アトピーと食事は関係ない?治らない?結局食べてはいけないのは?

LINEで送る
Pocket

アトピーは食事とも関係が深いと言われ、食べて良い物悪い物があります。ただ、余りにいろんな説があり、食事は何を食べても良いと言われる場合もあり、結局どうしたらいいのか迷うこともしばしば。食事を制限したことで逆に悪化することもあり、余計に混乱してしまいます。基本的な考えをまとめました。

 

スポンサーリンク

 

アトピーと食事は関係がない?食事制限は不要?

いきなりですが、アトピーは食事では変わらないのか?という疑問。ありますよね。

この疑問が出る背景には、いろんな人がそれぞれの立場でアトピーについて話しているため、情報が入り混じっているという現状があるんです。

 

アトピーは食物アレルギー(牛乳・卵・小麦・大豆などなど)によって引き起こされる、というのがアレルギー科で説明されるアトピーです。

アトピーはアレルゲンがはっきりしていれば避けますが、なければ食事制限をしなくてよいと言われます。
皮膚科では血液検査の結果が良ければ、特に食事について指導されないことも多いです。
小児アトピーの場合は腸管が未成熟なため卵や牛乳にアレルギーを起こしアトピーにつながるとしていますが、大人の場合は特に因果関係を立証するのは難しく、重要視していないようです。

 

東洋医学や漢方の薬膳では、体質によって食べ物を選ぶことでアトピーが改善するといいます。

マクロビオティックを実践している人は、玄米菜食がデトックスになり、アトピーに良いといいます。

ローフードを推奨する人は、酵素の力を取り入れるため、朝食果物だけやグリーンスムージーを勧めてきたりします。

健康食品メーカーは、抗酸化物質で炎症を取るとか、免疫をあげる食品だとか、それぞれの機能をアピールしていますし、栄養学者はサプリメントを飲むことを推奨します。

 

そして、どの方法についても、アトピーが改善した人が一定数おり、逆に改善しなかった人も一定数いる。
たくさんの人に効果があっても、自分にはなにも効果がない・・・。そんな話はしょっちゅうです。

えーいぃ!!結局どうしたらいいんだっ となるのも当然です。

 

アトピーと食事の関係

アトピーと食事の関係はあるのかないのか、と言えば、「ある」のです。

ただし、食事自体を変えなくてもアトピーが改善してしまうこともあり、その場合は目に見える結果をもって「関係なかった」と処理されてしまいます。

 

逆に、食事が原因でアトピーになるのか?と言えば、一概にそうは言えない。

皮膚がきれいになるのは、今食べている食物を消化し、必要な栄養素に分解し、必要な場所で活用された結果です。
食べる という行為は、人が生きていく中で大きな位置を占め、その内容も多岐にわたります。

そのプロセスの何がアトピーを引き起こしているのかは様々です。

・食べているものが悪い
・食べているものが体と合っていない(アレルギー)
・食べているものを消化できない
・胃で消化分解できても、小腸で吸収できない
・もしくは未消化のものを吸収しアレルギーを自ら作っている
・栄養が偏っている
・体内で栄養を活用できない
・食べたものの残滓をきちんと排泄できない

などなど。

 

食べているものが悪いのであれば、それを止めれば済みますが、良いものを食べていても消化・活用できないことでもアトピーは発症します。
逆に、悪いものを食べていても、悪いものをちゃんと排泄出来ていれば、アトピーにならないこともあります。

食事をして体内で活用される一連のプロセスの、どこにアトピーにつながる現象が起きているのか?
そこが改善のカギを握ると言えます。

 

アトピーが食事で治らないパターン

アトピーが食事を改善しても治らないパターンは、先にあげたように、食事方法とのアンマッチによって栄養不足が起きている場合の他にもいくつかあげてみようと思います。

 

アトピー向け食事で逆に栄養不足になることも

アトピー向けに必死に玄米菜食を徹底した結果、たんぱく質不足で皮膚がつくられず、アトピーが治らないケースもあります。

質素な和食にこだわった結果、良質な脂肪分が不足して、アトピーが治らないこともあります。

高タンパクで魚や肉を大量に食べた結果、食物繊維不足で老廃物の排泄が追いつかないこともあります。

バランスの良い食事を心がけた結果、特定の栄養素不足で、アトピーの症状回復が平行線になることもあります。

 

せっかくの食事療法が裏目に出るケースも起こり得るし、ライフスタイルによる個人差も多いのです。

 

アトピーと食事とアレルギー

明確に食物アレルギーがあり、それがアトピーの原因になっていることがあります。

食物アレルギーには、食べた後にすぐ発症するⅠ型アレルギーと、数時間以上、場合によっては数日経ってから症状が出てくる非Ⅰ型アレルギーがあります。

全部で作用機序の違いでⅠ型・Ⅱ型・Ⅲ型・Ⅳ型に分類されています。(Ⅴ型に分類する説もありますがアトピーにはあまり関係ないので省きます)

日本のアレルギー治療の現場では、アトピーに関係あるのは、Ⅰ型とⅣ型で、混合して現れると言います。
(アレルギーの種類はまた別の機会に。)

 

アトピーと食事に関係あるのは、Ⅰ型アレルギーです。いわゆるアレルギーと言われるものはIgE抗体の検査でわかります。即時型アレルギーと言われ、ヒスタミンが放出されかゆみを引き起こします。

Ⅳ型は接触性皮膚炎・うるしかぶれ・化粧品が合わないなどです。抗体はありませんが、抗原(アレルゲン)により感作したT細胞が活性化し、リンホカインというサイトカインの一種を生産し、敵味方構わず組織を破壊することで炎症がおきます。

 

これらの分類とは別に、食物アレルギーで、「遅延型アレルギー」というものがあります。
抗体はIgGです。

食べた6時間から24時間後に、身体がじっくり炎症を起こし、慢性的な炎症状態を起こします。アトピー以外にも、頭痛、めまい、抑うつ、睡眠障害、精神・神経症状、慢性便秘・下痢、にきび、喘息、鼻炎、慢性疲労など多くの部位・器官の不調を招いていることがあります

遅延型フードアレルギー検査は、96項目の食物に対するアレルギーの検査を行えばわかります。

こうした明確にアレルギーを持っているものがわかれば、それを除去することで、改善がみられるはずです。

 

しかし、明確にアレルギーがないのに、不要に除去食をした結果、逆に必要な栄養素を効果的に摂れないこともあり得ます。

こうした食事の原因を改善しても、、

・食事に気をつけていても、代謝がわるく全身に栄養がいきわたらない
・摂った栄養より消費が早い(ストレスが多い)
・腸内環境が悪い
・姿勢が悪い

などの食事以外の要因がその人に占める割合が大きければ、食事だけを改善してもアトピー完治にはつながらないこともあります。
体全体の状態を見極めることが大切といえますね。

 

アトピーの食事でやっぱり食べてはいけないものは?

では、原因がわからなければ食事制限は意味がないのかと言えば、そうではありません。
多くのアトピー患者がやめて正解だったと言っている食べ物があります。
医師からは特に制限されなくても、経験的にNGだった食品があります。経験談ってなかなか馬鹿に出来ない情報で、私もこれらは食べると悪化を感じるので、除去して良かったと感じています。

厳格な食生活の制限を設けたり、除去食を行うのは、検査で特定できてからでも遅くありません。
まずは、以下のものを止めてみてはいかがでしょうか。

 

アトピーでは食事から化学調味料・防腐剤・添加物を排除する

アトピーでなくても、体に害があるとよく言われます。コンビニの食品を食べ続けていると頭痛になったり、アトピーになったり、コンビニのお弁当をエサにしていた豚が死んだとか。
西日本新聞社発行のブックレット「食卓の向こう側」では、食品添加物の害が公開され、いろんなメディアで取り上げられましたね。

じゃあ、具体的にはどんな害があるのかと言えば、例えば一つ上げるなら、

加工食品に使われるポリリン酸ナトリウムという乳化剤(水と油を均一に混ぜ合わせる)結着剤は亜鉛を体内から排出する作用があります。

皮膚の代謝・活性酸素除去に大切な亜鉛が、加工食品を取ることでどんどん体から出て行ってしまいます。
アトピーのためにサプリメントで亜鉛を補給している人でも、加工食品をたくさん摂っていれば、補給するそばから体外へ排出されるので、効果は薄れてしまいます。

食品添加物は、食品の裏についているラベルにも、すべて掲載されていないことがあります。ポリリン酸ナトリウムなんて、そのものズバリの名前は記載がなく、リン酸の中にまとめられています。また、お弁当だと、調理中に使われていた調味料の中の添加物は表に出てきませんが、確実に食品の中に入っているわけです。

食事は安全な材料を自分で買って、自炊するのが一番です。

 

アトピーの食事に砂糖は不要

砂糖、特に白砂糖については控えたほうがアトピーの治りは加速します。
白砂糖は、精製過程でビタミンやミネラルなどの微量栄養素がなくなっています。そのため、自然界にはない食品です。

・カンジタ菌を増殖させ、腸内の悪玉菌が繁殖する
・血糖値を急激に上げ、副腎を疲弊させ、炎症を抑えられなくなる。
・ビタミン・ミネラルを欠乏させる(ビタミンB1、B2、B6、パントテン酸、ビオチン、マグネシウム)

といった作用があることに留意しておきましょう。

 

甘いものを食べた後、アトピーのかゆみが悪化したことはありませんか?
白砂糖は血糖値を一気に上昇させるため、血糖値の調整にインスリンが過剰に分泌されます。今度は血糖値が下がり過ぎないようにコルチゾールを始め、副腎からホルモンが分泌されます。コルチゾールは体内で生成される、いわゆるステロイドで、炎症抑制ができるものですが、血糖値の抑制にコルチゾールが消費されてしまうと、アトピー抑制のためのコルチゾールが不足していまい、「かゆみ」を増幅させてしまいます。

 

甘いもの全般を止めるのが一番良いのですが、優先順位としてまずは白砂糖を止めましょう。黒糖やはちみつ、オリゴ糖を少量料理に使うだけにし、口に入れて甘いと感じるものはできるだけ排除するのが望ましいです。(アトピーが治ったら多少食べても大丈夫)

 

アトピーの食事では油の質に気をつける

まず、ショートニングヤマーガリンに代表されるトランス脂肪酸。これは確実に避けたほうがいいです。
水素添加を行い、化学的に精製された油で、ゴキブリも食べない油として有名ですね。トランス脂肪酸は悪玉コレステロールを増やしたり、皮膚炎の原因となったり、子宮内膜症や不妊症など婦人科系のトラブルの原因としても注目されています。

アメリカでは、米食品医薬品局(FDA)により、2018年6月までに食品添加物から全廃すると発表されていますが、日本では特に規制がなく、食品によく含まれています。

 

市販のパンやクッキー、スナック菓子などにも大量に使用されているので、知らないうちに口にしていることも多いです。
食べ続けると、体内でプロスタグランジンE2という炎症物質の産生を促し、皮膚の炎症がひどくなります。また、ショートニングを代謝するために大量のビタミン、ミネラルが使われてしまいます。

 

酸化した油も摂らないこと。
調理されてから時間が経った揚げ物は危険です。
酸化した油が体内に吸収されると、まわりの組織までも酸化させ、細胞膜にダメージを与え、組織の老化を引き起こす可能性があります。

スナック菓子や出来合いの揚げ物を食べないようにするのが一番です。カレーやシチューも注意したいところです。

 

刺激物は控えて!

最後に、アトピーがひどい時には、刺激物も避けておいたほうが良いです。

胃に刺激が加わり過ぎると、胃が充血して、胃粘膜を荒らします。

刺激物というと、曖昧なんですが、胃腸に対して刺激が強い食べ物と考えていただければわかり良いかと。

具体的に挙げると

・トウガラシ  

・胡椒

・山椒

・ショウガ

・からし マスタード

スパイス系は、胃粘膜を刺激し、ダメージを与えることがあります。小腸や大腸にも刺激が及ぶこともあります。(辛いもの食べたら口だけでなくトイレでも痛い目に会うことがありますよね・・・)

 

・たまねぎ、ニラ、にんにく

含まれているアリシン・ジアリルスルフィドなどのイオウ化合物は胃粘膜を刺激し、胃液の分泌を促進させます。

適量ならいいのですが、量が多い場合や、生で食べると逆に胃痛を起こし、消化の妨げになります。特に殺菌効果がすごいので、腸内の悪玉菌抑制効果もあるのですが、量を間違えると、腸内の善玉菌も殺してしまいます。

 

・アルコール ・・・ 飲むと胃酸を大量に分泌。

・コーヒー ・・・ 迷走神経を刺激して胃酸を分泌させる。空腹時は特に注意。

・濃い紅茶・緑茶 

・酸性が過剰に強いもの(酢がきついもの)

明らかに消化能力が衰えている方が、少量取り入れることで、消化促進になることがありますが、胃の中が荒れていて消化能力が落ちてることもあり、そういう場合には症状を悪化させることにもなりかねません。

アトピーで消化能力が落ちると、分解しきれなかったタンパク質がアレルギーの原因になったり、肌に必要な栄養の吸収を阻害したりと、良いことがありません。

良いか悪いかの賭けに出るくらいなら、少し我慢して一週間ぐらい過ごし、様子を見てみてください。

 

おわりに・まとめ

食事だけでアトピーが治るケースと、治らないケースが存在します。しかし、関係がないというものではありません。その人のアトピーに対してどのくらい影響をしているのかのレベルが違うだけで、関係はあります。

アトピー症状改善の底上げをするのに、食事は大きな役割を果たします。
まずは添加物・悪い油・砂糖・刺激物の摂取を避けてみましょう。そこから必要に応じて食事を整えていけばよいと思います。

 

 【あわせて読みたい人気の記事】 

 ★ アトピーの炎症が意外な栄養素で改善した件。

 ★ アトピーが黄色ブドウ球菌を殺菌しても完治しない理由

 ★ 肌バリアをあっという間に強くする裏アイテム

LINEで送る
Pocket

関連記事

このサイトについて

tきらり

きらり です。

小さい頃からずっとアトピー。大人になっても悪化の一途。

いわゆる全身ステロイドリバウンドも経験しましたが、働きながら完治させました。もう長らく、ステロイドは使っていません。


その実体験を元に、良かったこと、悪かったことを、知っておくとよいことを、みなさんにシェアしたいと思います。


ちなみに、ステロイド完全否定派ではありません。ステロイド治療も代替医療も両方の良いとこどりで、いかに私生活と治療を両立させるかがモットー。人生の中心は病気の治療じゃないよね。やりたいこと楽しむためのものだよね。

こうして公開することは想定していなかったので、全身ボロボロの時の写真は残っていないけど、ラストスパートの時はこんな感じ。


ダラダラとステロイド付けていた部分は頑固だったなぁ・・・
アトピー完治


今日も仕事から帰って、せっせとブログ更新してます。ときどき見に来てください。


【お願い】 運営者きらりは元患者の立場であり、アトピーを職業にする気持ちはありません。アトピーに関する執筆・講演等やお仕事コラボのご依頼は申し訳ありませんが全てお断りしています。何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。