アトピーに鍼灸は効果あり!治療はつぼ選びで変わる!名医の選び方

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アトピーは鍼灸治療でよくなるのか、実際に腕の良い鍼灸師さんの針を受けて、お話を聞いたのでシェアします。治療のツボ選びが大事なのだそうです。腕の良い鍼灸師の選び方についても触れてみたいと思います。

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アトピーに対する鍼灸の効果とは

鍼灸治療は、鍼やお灸を使って行う東洋医学の治療法です。
東洋医学は、西洋医学と異なり、治療効果を数字で確認しづらかったり、どうしても「気」や「経絡」といった用語が出ることから神秘的なイメージが出ていますが、WHOでも効果が認められている治療法の一つです。
アトピー性皮膚炎のような皮膚疾患にも効果が期待できる治療法です。
鍼をツボに刺すことで、
・湿疹の範囲が少なくなる
・皮膚の赤みがやわらぐ
・かゆみが和らぐ
・肌の黒ずみが薄れる
・ゴワゴワした肌がやわらかくなる
といった皮膚症状の改善が見込まれます。
皮膚以外でも、
・体のコリ・緊張がほぐれる
・自律神経が整う
・ホルモンバランスが整う
・胃腸の動きがよくなる
・便通が整う
・内臓のコンディションが整う
・眠りが深くなる
・イライラなどの精神症状の緩和
といった効果も期待できます。
アトピー性皮膚炎の症状そのものにアプローチするだけではなく、体の機能を回復させることから皮膚症状を軽減することができるのも特徴です。

実際に治療を受けてどうだったか

私も1週間から2週間に一度のペースで、暫く鍼治療に行ったことがあります。
鍼を刺してもらうと、ズーンと独特の体に響くような感じがあります。痛みとはちょっと違うかも。
鍼を刺したままで30分ほど横になっているのですが、たいてい居眠りしていました。手足が温まります。体が温まると、だいたい皮膚のかゆみが出てしまうのですが、鍼の時はかゆみが出ず、日ごろかゆみで寝つきが悪いのが嘘のようにがっつり居眠りをしてしまうんです。
鍼が終わった後は、体のコリがほぐれて、疲れが取れ、すっきりした感じになります。
皮膚はいきなり炎症が引くなんてことはありませんでしたが、鍼に行った日の夜は眠りが深くなり、翌日は少し肌のガサガサがマシになり、赤みの範囲が減ってきます。
鍼の先生からは、治療の始めは少し期間を詰めて3日間隔で頻繁に来るようにし、ある程度起動に乗ったら、週に1回で通うのが理想と言われました。
確かに、鍼治療した日と翌日は調子が良い感じになるのですが、数日経つとまた悪化していきます。回復するペースを落とさないようにするには、やはり鍼の効果を持続できる期間で再度治療をしてもらうのが良いですね。

 

アトピー治療のつぼとは?

針治療とは、身体の特定の点を専用の鍼で刺激して治療する方法です。
古典的な理論に基づいており、中国・日本・韓国でそれぞれ発達したので、大本は中国ですが、国ごとに方法や理論が異なるようです。
針やお灸をすえる「点」が「つぼ」。この「つぼ」「つぼ」を線で結んだのが「経絡」と言われ、それぞれの経絡に「気」が流れています。
この気の流れの滞りや過剰、虚弱を整えることで、体のバランスを整え、体を治癒に向かわせることができます。

 

アトピーに効くつぼとは?

じゃあ、アトピーに効くツボってどこでしょう?となりますよね。
ネットや本で、アトピーによいツボなども紹介されていて、自分で指圧をする方法やお灸を据える方法も紹介されています。
しかし、実際にはアトピーを改善させるツボは人によって異なるのだそうです。
というのも、本当に腕の良い鍼灸師は、脈、舌の状態、顔色、病状の問診によって、心身のどの部分がおかしくなっているのかを見極め、ツボを選んで治療しているからです。
本や雑誌、テレビなどで紹介している「○○に効くツボ」というのは、誰が刺激しても害がない、ごく一般的なツボなのだそうです。例えば、手の「合谷(ごうこく)」や足の「三陰交(さんいんこう)」なんかは割と有名で万能なツボだとか。
効かないわけではないし、健康増進レベルであればよいものだけれど、本当に回復に向かわせるためには、体の状態がどこでどうバランスを崩しているのかを、丁寧に見極め、対応しているツボを選ぶ必要があるんだそうです。

逆を言えば、このツボ選び「配穴(はいけつ)」が治療効果を決めるので、一つ目の腕の見せ所だとか。
奥が深いですね。
なので、ネット上で個人が公開しているツボなどは、その人に合ったツボではあっても、別の人が刺激すると逆効果になることもあるので、真似してやる場合は注意が必要なんですね。

 

ツボの刺激方法でも効果が変わる

鍼治療では、ツボに鍼を刺す方法でも効果が変わるそうです。
補法 といって、エネルギーを補う方法
瀉法 といって、エネルギーを抜く方法
があり、鍼を刺して操作することで、過剰な「気」を抜いたり、不足している「気」を補ったりを調整しているのだそうです。
針の刺し方や、刺す角度によっても得られる効果が違うので、全部症状によって変えていくのだそうです。
針の太さや長さも状況によって変わります。
他にも、針を刺すのではなく、金属の棒をツボに当てて回すとか、叩くだけの刺激にする方法もあります。

 

アトピーにお灸も良い?

アトピー治療に、針だけではなく、お灸を用いることもあります。体の症状に合わせたツボを選び、お灸で温めます。
お灸は薬局でも売られているので簡単に手に入りますし、自分でも手軽にできる方法です。
冷え性の女子中心に、お灸女子なる言葉もあって、意外と広まっているようです。
せんねん灸のホームページでは、お灸をするツボの場所も詳しく掲載されていて、なかなか面白いです。
ただ、お灸も体質によっては逆効果になります。
アトピーの場合には、お灸をすることによって、熱が体にこもってしまい、炎症が悪化する場合があるそうです。私は針の先生からは行わないように言われました。熱を入れても悪くなるだけだと。
水はけの悪い冷えた体の場合は良いようです。

 

鍼灸の名医の選び方

さて、アトピーを治してもらう鍼灸師は、どの先生を選ぶかが非常に大切です。
東洋医学はどうしても経験と施術者の腕によるところが大きいため、と言うのもありますが・・・。
鍼灸師は正直、専門学校を出て国家資格をとれば開業出来てしまう職業です。脱サラや定年後に始めて開業しているレベルの人も多いです。住宅地だと近所に家の一部を鍼灸院にしているようなお宅も見られますよね。
ですが、実際の治療は、体の状態を見極める観察力と、症状にどのツボを選び、どう鍼を操作していくかを選びとる腕が物を言う世界で、とにかく臨床の実践が物を言う、何年も修行が必要な世界なんだとか。
肩こりレベルを一時的に血行を良くしてあげるくらいなら割と難易度は低いらしいのですが、アトピー性皮膚炎のような皮膚疾患は見極めが難しいため、経験を積んだ鍼灸師でないと、期待できる効果は得られないことも多いようです。
善い鍼灸師を選ぶポイントは
・近所で評判が良い(評判悪いと食べていけないのですぐつぶれる)
これが一番ですが、わからなければ、
・ホームページを見て、きちんと症例と改善例が出ている
・治療方針が明確
・特にアトピーの改善実績がある
という点を見て決めるといいでしょう。
あと、ホームページがある場合には、治療の流れが書いてあることが多いので、そちらもチェックします。
・問診を丁寧に行っている。既往症や服薬歴など詳細に聞かれます。
・望診(観察すること)と舌診(舌の状態の観察)をしている
・切診(触診)をしている。腹診といってお腹をさわったり、脉診(脈診)をする。
これはその人のか体の状態をしっかり見て、東洋医学の診立てをきちんとしている証拠です。
これを実際に丁寧にやっていない鍼灸師さんは止めたほうがいいですね。
通い出してからは、
・どのくらいのペースで通うのがよいか説明がある
・体の状態がどうなっているのかわかりやすい説明がある
・日常生活での注意点のアドバイスがある
こういう鍼灸師さんがいいです。そしてアドバイスが的確かどうかも大切です。
わからないことは質問してみましょう。

 

とはいえ、なかなかい鍼灸師さんを素人が見抜くのは難しいですね。
もし、遠方の知り合いが腕の良い鍼灸師を知っていたら、その方が信頼している近所の鍼灸師さんを紹介してもらうのも手です。
ちなみに、私が行った鍼灸院は、北辰会という流派の先生でした。北辰会代表の藤本蓮風先生が考案したアトピーの治療方法は本にもなっています。全国にお弟子さんがいるようですので、検索してみるといいかもしれません。同じ時期に通われていた中程度のアトピーの女性は1年通い続けてステロイドなしできれいに治っていたようです。

 

おわりに・まとめ

鍼治療はアトピーにも有効ですが、鍼灸師の腕によるところが大きく、いい先生にめぐり合えるかが全てです。
私も良い先生を知ることができましたが、なにしろ家からも職場からも遠く、頻繁に通うのが難しかったです。
1回の診療費が5000円プラス交通費がかかり、会社帰りには診療時間が終わっていることも多いため、継続するのは無理と諦めてしまいました。
近所によい先生が入れば、試してみる価値はあると思います。

 

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このサイトについて

tきらり

きらり です。

小さい頃からずっとアトピー。大人になっても悪化の一途。

いわゆる全身ステロイドリバウンドも経験しましたが、働きながら完治させました。もう長らく、ステロイドは使っていません。


その実体験を元に、良かったこと、悪かったことを、知っておくとよいことを、みなさんにシェアしたいと思います。


ちなみに、ステロイド完全否定派ではありません。ステロイド治療も代替医療も両方の良いとこどりで、いかに私生活と治療を両立させるかがモットー。人生の中心は病気の治療じゃないよね。やりたいこと楽しむためのものだよね。

こうして公開することは想定していなかったので、全身ボロボロの時の写真は残っていないけど、ラストスパートの時はこんな感じ。


ダラダラとステロイド付けていた部分は頑固だったなぁ・・・
アトピー完治


今日も仕事から帰って、せっせとブログ更新してます。ときどき見に来てください。


【お願い】 運営者きらりは元患者の立場であり、アトピーを職業にする気持ちはありません。アトピーに関する執筆・講演等やお仕事コラボのご依頼は申し訳ありませんが全てお断りしています。何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。