アトピーが洗剤で悪化!洗濯洗剤はどんなのがおすすめ?

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アトピーは普段のお洗濯に使う洗剤が刺激で悪化していることがあり、洗濯洗剤を変えることで症状が楽になることもあります。
メインの洗濯洗剤についてどんなものを選べばいいのか、アトピーを悪化させない洗濯の方法もからめてお話できればと思います。

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アトピーは洗剤でも悪化する

アトピーが洗剤で悪化することがあります。
・洗濯機で服を洗濯したあと、洗剤の成分が服に残って皮膚刺激となる
・洗剤の洗浄力が低すぎて、汚れが服に残り、菌が繁殖し、かゆみを引き起こす

主にこの二つです。

肌に良い、刺激が低い、無添加、抗菌とかかれているような洗濯洗剤であっても、結果的にあまりアトピーにはよくなかったということもありますので、
洗浄成分で選べるようになっていると、自分にとっても衣類にとっても良いものが選べるようになると思います。

 

洗剤は洗濯時に服に残る

洗濯機で服を洗うとき、いわゆる洗濯機のコース洗浄で洗っていると、すすぎが不十分で洗剤が残っている場合があります。
また、洗剤の成分は水の温度によっても汚れ落ちが左右されることがあり、水の温度が低い冬は汚れも落ちにくいし洗剤も落ちにくいことがあります。

生地の柔らかさを出す「柔軟剤」は、繊維をコーティングする成分なので、服に残って効果を発揮するようになっているので、すすぎをしないで使用します。アトピーの人はこの柔軟剤にもかぶれることがあるので、直接肌に触れる衣類には使わないようにしている人もいると思います。しかし通常の洗濯洗剤の中にも柔軟剤の成分があらかじめ添加されている場合もありますので、注意が必要です。

 

すすぎ1回でOKの洗剤ってどう?

洗剤が残りにくいという設計の洗濯洗剤もあります。泡切れがよく、すすぎが1回でも大丈夫とパッケージに書いてあったりします。
ただ、これも水温や洗濯機のすすぎの設定時間によっても左右されますので、どの程度のすすぎ1回なのかを確認する必要があります。
1回のすすぎで洗剤の成分が残っているような場合は、やはりすすぎの回数を2回にしたり、すすぎ時間を長くする等の対応が必要です。

すすぎの回数が少なくて良い洗剤というのは、洗濯に使う水の量を節約できるので経済的であるというのが売り文句です。しかし、洗濯機の仕様や水の温度にも左右されるので、肌に残らないかどうかは自分で確認が必要だと思います。

 

アトピー洗剤は液体か粉かという問題について

液体洗剤にするか、粉洗剤にするか、という問題があります。

 

液体洗剤のメリットは、水に溶けやすいことです。
デメリットは、粉洗剤より値段が高いこと、洗浄力では粉洗剤に劣る中性の製品が多いことです。

 

粉洗剤のメリットは、洗浄力が高い弱アルカリ性の成分が多いこと、値段が安いこと。
デメリットは、水の中で溶け残ったり、固まったりしやすいことです。

 

粉洗剤は一度ぬるま湯で溶いてから洗濯機に入れることで、溶け残りのデメリットは解消できます。

アトピーの人が使う場合、洗剤残りと汚れ落ちの両方がきちんとしていることが必要ですので、液体か粉かもこの視点で考えればいいと思います。
考えるなら粉か液体かよりも、成分のほうが優先度は高いかな?と思いますね。

 

洗剤はドラム式洗濯機と縦型で効果は変わる?

ドラム式は、横向きのドラム槽を回転させ、衣類を上から下に落として洗います。「たたき洗い」の方式です。
洗濯時間が長く、洗浄力は縦型よりも少し弱くなる傾向があります。使う水の量は少なくてすみます。使う洗剤の量も少なくて良いのもメリットです。
たたき洗いは繊維を潰してしまうので、洗い上がりはごわつきが出やすいです。

 

縦型は洗濯槽の底にある「パルセーター(羽根)」を回転させて渦巻き状の水流を作り、撹拌(かくはん)水流で衣類をこすり合わせて「もみ洗い」をする方式です。
単純な洗浄力では、ドラム型よりも高くなります。使う水の量が多いですが、回転力が加わることで水流でも汚れが落ちるからです。

 

最近は、ドラム式でも縦型でも、使える洗剤にはあまり差がありません。液体も粉も使えます。
ただし、洗浄方法と使う水の量が違うので、洗濯機で設定、指定している洗剤の量をちゃんと守る必要があります。ドラム式は水の量も少ないので使う洗剤の量も通常少なくてすみます。たくさん入れたら一概に汚れ落ちがよくなるものでもなく、逆に洗剤が衣類に残り、肌への刺激になることもあります。

洗剤はドラム式専用の商品も売られていますが、少ない水量でも溶けやすい仕様である他に、洗い上がりのごわつきを改善する柔軟成分が添加されている場合があるので、選ぶ際は成分表示のチェックは必ずしたほうがいいです。

 

アトピーさんの洗濯に適した洗剤でおすすめは?

洗剤を選ぶに当たって、まずは洗剤にはどんなものが入っているのかを知っておく必要があります。
まずは簡単に成分をまとめます。

 

洗浄成分の種類

【アルカリ剤(炭酸ナトリウム・けい酸ナトリウム)】
油汚れ・皮脂汚れと結合して石けんとなり、他の汚れを落とすことができる成分。

 

【界面活性剤】
界面活性剤は、親水基(水になじむ)と親油基(油になじむ)の両方を持っている物質で、水と脂(油)が混ざるようにする働きがあります。

・水を汚れと繊維の間にしみ込みやすくします。(浸透作用)
・汚れを水の中に混ざりやすくします。(乳化・分散作用)
・一度繊維からはがされて落ちた汚れが、再び繊維に着くことを防ぎます。(再付着防止作用)

 

【分散剤】
洗濯水に溶けだした汚れを分散させ、再び洗濯物に付かないようにする成分

 

【水軟化剤】
水中カルシウムやマグネシウムなどの金属イオンをとらえて、水の硬度を下げる働き画があります。簡単に言えば硬水を軟水に変える働き。

 

【蛍光増白剤】(染料)
太陽光のなかの目に見えない紫外線を吸収して、目に見える青色の光(蛍光)を放出することで、白い衣類を輝かせる働きがあります。
人によっては量により、皮膚刺激やアレルギー反応を起こすとされ、経産省通達により、必要最小限の使用、乳幼児用製品についてはできる限り避けること、とされています。

 

【酵素】
たんぱく質分解を促進するプロテアーゼ、油脂分解を促進するリパーゼ、デンプンを分解するアミラーゼなど、洗浄力を強化します。洗剤に配合されている酵素は、微生物を培養して取り出すことにより製造されます。
日常的にはほとんど害はないとされているものの、洗剤製造工場労働者が酵素を恒常的に吸い込むことによる健康被害が数件発生しています。肺への影響あり。

 

【抗菌剤】
無機系抗菌剤 (銀、銅、亜鉛化合物など、金属イオンの静菌作用を利用したもの。銀イオンが多い)
有機系抗菌剤 (有機物を利用した抗菌剤。合成系抗菌剤 と、植物の精油を利用した天然系抗菌剤 がある)
抗菌作用とは、菌のタンパク変性作用を意味しますので、肌の弱い人は炎症を起こしたり、皮膚常在菌も影響を受けます。

 

家庭用品品質表示法では、洗剤全体での含有量1%未満の成分については表示義務がありませんが、酵素と蛍光増白剤は、1%未満であっても表示するように定められています。
それだけ厳密にしないといけない成分だということですね。

 

 

アトピー肌に対しては、化学成分の酵素、蛍光増白剤、抗菌剤が入っていない洗剤を選ぶほうが刺激が少なくて良いと判断します。

 

 

洗剤の界面活性剤が悪者説について

さて、もうひとつ、アトピーに影響があるとされているものに、界面活性剤があります。

皮脂汚れ・油汚れを落とす上で、水と油をなじませる界面活性剤がなくては「洗えない」ので、十分な洗浄効果を出すためには必要な成分となっています。
アルカリ性であることで、衣類に付着している肌の汚れ(角質片)にタンパク変性を起こして汚れを落とすのです。

 

しかし、この界面活性剤が衣類に残ってしまうと、肌自体の皮脂を奪い、肌の水分が失われてしまって乾燥が進むといいます。肌表面にタンパク変性を起こし、炎症を起こす懸念もあるのです。

(シルクやウールはたんぱく質でできているので、おしゃれ着洗い洗剤は中性なんです。アルカリ性だと変性していたんでしまう)

合成界面活性剤は、その性質から、洗った後も衣類に少量残ってしまいます。

 

ちなみに石鹸も界面活性剤の一種です。石鹸は脂肪酸が衣類に残留することがあります。
すでにご存知かもしれませんが、柔軟剤も合成界面活性剤です

 

界面活性剤にもいろいろと種類があって、作用の強さや性質も様々です。
さらに、種類や原料によってさらに細かく分類されます。

洗剤の成分表示には、カッコ書きで陽イオン系とか、表示がありますので、見てみるといいと思います。合成でもと天然でも界面活性剤はいろいろとあります。どの界面活性剤が肌への悪影響が大きいか、というのを成分事に分析するのは、正直難しいです。成分が多すぎますし、専門家によっても意見が分かれます。石鹸推奨派は合成界面活性剤は「衣類に蓄積」すると言って叩きますし、化学の知識がある人は、界面活性剤は洗い残しは出るが衣類に「蓄積」はしないと言います。実験をして合成のほうが刺激にならないと主張する研究者がいるのも見かけます。

 

 

アトピーに関して言えるのは、きっちりすすぎができて、衣類への残留がないかどうか、が一番大きな問題と考えるのが妥当だと私は考えています。

特に洗濯液に漬け込んで濯がず、わざと衣類へ成分を残す柔軟剤は、肌への影響は避けられないでしょう。

 

 

アトピー対策に石鹸系洗剤は本当に適しているか

こうした洗剤の刺激の問題から、合成界面活性剤のほか、漂白剤、蛍光増白剤、抗菌剤、香料に至るまで無添加である

・洗濯用 純 粉せっけん

を使う人もいるようです。

 

刺激になる成分が全く入っていないので、安心感はありますよね。

しかも、石鹸は汚れ落ちが良いです。脇や襟の汗汚れは石鹸を使って、ぬるま湯で手洗いしてみてください。すごくきれいになります。洗浄力では合成洗剤の上をいきます。

 

しかし、粉せっけんにはデメリットがあります。
それは、洗濯機で使うには扱いが難しいということ。

 

・溶けにくい
水の温度が低いと溶けにくいので注意が必要。冬は確実に溶け残る。40℃のお湯が一番洗浄力がでる。原則ぬるま湯で溶かして使う必要あり。

 

・泡立っていないと洗浄力が出ない
石鹸は泡立つことで界面活性作用が出る仕組みです。泡で汚れを包んで落とします。
洗濯機の水量に対して石鹸の量を間違えると泡立ちません。
汚れがひどいと途中で泡が立たなくなります。
硬度が高い水(カルシウムやマグネシウムが多い硬水)だと泡立ちません。

洗濯機の中で泡立っているかを毎回確認する必要があります。途中で泡が消えたら追加して上げる手間もあります。
泡立たない状態だと石鹸カスが衣類に残り、黄ばみや臭いのもとになる。衣類汚れも落ちず逆にカビや菌の温床となってしまいます。
(といって大量に入れても、すすぎ残しが出てしまうので調整はシビア)

 

・洗濯槽に黒カビが発生しやすい
石鹸カスが洗濯槽に残りやすく、カビの温床になります。石鹸カスはカビの栄養になりやすいのです。合成洗剤を使う時よりもより一層洗濯機のメンテナンスが必要になります。実は洗濯物に付着したカビがアトピーを悪化させていたってこともあります。

 

こうしたデメリットを解消するために、粉せっけんには、炭酸塩が配合されているものがあります。
炭酸塩は、アルカリ剤です。
石鹸はアルカリ性で汚れを落とすのですが、洗濯中は酸性の汚れ(皮脂や油汚れ)によって洗濯液が中和され、どんどん洗浄力が落ちてしまいます。この中和作用を防ぐ目的で添加されます。
また、石鹸カスを出にくくします。石鹸カスは水の中のカルシウムやマグネシウムなどの金属イオンが反応してできるもので、石鹸カスになってしまうと石鹸は洗浄力を発揮できません。炭酸塩は金属イオンを捕まえて動きを封じる作用があります。

アルカリ剤が適度に配合されていると、泡立ちと石鹸カス問題を緩和してくれます。

洗濯用の石鹸は、無添剤の場合は純石けん分94%以上、添剤入りは純石けん分50%以上という規定があります。
炭酸塩が多いほうが、汚れ落ちが良くなります。逆にウールやシルクの手洗いには炭酸塩が少ないほうが適しています。

 

ちなみに、液体石けんは、アルカリ剤を全く含んでいないか、含んでいても量が少ないです。
アルカリ剤として、炭酸塩かセスキ炭酸ソーダを別に用意しておき、混ぜて使う方法があります。手に入らない場合には、酸素系漂白剤でも代用できます。酸素系漂白剤なら通常の漂白にも使えるので便利ですね。

 

石鹸だから安全!と思っていると意外な面でひどい目に会います。
汚れは落ちないし洗濯槽がカビだらけになって逆にカビのせいでアトピーのかゆみが悪化しますので、性質と使い方をマスターしておくことは必須です。

 

アトピーにおすすめの洗剤タイプは?

じゃあ、アトピー肌にもやさしくて、汚れもきちんと落ちて、使い方も楽な洗剤は?

「界面活性剤」「漂白剤」「蛍光漂白剤」「柔軟剤」「香料」「りん酸塩」も無添加で、洗剤成分が衣類に残る心配もないような洗剤はあるのでしょうか。

 

一つ目の解決策は、重曹で洗濯をすることです。

 

合成の洗剤よりも仕上がりは自然なふんわり感。臭いもありませんし、汚れ落ちも全く問題ありません。洗濯中は泡は立たず、すすぎで成分を流しやすいのもメリットです。

 

重曹のみで洗濯する場合には、水の量10Lにつき大さじ1杯が基本です。30Lですと大さじ3杯となります。30~40℃位のぬるま湯で洗うのが効果的です。

重曹の性質は、弱いアルカリ性です。皮脂汚れなど酸性の汚れを分解し落としてくれます。

 

そこへ同じアルカリ性の炭酸塩(炭酸ソーダ)を、組み合わせることで洗浄力を高めることもできます。

小さじ1杯のクエン酸を柔軟剤用ポケットに入れると、仕上がりをふんわりと柔らかくすることができます。

 

ただし、特にドラム式洗濯機など、重曹を使用できない洗濯機がありますので、洗濯機の取扱説明書を確認は必須です。

 

純粋な重曹はハードルが高いと思う方は、重曹を活用した洗剤も販売されているので、そちらを買ったほうがいいでしょう。

粉洗剤なら バジャンが有名です。水にもさっと溶けます。ドラム式洗濯機用も販売されています。

まあ、でもみたらわかるけど、少々高いです。1.2kgで1500円ぐらいする。ライオンの部屋干しトップが900gで特売で398円だから、高いと感じるのは当然ですね。ただ、やはり安心と手軽さには代えられないといったところでしょうか。

 

 

手洗いが必要な、ウールの冬物衣料やシルクなどは、中性洗剤が必須です。

その場合は、オールシングスインネイチャーを使っています。

この洗剤はいつものお洗濯にも使えます。香りは天然のラベンダーです。かなり安全性にこだわって作られており、洗剤の分解が早く確実なので、すすぎ残りで肌を荒らすことがありません。パッチテストとスティンギングテストも通常の2倍の人数でテストして、刺激に弱い肌の人にも問題ないことを確かめています。

 

なおかつ、最悪すすぎ0回でも洗濯できる設計とのこと。 

最近では、熊本地震の後に、水が貴重な災害地にも寄付されたそうです。少ない水でも安全に洗濯ができて、肌への刺激もないからです。

さすがに私はすすぎなしで使ったことはありませんが、泡切れと繊維への残りのなさ、ふわっとした仕上がりが絶妙で、最初にえらく感動したので、継続して使っています。

 

公式サイトで詳しい使い方が掲載されているので、見てみるといいです。
ただし、アマゾンや楽天でも絶対に安売りしてくれないです。

液体洗剤500mlで2646円。洗濯機だと100回分相当です。
ですが、手洗いだと洗面器1杯なら1/5の量でいけるので、500回分相当となり、手洗いやおしゃれ着専用で相当回数使えます。使う量にもよるけど、一人暮らしなら1~2年は使える計算になります。
柔軟剤なしでも十分いけます。ドライマークの衣類も洗えます。

 

おわりに・まとめ

・アトピーは衣類に残った洗剤で悪化することがある。
・残留した洗剤が肌に刺激となるため、洗剤の成分が残らないことが最重要。
・洗浄力不足で衣類に残った汚れの菌やカビでもかゆみが増す。
・せっけん洗剤は無添加だが使い方が難しい
・洗濯に重曹を活用すると肌にやさしい

洗剤を変えたら肌の乾燥とかゆみが楽になる人もいるので、気を使ったほうがいいですね。

洗剤を変えても服の刺激を感じる人は、赤ちゃん用のお肌の保護ムースで楽になる場合もあります。方法はいろいろありますので、あなたの症状に合う方法を頑張って探しましょう。



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tきらり

きらり です。

小さい頃からずっとアトピー。大人になっても悪化の一途。

いわゆる全身ステロイドリバウンドも経験しましたが、働きながら完治させました。もう長らく、ステロイドは使っていません。


その実体験を元に、良かったこと、悪かったことを、知っておくとよいことを、みなさんにシェアしたいと思います。


ちなみに、ステロイド完全否定派ではありません。ステロイド治療も代替医療も両方の良いとこどりで、いかに私生活と治療を両立させるかがモットー。人生の中心は病気の治療じゃないよね。やりたいこと楽しむためのものだよね。

こうして公開することは想定していなかったので、全身ボロボロの時の写真は残っていないけど、ラストスパートの時はこんな感じ。


ダラダラとステロイド付けていた部分は頑固だったなぁ・・・
アトピー完治


今日も仕事から帰って、せっせとブログ更新してます。ときどき見に来てください。


【お願い】 運営者きらりは元患者の立場であり、アトピーを職業にする気持ちはありません。アトピーに関する執筆・講演等やお仕事コラボのご依頼は申し訳ありませんが全てお断りしています。何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。