アトピーが完治するとは?治らないものなの?どういう状態?

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アトピーが完治した私の状況を詳しくお話しておきます。特に皮膚科の先生はアトピーは完治しないと言うこともあるので、「完治」の状態を定義しておいたほうがいいのかなと思います。

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アトピーは完治するのかという議論

アトピー性皮膚炎は、そもそも完治するものでしょうか。

・遺伝

・体質

・病気そのものの性質

により、完治はしない疾患だと言われることがあります。

皮膚科の先生は、まず完治します!とは明言されないのではないでしょうか。

面と向かって、「アトピーは一生治りません。薬でコントロールするしかありません」と言われることもありますし、「マシにはなりますが、再発するので都度診察にきてください」とやんわり治らないことを臭わされることもあります。

 

これは、公益社団法人日本皮膚科学会において、アトピー性皮膚炎の一般治療ガイドラインに明記されていることです。

なので、標準治療を行う皮膚科において、アトピーが完治すると言われることはまずないはずです。

 

以下は公益社団法人日本皮膚科学会の一般公開ガイドライン、アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2016年版からの抜粋です。

 アトピー性皮膚炎は遺伝的素因も含んだ多病因性の 疾患であり,現在,疾患そのものを完治させうる治療法はない。しかし,病変部では,皮膚の炎症による皮膚バリア機能のさらなる低下や被刺激性の亢進,搔破の刺激などによって,湿疹がますます悪化する悪循環が生じうるため,薬物療法で炎症を制御することは, アトピー性皮膚炎の悪化因子を減らすことにもなる。 (p127)

 

完治させうる治療法はない、と言いきっています。

だけど、ひどくなるので、薬物で炎症を抑えるのが治療方法と言うことですね。

 

 

アトピーは治らないものなの?

じゃあ、アトピーは治らないものなんでしょうか。

症状を押さえるだけで、一生薬を使い続けなくてはいけないものなのでしょうか?

押さえても押さえても、皮膚炎は出続けるものなのでしょうか?

 

私が思うに、皮膚科のガイドラインは、正しい部分もあるけれど、それが全てではない。

 

皮膚科のガイドラインでは、アトピーは遺伝もあり、「現在,疾患そのものを完治させうる治療法はない」としています。まさしく「アトピー」とは「場違いな」「とらえどころのない」を意味するギリシャ語が由来と言うだけのことはあります。

どんな人にでも効果がある治療法が、まだ確立されていないんですね。

 

しかし実際には、アトピーが軽くなった人はたくさんいますし、アトピーがひどかったのに、全く症状が出なくなった人もたくさん存在します。

私もアトピーは今のところ全く出ていません。

 

そうした人が何をしているかと言えば、食事だったりストレスだったり運動不足だったり化学物質だったり・・・とそれぞれが生活習慣の中で皮膚に影響を与えている部分を改善しながら、皮膚の炎症を改善していってるわけです。

 

皮膚科のガイドラインを一旦横に置いておいて、アトピーのことを、生活習慣病と考えてみると理解しやすいかもしれません。

 

生活習慣病でメジャーな二型の糖尿病ってありますよね。二型の糖尿病も家系や遺伝だと言う人もいるけれど、必ずしも親が糖尿だから子も発症するとは限りません。糖尿病が遺伝かどうかは、はっきりとしたことは分かっていないようですが、食生活やストレス、運動不足によって引き起こされる生活習慣病です。そして、仮に遺伝する体質だったとしても生活環境によって糖尿の発症を抑えることはできたりします。

 

アトピーも同じです。親がアレルギー体質、アトピー持ちだからといって、子供が100%アトピーになるとは限らないし、生まれた瞬間の赤ちゃんはアトピーなんか出ていないわけで、症状が出るか出ないかも生まれた後にどういう生活をして何が引き金になるかですよね。

引き金になる要素を作らないようにしたり、免疫力を高めることで、アトピーの症状を出さずに生活している人はたくさんいます。

 

アトピーが完治しているってどういう状態?

ですから、皮膚科のお医者さんのように、「治療法が確立されていないから完治はありえない」というなら、アトピー完治は存在しなくなってしまいます。

しかし、薬を使わなくても症状がでない状態がキープできていれば、一般的には完治と言ってもいいのではないでしょうか。

そして症状が出ないようにする方法は、個々人によって違う。

だけど、概ね生活習慣を良くする努力をすれば、アトピーをきれいにすることは可能だし、出なくすることもできると考えていいと私は思っています。

 

例えば、私は長らくアトピーの症状が出ていませんが、全身きれいになった後に、腕の関節と首に、少しアトピーが出たことがあります。

なんで出たかと言えば、仕事が忙しくなって、連日夕食を外食で10時ぐらいに食べ、昼はサンドイッチかじりながら仕事をし、ストレスでチョコレートをおやつに食べ、自宅でもPCに向かって仕事をし、睡眠時間が5時間くらいで、朝は気つけにブラックコーヒーを2杯も3杯も飲んで、風呂にゆっくりつかる暇もなく、プロジェクトの締め切りというプレッシャーに追われていたからです。2週間ほど。

おかげで便秘気味になるし、肩こりや頭痛はするし、最悪でした。

 

さすがに自分にここまでストレスかけたら、腕と首にアトピー出ました。(笑)まあ、出るでしょう。これだけ不摂生したら。

ちなみに、私と同年代の同僚女子は、私と同じような生活を一緒に2週間過ごし、顔に吹き出物を5つも作っていました。

 

ですが、プロジェクト終了して仕事が減ってから、睡眠も食事も運動も自分なりのケアをして、生活を元に戻したら、腕のアトピーは一週間程度で消えてなくなりました。もちろんステロイドもプロトピックも使わないで、です。

 

でも、これは、私にとってわりと納得のいく仕事をやっていての忙しさだからだと思います。これがひどい人間関係の上司とか同僚とかに囲まれて、自分に合わない仕事を延々とやらされていたんだったら、もっと派手にアトピーが出たかもね。

 

何が自分にとって悪いか、どうやったら楽になるのかわかっているので、薬使わなくてもアトピーは引っ込むんです。

 

きらり的完治の定義

 

もし、完治というのが、何をしても症状が一生出ない!というところまでの理想の状態と定義するなら無理があるかも知れません。

でも、先に挙げたように、生活がめちゃくちゃになってアトピーが出たとしても、自分で薬なしで元の状態に戻せるし、普通に日常を送っている分にはアトピーの症状は全く出ていない、っていうレベルは、十分に実現できると思います。

 

見た目でもアトピー性皮膚炎とわからないレベルの肌になり、普段はかゆみが全くない状態を維持できること。

 

そして、その状態を完治と呼びたいと私は思います!

 

アトピーさんは負荷がかかると皮膚に症状がでる体質なんです。

アトピーじゃない人は、人それぞれ弱い部分に症状がでることでしょう。

(吹き出物、薄毛、高血圧、メニエール etc  いろいろありますよね)

 

皮膚に出る体質だけど、普段は全くアトピー出ていない状態を私は完治としています。

 

このサイトでお話している「完治」という状態は、そういうことなんだなーと思ってみていただければ幸いです。

 

 

 

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このサイトについて

tきらり

きらり です。

小さい頃からずっとアトピー。大人になっても悪化の一途。

いわゆる全身ステロイドリバウンドも経験しましたが、働きながら完治させました。もう長らく、ステロイドは使っていません。


その実体験を元に、良かったこと、悪かったことを、知っておくとよいことを、みなさんにシェアしたいと思います。


ちなみに、ステロイド完全否定派ではありません。ステロイド治療も代替医療も両方の良いとこどりで、いかに私生活と治療を両立させるかがモットー。人生の中心は病気の治療じゃないよね。やりたいこと楽しむためのものだよね。

こうして公開することは想定していなかったので、全身ボロボロの時の写真は残っていないけど、ラストスパートの時はこんな感じ。


ダラダラとステロイド付けていた部分は頑固だったなぁ・・・
アトピー完治


今日も仕事から帰って、せっせとブログ更新してます。ときどき見に来てください。


【お願い】 運営者きらりは元患者の立場であり、アトピーを職業にする気持ちはありません。アトピーに関する執筆・講演等やお仕事コラボのご依頼は申し訳ありませんが全てお断りしています。何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。