに空気を送り込んで換気するのもいいです。

 

玄関と靴箱のカビ対策

靴箱にカビが発生した場合は、押入れ(クローゼット)と同じ要領になります。

靴は足の汗を吸っているので、カビが発生しやすいんですよね。
まずは、靴の湿気をきちんと乾かして、カビを発生させないことを徹底するといいです。一日履いて脱いだ靴は、いきなり靴箱へ入れないようにしましょう。丸一日玄関で靴の中の湿気を乾かしてからにします。これだけでもかなり違います。

 

靴にカビがついたら、布なら洗ってしまえばいいけれど、皮革なら乾いた状態でカビを拭き取って、除菌スプレーをして、濡れた布で拭いて、乾かすという手順が必要です。
私だったら捨てちゃうかな。靴磨きの間にカビに暴露するくらいなら・・・。(笑)

臭いとカビ防止に、靴のなかに10円玉を入れるのも簡単な方法ですよね。効果ありです。銅の殺菌力は侮れません。

 

エアコンのカビはアトピーには最悪!空気を変えよう!

エアコンは本当にカビの温床になりやすいです。カビが生えた上に、エアコンをつけたら部屋中にカビを撒き散らしてしまうので、対策は大切です。
エアコンの空気が何となく臭いと感じたら、間違いなくカビの仕業です。
エアコンの吹き出し口に黒ずみがあったり、風量が低下している場合もカビの仕業が疑われます。

 

エアコンの風を顔に受けて、なにかチリチリ痒くなるなら、乾燥だけの原因ではないかもしれないので、すぐエアコン止めてください。

季節の変わり目で、エアコンを使い始めるときには、マスクとできれば眼鏡やゴーグルはめて、部屋の窓と扉を全開にしてチェックしてください。

 

エアコンの掃除方法は二つあって、
・エアコン掃除用の洗剤(ジェットスプレー式)で自分でやる
・家庭用中性洗剤を使って自分でやる
・業者に頼んで掃除してもらう

 

汚れかたにもよるけれど、理想は年に2回から4回は定期的に掃除したいところです。梅雨前と冬の暖房時期前は必ずやりたいところです。

最近のエアコンは進化していて、自分でフィルターを掃除する機能がついています。この場合は年に1回やるくらいでも十分メンテナンスできます。
臭いも出ないしかなり快適です。
古いエアコンは買い換えするといいんですが、それなりにお金かかるし、賃貸の部屋でもともとついていたエアコンが古くて交換もできないならマメに掃除するしかないですね。

自分で中性洗剤でもできますが、市販のエアコン掃除スプレーを使うのが楽です。
エアコンの下にある家具にビニールシートを敷いて養生しておくこと。洗剤がぼとぼと落ちます。パッケージにかかれている手順で掃除します。
スプレーを顔に浴びることもあるので、眼鏡とマスクしておくのが無難です。

 

もし、
・すでにカビがアレルゲンと特定できている場合、
・洗剤被れがひどい場合
には、
絶対に自分でやらずに、業者に頼むのがいいです。もしくは家族や友人に頼むとか。
エアコン掃除の作業は少なからず顔や手に洗剤とカビを浴びるリスクがあります。

エアコンのクリーニング業者は夏前になると忙しくなるので、春先や秋口などにキャンペーンしていることもあるので、早め早めで依頼しておくといいでしょう。

 

エアコンをきれいにした上で、まだ気になるなら、室内の除菌アイテムもあります。
一時期テレビCMでもよくやってました。空間除菌アイテムです。

 

「成分:二酸化塩素液、高吸水性樹脂等
※6畳相当(25m3)閉鎖空間で二酸化塩素(0.01ppm)により浮遊ウイルスの一種を
180分間で99%除去、浮遊菌の一種を120分間で99%除去することを確認。」

※空間除菌ゲル クレベリンの表記より抜粋

これをエアコンの上など部屋の高い位置に置いて、除菌します。

ただですね、これ、二酸化塩素なんです。ものすごく塩素の臭いがします。もしお風呂やプールでも塩素が気になるアトピーさんだったら辛いです。私は鼻粘膜がピリピリしてダメでした。

天然成分で空間除菌できるアイテムも売っていますので、塩素ダメな方は活用するのも手です。

いつもそうなんですけど、使う薬品と除去したいカビや菌、どちらがどのくらい自分に影響するかなんですよね。

 

カビによるアトピー防止に換気は有効

空気中のカビ対策には、とにかく換気が大切です。
台所の換気扇を料理中につけるのは良くやっていると思いますが、室内に湿気が多い場合や、窓を閉め切っているときには意識して換気をしてみてください。これだけも結構違います。

 

浴室や洗面台まわりなど、湿気が多いところには、あらかじめ換気扇が付いているはずです。お風呂やトイレは換気扇回しっぱなしにしてもいいくらいです。乾燥が早ければ、その分カビのリスクは減ります。電気代もワンルームだったらせいぜい一か月で100円~200円程度でしょうし。

もしワンルームマンションなどであれば、お風呂場の換気扇より台所の換気扇のほうが強い場合がほとんどです。バスとキッチンが近ければ、お風呂場を開け放して、キッチンの換気扇を回しっぱなしにしたほうが換気で湿気を追い出せることもあります。試してみてください。(その時はお風呂場の換気扇はつけなくていい)

 

空気清浄機を活用する

カビを除菌するのに活用したいのが、空気清浄機です。
そうはいっても、カビが室内に生えている状態で空気清浄機を使っても、根本的な解決にはならないので、掃除やカビ防止ありきで活用したいところです。

空気清浄機がカビ対策に活躍するのは、
・カビの養分となる空気中のホコリやダニを吸い取る
・浮遊しているカビの胞子を吸い取る!

また、イオンやプラズマクラスターなどは、空気中の菌を無害化する効果があります。

押入れの空気の入れ替えをするときに空気清浄機を押入れに入れて運転するとか、スポット的にも使えます。

 

アトピーカビ対策用に除湿機は必要?

多くの場合、エアコンに除湿機能が付いているので、そちらを利用するのが一番です。
空気清浄機に除湿機能が付いているタイプのものは、唯一ダイキンから発売されています。

どうしても家の立地が湿気が多い(沼地の跡にたてられた日本家屋など)場合は一年中除湿機を入れる必要があるかもしれません。湿度計をおいてみて、湿度80%が続くような場所なら間違いなく専用除湿機を置いたほうがいいでしょう。

 

アトピーが引越しで治る?カビから逃げ出そう!

最終手段の対策は、もう引っ越ししてしまうことです。

家の立地によっては、どうしても湿気がこもりやすく、カビが発生しやすい環境の場合もあります。

 

戦後の築年数がたっている木造家屋やアパートは、換気や断熱を十分できない状態で気密度のみを高くした構造のものが多く、室内のカビやダニの増加と室内の化学物質による汚染を招いて来た歴史があります。築年数が古い家の場合は注意が必要なのです。

家の建て方で、地面と床の間に床下空間をきちんと取っていない家も、地面の湿気が上手く逃がせないため、室内にカビが出やすくなっています。

 

そういう、カビが出やすい家に住んでいる場合や、壁紙の下やシンクの裏など、すでにカビだらけの家に住んでいる場合は、引越しをしたらアトピーがあっという間にきれいになったという事例もあるようです。明らかにアレルゲンの多い環境に住んでいたら、掃除でも追いつきません。引越しすることがアトピー改善の決め手になることもあり得ますね。

 

選んで済むなら、築浅のマンションで、1階を避けて高層階に住み、日あたりが良い部屋を選びたいところです。換気扇と通気口がきちんと整備されているところを選びましょう。

引越しを検討すべきかどうか迷う場合は、一度実家やホテル住まいをしばらくやってみて、明らかに症状が改善するかどうかを調べてみるといいと思います。
新築物件やリフォーム物件に住む場合は、住宅建材の化学物質問題(シックハウス)もあるので注意は必要ですが、家にカビが蔓延している場合には思い切って引越しも選択肢としてありですね。

 

アトピーに有害なカビを検査できる方法は?

カビの検査専門機関に依頼すればやってもらえますが、お値段は数万円です。
http://www.ecotest.jp/analysis/bacteria/fungi.html

あとはカビのお掃除専門業者に依頼する方法もあります。こちらのほうがお値段は3000円からと現実的。検査してカビがいるとなったら除去清掃をその業者に依頼するという流れになります。
http://www.sera.jp/inspection/

ただ、いきなりお金をかけるよりは、掃除をしっかりやってみて、体調の変化を見てからでもいいと思います。
部屋がきれいになって、肌の調子がよくなるのが最終目的ですので。
明らかにカビが悪化因子とわかっていて、持ち家がひどい場合には検査してみるのもいいかもしれないですね。

 

おわりに

いろいろと長くなってしまったのですが、お風呂や台所の水回りのカビ対策については機会を改めて書いてみたいと思います。
こうしてみると、掃除が面倒だなーって思うかもしれません。かゆみで気力を削がれている場合は特に。

でも、面倒に思うより、「掃除はいい運動だ!」と思ってやったほうがいいですよ。

部屋をきれいにして損はありません。結構動きますし。ダニはカビを餌に増えるので、カビ対策はダニ対策にもなるんです。

 

ただ、無理に頑張ってカビに大量暴露したり、カビ取り剤でアトピーを悪化させないようにだけは気をつけてくださいね。メガネ(ゴーグル)マスク、ゴム手袋、長袖にハイネックシャツは基本です。健康第一なので、ひどい場合は業者も上手く使って、対策してください。

体内からのアトピー対策が進んでくれば、カビに対する肌の過敏性も減ってくると思います。それまでは特に注意しておきましょう。

 

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このサイトについて

tきらり

きらり です。

小さい頃からずっとアトピー。大人になっても悪化の一途。

いわゆる全身ステロイドリバウンドも経験しましたが、働きながら完治させました。もう長らく、ステロイドは使っていません。


その実体験を元に、良かったこと、悪かったことを、知っておくとよいことを、みなさんにシェアしたいと思います。


ちなみに、ステロイド完全否定派ではありません。ステロイド治療も代替医療も両方の良いとこどりで、いかに私生活と治療を両立させるかがモットー。人生の中心は病気の治療じゃないよね。やりたいこと楽しむためのものだよね。

こうして公開することは想定していなかったので、全身ボロボロの時の写真は残っていないけど、ラストスパートの時はこんな感じ。


ダラダラとステロイド付けていた部分は頑固だったなぁ・・・
アトピー完治


今日も仕事から帰って、せっせとブログ更新してます。ときどき見に来てください。


【お願い】 運営者きらりは元患者の立場であり、アトピーを職業にする気持ちはありません。アトピーに関する執筆・講演等やお仕事コラボのご依頼は申し訳ありませんが全てお断りしています。何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。