アトピーの食事は胃腸と便通を考えて!食べ方が大切!!

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アトピーは、実は「食べ方」を変えることで改善するケースがあります。食事を見直しても、イマイチ効果がない場合は食べ方を変えることで変化があるかもしれませんよ。また、食べ方を変えるだけで腸に良い影響を与え、便通改善にもつながってきます。軽視されがちな食べ方の習慣についてシェアしたいと思います。

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アトピーの食事は腸の事を考えて

食事方法はいろいろあって、例えば玄米菜食とか糖質制限とか、食事の内容を変える方法論が多いように思います。

ですが、実は「食べ方」も同じぐらい重要で、同じものを食べていても結果がゴロリと変わることがあります。私もこの点をおざなりにしたので治るのに時間がかかってしまったんです。もっと早い段階からちゃんとしておけばよかったと今なら思います。「腸のことを考えた食べ方」を心がけてみてください。

 

 

アトピー完治は口から始まる

食べ物を口に入れた瞬間から、消化吸収排泄の第一歩が始まっています。

 

まずは、よく噛むこと

あー、当たり前じゃん、と思う方が大半だと思います。私もそうでした。そして軽んじていました。
考えもしていなかったし、知識として知っていても、面倒くさいとか、食事の時間が短いとか、いろいろ言い訳を作って大して噛むこともしていませんでした。

 

ですが、今、声を大にして言いたい。

良く噛むことは大切です。

どんな食事療法をしていても(たとえ甲田式やジュースだけのような流動食でも)口に入れた食べ物を良く噛んで唾液と混濁させて飲み込むというプロセスは極めて重要なんです。

 

まず、唾液の効能がすごい。
唾液の成分を見てみますと、
アミラーゼはご飯やパンなどの炭水化物を分解して麦芽糖にする酵素です。
リゾチ-ムは菌の増殖を抑える成分です。リゾチウムって、たんぱくの分解作用がある成分なのですが、抗炎症剤として薬で使用されているぐらい強力。
ラクトペルオキシダーゼも抗菌を担います。
ラクトフェリンは細菌の発育の抑制をしてくれます。
IgAという抗体は免疫作用に関係しており、侵入してきた細菌やウイルスと闘います。
アトピーには直接関係ないけど、他にもスタテリンと言う成分は歯の中にしみ込んでいって歯を石灰化して強くさせる成分。だから唾液で歯も強くなります。

これらは、唾液の外分泌成分です。

良く噛めば噛むほど、唾液が良く出て、食物を殺菌したり、炭水化物を消化しやすく分解することができ、胃への負担を減らセます。

 

また、唾液が出る過程で体の中に吸い込まれていくホルモンがあります。

唾液ホルモンもいろいろあるようですが、アトピーであれば注目したいのが、EGF(上皮成長因子)というホルモン
これ、皮膚を若々しくする作用があるそうなんです!
ほかにも血管・粘膜・臓器などあらゆる細胞の増殖に関係していることもわかっています。

 

つまり、噛んで唾液を出すことで、皮膚や胃腸粘膜を元気にすることができるってことですね。

良く噛むことで、アトピーに対しての直接的なメリットもあったんですね。

 

噛まないって、もったいない! 私はこれだけのメリットがあることを知って、初めて意識的に食べるときに噛むようにしました。

一口、30回。

口のなかで、食べ物がドロドロになるまでが理想です。

 

しっかり噛まないと第2段階の胃での消化が不十分になりかねません。
胃では食べ物を胃液で溶かして、たんぱく質の抗原性を無くす働きをしていますが、良く噛まずに大きい固形の食べ物を飲み込むと、食べ物を溶かすのにかなりの胃酸を消費し、蠕動運動もたくさん行わなくてはなりません。

だからこそ、胃腸に入る前に出来るだけ口(歯)で良く噛んで、小さな分子にして、消化率を良くする準備もしておくんですね。

 

胃によい食べ方

胃は食べ物を胃酸で溶かしてドロドロにする機能を持っています。

で、この消化のプロセスは、とてもエネルギーと栄養素と酵素を消費するんです。
胃酸の分泌量は1回の食事で0.5~1リットルです。空腹時も少し出ているので、一日だいたい1~2.5リットルぐらい。

強力な酸で食べ物を溶かして分解します。

 

で、胃酸の分泌が悪かった場合、消化不良になってしまいます。

食物を胃酸で分解しきれないまま、吸収を担う小腸へと送りだしてしまうことになります。
すると、分解しきれていない未消化のたんぱく質が小腸で吸収され、アレルギー反応を引き起こす原因になってしまう他、大腸まで未消化のたんぱく質が大量になだれ込むと、腸内環境が悪くなる原因になります。(後で詳しく説明します)

これを防ぐ方法は、

 

・食事中に水を大量に飲まないこと。
・食後に大量に水を飲まないこと

です。

 

少量であれば問題ありません。でも、大量に飲むと、その分胃酸をたくさん分泌しなくては消化が追いつきません。胃に負担をかけることになります。

水を飲むタイミングについては、特に胃への影響はないという説もありますが、私の経験的には食事中や食事の直後のすお水やお茶は控えたほうが、胃の状態が良くなった実感があります。特に消化不良気味の人はそのように感じやすいです。胃酸が出過ぎる人はそうは感じないかもしれません。体調によって違う可能性がありますが、しっかり消化することを目的にするには、一度食事中と食後の水分を控えてみてください。

 

もうひとつ、
寝る前に胃の中を空にすることが大切です。

食べてすぐに寝ると、胃酸の分泌がうまくいかないのです。
寝る3~4時間前から何も食べないようにすれば寝る時には胃が空になる計算です。

 

小腸を守る食事のポイント

さて、小腸です。
胃で溶かされた食物は十二指腸に入って膵液で酸度を中和され、小腸に入ります。

小腸では腸の表面にある絨毛から栄養を吸収します。

先ほどの胃できちんと消化ができていれば、問題なく栄養は吸収されます。

しかし、消化しきれなかった食物が小腸に流れ込むと、

抗原性のあるたんぱく質を吸収してアトピーを悪化させている場合もあり得るんです。

 

体内に入った未消化のタンパク質によって、子供のアトピーが引き起こされると言われていますが、同じことが大人でも起こりえます。

 

また、小腸のコンディションが悪いと、吸収が悪くなったり、不要なものまで吸収してしまうことになります。

腸を冷やしてしまった場合です。

 

例えば冷たい飲み物を一気に飲むと、胃腸が冷えます。
冷たい飲み物は、胃を冷やして動きを鈍くしたのち、小腸にも一気に流れ込むのですが、その際小腸の腸壁が一種のシモヤケ状態になってしまいます。

そうすると、吸収力が低下してしまいます。

 

さらに、
冷たいものを摂(と)って腸を冷やすと、腸扁桃のM細胞から消化されていないタンパク質やウイルスや細菌そのものが吸収されやすくなる・・・。
ウイルスが白血球に入りると、それが全身に回るため、細胞内のミトコンドリアに細菌が入ってアトピーの激しいかゆみを引き起こすことにもなります。
(詳細は西原克成医師の著書をご覧ください)

 

冷たいものを飲むのは、胃の動きも悪くしますが、小腸の栄養吸収にも影響を及ぼします。

口にするものは、絶対に人肌よりあたたかいものにしましょう。
36℃~37℃以上
ってことですね。

これも、実際冷たい飲み物を飲んだ前後の体調をよく観察して見るといいです。私は夏のアトピーのコンディション悪化が軽くなりました。

 

大腸の状態を良くする食事

大腸は、小腸で栄養吸収が終わった残骸から水分やミネラルを吸収し、便を作る働きをしています。
便を作る段階で、腸内の菌が活躍している話は良く聞くのではないでしょうか。
乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌が、腸内環境を正常に保ち、便を作り、不要なものを体外に排泄するのを助けています。
また、体に必要なビタミンB2(リボフラビン)、B3((ニコチン酸)B5(パントテン酸),B6(ピリドキシン)は腸内細菌により合成されます。

もし、未消化の食べ物がたくさん大腸に入ってきたら、その養分を元に、悪玉菌が繁殖してしまい、有害物質やガスを腸内で作り、腸内の粘膜に炎症を起こし、結果、アトピーの炎症を悪化させていることがあります。善玉菌によるビタミンの精製も不足してしまいます。

 

これまで紹介していた、消化吸収を妨げる食事の仕方を避けて、ちょうど良い具合に大腸に届けば、悪玉菌が繁殖する要素は減ります。

しかし、どんなに良い食べ方をしていても、食べる量が自分の消化能力を超える量であれば、結局未消化の食べ物が大腸まで到達してしまうことになります。

・食べる量は腹八分

これも大切なんです。

特に動物性の脂肪を大量に食べていたら、大腸の環境は悪くなりがちです。
消化吸収できる適量を心がけたほうがいいんですよ。

 

アトピーの腸は便通を正常にすることも心がけて

アトピーを改善する食事は、食べ方とともに、便通を良くする食事を心がけたほうが、治りが確実に良くなります。

便秘がアトピーの唯一の原因ではありませんが、便秘は確実にアトピーを悪化させます。
便秘になって大腸内に長期間便が滞留してしまうと、異常発酵したり、有害物質が再吸収され、肌の状態を悪化させてしまいます。
大腸内で未消化の養分を悪玉菌が餌にして増えてしまうこともあります。

 

そこで、いろいろと乳酸菌やビフィズス菌のサプリメントに目が行ったりしがちですが、どれほど善玉菌を体内に入れたとしても、未消化の食べ物を大腸に流し込んでいれば、腸内環境が良くなるスピードは落ちてしまいます。

 

これまで、消化吸収から大腸での排泄までを見てきました。

食べ物を口に入れる段階から

・良く噛んで(一口30回)食べる
・食事中、食後に大量に水分をとらない
・寝る3~4時間前には食事を終える
・冷たいものを食べたり飲んだりしない(36℃以上にする)
・食べる量は腹八分

このステップをしばらく守った結果、便秘が改善してしまうケースもあります。

 

もちろん、便秘にもいろいろとタイプがあります。
例えば、
・弛緩性便秘・・・大腸の運動機能低下
・直腸性便秘・・・便意が起こりにく
・痙攣性便秘・・・ストレスから便秘と下痢を繰り返したり、コロコロの便が出る

また、骨盤の歪みによって、便秘になっていることもあります。

 

ですので、「食べ方」だけで治るというのは百発百中ではありませんが、腸内環境を良く保つ方法であることは間違いないです。

絶対に実践して損はないと思いますよ。

実際私も、仕事で忙しくて短期間で食事をかきこんだ時と、ゆっくりじっくり噛んでゆとりある食事を摂ったときとでは、胃腸の調子が全く違うことを実感しています。

 

おわりに・まとめ

日々の食事で「食べ方」を意識することで、アトピー改善につながることがあります。お金もかからないですし、普段の食事で一度気をつけて、変化を見てみてください。

アトピーのための食事法や制限、断食などを行っている人で、なぜかうまくいかないと言う人も、胃腸の働きとアトピーの関連を意識して、食事方法を変えることで、変化が現れることもあります。

忙しい人は特に、面倒に思うかもしれませんが、(私も思っていましたが)理にかなっている方法ばかりです。
こんな単純なことでアトピー完治が妨げられているとしたら、もったいなさすぎるので、騙されたと思って一度やってみてくださいね。

 

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このサイトについて

tきらり

きらり です。

小さい頃からずっとアトピー。大人になっても悪化の一途。

いわゆる全身ステロイドリバウンドも経験しましたが、働きながら完治させました。もう長らく、ステロイドは使っていません。


その実体験を元に、良かったこと、悪かったことを、知っておくとよいことを、みなさんにシェアしたいと思います。


ちなみに、ステロイド完全否定派ではありません。ステロイド治療も代替医療も両方の良いとこどりで、いかに私生活と治療を両立させるかがモットー。人生の中心は病気の治療じゃないよね。やりたいこと楽しむためのものだよね。

こうして公開することは想定していなかったので、全身ボロボロの時の写真は残っていないけど、ラストスパートの時はこんな感じ。


ダラダラとステロイド付けていた部分は頑固だったなぁ・・・
アトピー完治


今日も仕事から帰って、せっせとブログ更新してます。ときどき見に来てください。


【お願い】 運営者きらりは元患者の立場であり、アトピーを職業にする気持ちはありません。アトピーに関する執筆・講演等やお仕事コラボのご依頼は申し訳ありませんが全てお断りしています。何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。