アトピーを漢方で治療する名医の条件とは?医者や漢方薬局の探し方

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アトピーを漢方で治療するなら名医を探す必要があります。というのも漢方薬は処方する側の知識と経験と観察力により、薬の内容も効果も大きく変わるからです。私の経験から医者と漢方薬局を選ぶポイントを挙げてみたいと思います。少なくともハズレだけは引かないようにはなると思います。

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アトピーを漢方で治す名医を探す

本当はここで漢方の名医と評判の先生を、私の知っている限り列挙してみたいのだけれど、いろいろ考えて止めました。
各地のアトピーの漢方の名医を列挙するのは不可能に近いですし、関西圏で私がお世話になった先生方は、いい先生だったのだけれど、結局私がアトピーが完治する前に漢方を止めてしまった経緯があるんで、個人的に私の気持ちにブレーキかかってる気がする。

私の知っている限りでよければ個別にメールくれたらお伝えします。
で、名医の探し方なんですが、
基本、インターネット上で名医を検索してもたいてい出てきません。

だって名医が自分で名医っていうわけないですから。知恵袋やはてな等の悩み相談サイトで聞いても、実際のところは行ってみないとわからないですね。私もネットのクチコミサイトで知った漢方薬局をいくつか訪問した経験がありますが、残念ながらあまりあてにはなりませんでした。
漢方の名医が載っている本もありますが、それが全てと言うわけでもないです。(多少広告的な要素もあるため)
一番いいのは、ご近所で、「アトピーを完治させた実績のある漢方医」を口コミで探すことです。
親戚、友人、会社の人、あらゆる人脈を使って、聞いてみてください。リアルな人脈で知っている人に聞くのがポイントです。
古くから顧客の信頼を得て営業している漢方薬局は、ホームページも持たないこともありえます。
もし、遠方の名医が見つかった場合は、その漢方医から、自分の家の近所で通える信頼できる漢方医を紹介してもらうという方法もあります。

 

ネットで漢方医を探す場合の注意点

クチコミで見つけられなかった場合は、ネットで地名を入れて検索することになります。
その場合は、サイトの内容をみて当たりをつけることになります。
その場合は、アトピーの治療を得意としているかどうかが一番のポイントになります。
漢方の場合は、治療者の得意な分野がはっきり分かれている傾向があります。知識とともに治療者の経験によるところも大きいからです。
完治した患者の声が出ていれば期待が持てます。

 

この質問で名医かどうかを見極める

きちんとした治療者であれば、漢方を処方する時に、体の状態がどうなっているかがわかっているはずですので、お薬をもらう前に、質問をしてみてください。
質問するのは、
・東洋医学的な見地で何が原因か 
・体のどの部分が
・体のどういう成分が
・どういう風におかしくなっているか
です。
東洋医学的な見地からきちんと説明がもらえれば、まず信頼してもいいでしょう。
次に、薬の内容です。
・どんな薬草が入っていて、どういう作用があるのか
を聞いてみます。
また、東洋医学全般に言えることですが、病気の原因が患者の生活の中にすべての病気の原因があると考えるので、生活上でのケアの方法もアドバイスしてくれる先生は信頼度が高いです。
特にアトピーの場合は、食事の注意点、スキンケアについても教えてくれるはずです。睡眠や生活習慣全般について指導してくれます。

 

好転反応や瞑眩(めんげん)って実際どうなの?

好転反応=治療開始した後、回復する過程で一時的に症状が悪化する現象。瞑眩(めんげん)とも言います。
漢方薬によって、体の中の循環がよくなると、溜まっていたものが流れ、不要なものが排出されて、一時的に不快な症状が出てきます。
一時期、アトピービジネスで効果がない製品を販売していた業者が、症状が悪化した時にこの言葉を使っていたことで、広まっています。
名医の漢方処方では、いわゆる好転反応が出ないように調整をしてくれます。
私がお世話になった先生に聞いたのですが、好転反応という現象は確かにあるのですが、上手な漢方医であれば、そういった好転反応が出ないように薬の強さや量を調整することができるのが当たり前だそうです。

体の機能が改善された結果、きたない尿が良く出たり、便通がよくなったりすることはあるものの、皮膚症状を改善するために飲んでいる漢方で、皮膚を悪化させている場合は、薬が症状に合っていないだけなのだとか。そうならないように微調整をするのが漢方医の仕事なのだそうです。

 

私の経験上、確かに悪化することはなかったです。(完治もしなかったけど・・・)

 

アトピー治療に漢方を使うお医者さんを探す場合の注意点

アトピーの漢方治療を相談できるのは大きく分けて2つ。
・免許をもった医師(病院)
・漢方薬をあつかう薬剤師(漢方薬局)
医師は保険診療ができるのが最大のメリットなので、治療費を安くしたいという理由もあり、探している人も多いかと思います。中には自由診療で健康保険を使わないで診療している先生もいますので確認はしてくださいね。
医師の処方する漢方は、必ず東洋医学の診断方法によって処方されているかを確認してください。
というのも、ツムラという漢方薬メーカーが、漢方薬を普及させるために、
Aという漢方薬はこの症状!
といった具合に、適用症状を西洋の薬と同じように記した資料を配って、西洋医学しか知らない医師にも漢方薬を使えるようにしてきた経緯があるからです。
この方法は、漢方薬を広く広めるためには役立ちましたが、表面的な症状に機械的に薬の種類を当てはめているだけなので、薬と体質がマッチングせずに効果が出ないケースも多く発生しているそうです。
漢方の医者というのは、西洋医学以上に個人の力量によるところが多いです。
西洋医学であれば、ある程度血液検査などの数値をもとに判断の基準が定まっていますが、漢方はそうした明確な基準なしに、患者を観察・問診しながら薬の配合を決めていくからです。
漢方の診察では、四診という方法から診察が始まるのが基本です。
・問診
病歴や既往歴を聞きます。アトピーの相談に行っても、アトピー以外の病状についても聞かれます。体質に関する質問もされます。暑がりか寒がりか、便通はどうか、などです。食事の好みや水分摂取について、運動や仕事内容など、生活習慣についても質問されます。
・聞診
声の大きさや臭いを診断の材料にしています。
・望診
顔色、皮膚の色、舌の様子を見る(舌診)など、視覚的な部分を観察されます。
・切診
脈をとったり(脈診)、お腹に触れて判断します。(腹診)

これらの情報をもとに、患者の状態を把握し、体質や症状を見極めて薬を選びます。
ですから、「アトピーを治したい」と言って受診したら、「肌が乾燥しているからコレ」と、問診だけで安易に薬を出すような人は、医師免許があったとしても漢方の治療者としては失格です。
例えば、漢方の生薬には、同じ効き目として分類されていても、温めながら治す場合、冷やしながら治す場合、という風に、病気の症状や体質で使う物を変えるのです。逆の処方の薬を出されてしまったら、却って症状を悪化させるリスクが大きいです。
健康保険で安く漢方が買えても、効果が出せるかは疑問です。ちなみにそういう医師は煎じ薬は難しすぎて処方ができないです。当然症状に合わせて微調整なんて応用も効きません。
よい漢方医を選ぶ一つの基準として、「日本東洋医学会」という学会があります。

ここの認定医登録がある場合は、きちんと東洋医学的な診断を元に、漢方薬を処方してくれます。
体系的な知識があるという一つの目安になりますので、みてみるといいでしょう。
もちろん、資格だけで名医かどうかを測れるものではありませんが、こと日本の漢方薬流通事情を考えると、最低限の知識と臨床をおこなっている医師かどうかを確認することには意味があると思います。

 

アトピーに詳しい漢方薬局を探す

ネットや地域のミニコミ誌などで広告を見かけるのは、漢方薬をあつかう薬剤師が運営する漢方薬局だと思います。
多くは漢方専門薬局を開いて、カウンセリングをして漢方薬の販売をしています。健康保険が使えないので値段は高くなるけれど、薬の質にこだわったり、漢方以外の健康食品と併せて効果を高めたり、カウンセリングを丁寧にするなど、お店によって特色を出しています。
漢方薬局は、明確に得意な疾患を打ち出して営業していることが多いので、アトピー専門の漢方薬局を選ぶといいです。
大抵、初回のカウンセリングは無料であることが多いので、(お金とるところもあるけど)一度相談しに行ってみてから決めるといいと思います。
問診や脈や舌の判断をしっかりしてくれて、的を得た説明をしてくれる人を選びたいところです。
ポイントとしては、数日から一週間単位で薬を処方してくれるところを選ぶのが賢明です。
漢方薬は、症状や病状に合わせて処方を変えていくものなので、症状が改善したり、季節や生活の変化によっても薬の配合の調整が必要になってきます。
特に初回は様子を見ることも含め、一週間ぐらいで再度カウンセリングを受けるよう提案されることも多いです。微調整をしてくれるのは良いことなので、積極的に相談したほうが良いと思います。

評判の良い漢方薬局だと、二回目の面談が10日ぐらいでできない場合は処方しない、など、こだわりを持っていることも多いです。
なので、最初から数カ月分まとめて販売するようなところは避けてください。
漢方薬は、漠然と、長く飲まないと効かないというイメージが広まっているので、それを見越して長期間分の薬を売ろうとする薬局は、正直治療に真剣ではないと考えられます。
こまめに通うことを想定して、できれば通いやすい距離圏の漢方薬局を選ぶのがいいですね。

 

おわりに・まとめ

漢方は、いい先生に、体質にバッチリ合ったものを出してもらえれば、アトピーにも効果が期待できます。
私も初期の軽いストレスアトピーの時にとか、脱ステをこじらせた時にお世話になりました。
治療者によって差が出ることが大きいのが本当に難点なんですよね・・・。なので万人には勧めにくいですが、いい先生がいたら漢方も活用してみてもいいと思いますよ。

 

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このサイトについて

tきらり

きらり です。

小さい頃からずっとアトピー。大人になっても悪化の一途。

いわゆる全身ステロイドリバウンドも経験しましたが、働きながら完治させました。もう長らく、ステロイドは使っていません。


その実体験を元に、良かったこと、悪かったことを、知っておくとよいことを、みなさんにシェアしたいと思います。


ちなみに、ステロイド完全否定派ではありません。ステロイド治療も代替医療も両方の良いとこどりで、いかに私生活と治療を両立させるかがモットー。人生の中心は病気の治療じゃないよね。やりたいこと楽しむためのものだよね。

こうして公開することは想定していなかったので、全身ボロボロの時の写真は残っていないけど、ラストスパートの時はこんな感じ。


ダラダラとステロイド付けていた部分は頑固だったなぁ・・・
アトピー完治


今日も仕事から帰って、せっせとブログ更新してます。ときどき見に来てください。


【お願い】 運営者きらりは元患者の立場であり、アトピーを職業にする気持ちはありません。アトピーに関する執筆・講演等やお仕事コラボのご依頼は申し訳ありませんが全てお断りしています。何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。