
アトピーがあると結婚式も悩みが尽きないです。ウェディングドレスでの肌の露出に関しては本当に悩ましいですね。キレイな肌で式を迎えたいけどエステはどうなのとか。私の実体験を交えてお話ししたいと思います。
もくじ
アトピー持ってると結婚式は大変
私きらりは、既婚者です。これ書いている時点で結婚5年目くらいなのですが、結婚した当時は脱ステしたあとのアトピーが治りきらず、乾燥と炎症がまばらに出ている状態でした。
顔も首も、腕やワキもアトピーって感じ。
結婚式は一生に一度(のはず!)のイベントだというのに、アトピー肌で迎える憂鬱。
きれいな肌で、ドレスを着こなして、笑顔で彼と写真を撮りたい!!家族や友人に祝ってもらいたい!
で、どうやって乗り越えるかってことですね。
やっぱり基本は生活改善&悪化因子特定
もし、この記事を見ている時点で結婚式までに時間があるのなら、本格的に体質改善やストレス対策に努めるのが一番かと思います。
悪化因子を避けたうえで、食事内容を整えたりとか、、腸内環境整えたりとか。運動したりとか。
キレイな肌で結婚式を迎えたいっていう目標があれば、モチベーションも上がりやすいのではないでしょうか。
できれば、結婚前に皮膚科でアトピーの悪化因子を明らかにしておくことをお勧めします。とくにメイク製品へのかぶれや金属アレルギーの有無と種類は分かっておくほうがいいです。
結婚式のメイクやアクセサリー、ヘアピンや整髪料にかぶれると、挙式当日にひどい目にあいかねません。
ドレスの素材や、洗剤なども、自分が酷く反応するものがわかっていれば、避けたり対処もできます。
結婚指輪の素材にも気を配れます。
アトピーだから肌が弱い、とか漠然と不安になるよりは、皮膚科でできるだけの検査をして、自分が何に弱いのかを特定しておくと、結婚式も、そしてその後の生活でも、快適に過ごす対策がとりやすいです。
悪化因子がわかっていない人は、ブライダルチェックの一環として、やっておくといいです。
ステロイドを連用しているのに効かない場合は、ステロイドの副作用による真菌感染とか、四六時中悪化因子に触れている可能性を今一度見直すことをお勧めします。
アトピーで結婚式のメイクで肌荒れするなら
根本的な解決策ではないのですが、もしアトピーが顔に出ていて、それでもばっちりメイクをしたい場合は、皮膚の保護ムースを化粧下地として使う方法があります。
これを塗っておくと、皮膚をメイクかぶれからばっちり保護してくれます。メイク崩れを防ぐこともできます。
結婚式場のメイクさんが、敏感肌用のメイクで対応してくれるならいいですが、敏感肌用のメイクってかなりナチュラルな仕上がりが多いです。(敏感肌用でも肌が悪化してしまうことがあるのもアトピーの悲しいところですが)それで満足できればいいけれど、もし理想と違う!と悲しい思いをするくらいなら、賢く専用アイテムを使うといいですね。
賢くステロイドを利用する
いろいろやったけど、結婚式に間に合わない!
アレルゲンや悪化因子が避けられないものばかりで炎症が治まらない!
結婚式前の忙しさや、マリッジブルー、生活環境の変化などで、逆にアトピーが悪化しちゃった!
という場合もあると思います。
もし、抵抗がなければですが、結婚式前、写真の前撮りの時だけは、強めのステロイドでガッツリ症状を抑え込むことも検討してみてください。
私は結婚当時、脱ステしてからステロイドを長らく使っていなかったのですが、結婚式前はステロイドを使いました。
本当はステロイドは嫌だったんですよね。絶対に二度と使うものか!ぐらいに思っていたのですが、一生に一度の記念すべき日。さんざん悩みましたが、ステロイドを使うことにしました。
理由は、着たいドレスが、どうしても首回りの肌が出ることと、どうしても首元につけたいジュエリーがあったんです。
ドレスや装飾品を変える選択肢もあったのですが、私は、「アトピーに結婚式を左右されたくない」「一生に一度のイベントを妥協したくない」って思いが強かったです。
仕事は忙しいし、彼はのんびりしているし(笑)新居の準備もあってストレスは倍増してましたからねー。肌は思うようにきれいにはなってくれませんでした。もともと排気ガスや化学物質系で悪化しやすいアトピーでもあるので、どうにも避けきれず。
結局、首周りにマイザーを使ったのですが、久しぶりに使うと効き目もシャープで、つるんつるんになりました。
過去には、塗っても塗っても炎症が消えなかったのにね。
休薬期間をしっかり作って、ステロイドを再開すると、威力を発揮してくれました。
これが俗にいう、「ウェディングステロイド」ってやつです。
脱ステしている人も、結婚式だけはステロイドを使うっていうパターンです。
いわゆる必要悪ってやつかな、と思います。
モノを売りたいだけのおかしな民間療法業者は、脱ステしてまたステロイドを使うと、意志が弱いだのなんだのと批判をしますが、薬も要は使いようってことです。
もちろん、対処療法です。ステロイドでアトピーが治るなんて思っちゃいません。
その後、ステロイドはまたやめました。この一時期はと割り切って使用したので、自分としては納得して使ったので良かったと思います。
個人の信条にもよるとは思いますが、自分で一時的に使うと決めて上手に使うのは、私はありだと思っています。
アトピーさんのドレス選び
結婚式のドレスって、肌の露出が多いので、顔はもちろんのこと、デコルテ周りとか、背中、胸、腕などにアトピーがあると、ドレス選びも悩ましいと思います。メイクや薬で隠しきれないアトピーがあると、どうしても。
方法としては、
・露出の少ないドレスを選んで着る
という方法が、一番みなさん検討されるんじゃないでしょうか。
ウェディングドレスのデザインはいろいろありますが、最近は特に腕や胸、背中が開いたものが主流になってます。
しかし、そもそも昔は花嫁さんは肌を出すのはNGだったんですよね。
長袖や、首まで覆われているデザインのドレスが主流でした。
長袖と言っても、レースなどの透ける素材を使っているものも多いです。
ネックラインまでレースがあしらわれているデザインは、きちんと感が出るので、教会や古城などでのクラシカルな挙式にすると、相性が良いですね。
インターネットであれば、「ヴィンテージのウェディングドレス」「アンティークのウェディングドレス」「クラシック」などのワードで検索してみても、いろいろ出てきます。
(引用元:http://ameblo.jp/vintageweddingbarbara/entry-12026922330.html)
「長袖」で検索しても出てきますが、選択の幅が広がると思います。色も真っ白ではなく、肌なじみのよい穏やかな白色もあります。レンタルより安く買うことができる場合もありますね。
結婚式場やドレスショップを見て回るなら、長袖、デコルテの露出なしのドレスがあるかどうか、最初に電話して聞いておくといいと思います。何着あるのかも聞いてみましょう。
アトピーが出ている体の部位にもよりますが、首の後ろはベールで隠すこともできますし、腕ならロング手袋で隠すこともできます。
番外編として、いっそ全部和服で通すのも手です。お色直しまで純和風でやるのも一つの方法です。この辺は好みの問題もありますけどね。
アトピーに結婚式前のエステはどう?
挙式日を目指して、ドレスを最高に美しく着こなすためのスペシャルケアをするのがブライダルエステ。
顔はもちろん、二の腕、デコルテ、背中などをドレスから露出する部分を中心に肌のケアをしたり、ボディラインをキレイ見せるための施術を受けます。
一般的に利用する女性は多いと思います。
アトピーがあると、エステはするかしないか・・・。気になる方も多いのでは?
ブライダルエステの効果って、肌をキレイにする目的以外にも、リラクゼーション効果や特別感で気持ちが盛り上がる効果もあります。
挙式前の緊張をほぐしてくれたりもします。
人の手でサービスを受けることで、自分を大切にしてあげる、いたわってあげることで、心身によい効果もあるんじゃないかなって思います。
ただ、結婚式までにエステでアトピーを治そう!という目的で受けるのは、うまくいくかどうかわからないです。
エステだけで解決するのではなく、生活改善も併せてやっていきたいところです。
スキンケアもボディケアも、エステはあくまで付加的なケアでしかないですので。
ブライダルエステにもいろいろあります。受けるなら、アトピーの状態と相談しながら慎重に行いたいところです。
浸出液が酷く、肌が熱を持っているような場合は、問答無用でやめましょう。炎症や傷が酷い場合も止めておきましょう。
・ブライダルシェービング
産毛剃って肌をワントーン明るく見せる効果があります。顔はもちろん、ドレスで露出する背中のシェービングは肌をキレイに見せるために多くの人がやってます。
でもこれ、産毛を剃るのと同時にピーリングもやってるようなものです。剃ったあとに保湿パックしてくれたりもするのですが、角質をはぎ取られるのでアトピーの乾燥肌には刺激がきつく炎症を招きかねないです。控えたほうが無難ですが、やるならアトピーケアできるサロンで慎重に。
・スキンケア
顔、デコルテ、二の腕、背中を中心に、トリートメントをします。
肌の乾燥や色素沈着を緩和するのは期待できるかもしれません。ただし、使うスキンケア製品が合わない場合はアトピーを悪化させてしまいます。
きちんとしたエステサロンであれば、事前にしっかりカウンセリングを行うので、その時にアトピーで肌が敏感であることを相談しましょう。
ただ、カウンセリングでも、「この成分が自分に合わない」と言えればいいのですが、今まで使用したことがない成分に当たることも多いので、正直、やってみないとわからないんですよね・・・。
使用するオイルやクリームなどはパッチテストさせてもらうのが一番いいです。敏感肌対応のエステサロンを選んで、事前のテストをしっかりやってください。まともなサロンでは肌の状態によって、エステを受けないほうがいい場合はちゃんと言ってくれます。
一般的なサロンだと、症状が出ていないところだけしかできないとか、断られることもあるくらいです。
アトピー専門だったり、タラソテラピーを取り入れた特殊なサロンもありますので、どこに通うかは慎重に選びたいところですね。
・マッサージや美容整体
顔やデコルテ、全身のマッサージ。リンパの流れをよくするマッサージから、痩身目的のマッサージまでいろいろあります。
リンパの滞りはアトピーの悪化因子になるし、姿勢の悪さや肩こりでもアトピーは悪化するので、利用してもいいかもしれません。
マッサージ自体は害はないと思いますが、使用するオイルやクリームにかぶれないよう気を付けたほうがいいですね。
ブライダルエステは、長期プランなら1年から半年前くらいから利用するケースが多いようです。駆け込みでキレイになるようなプランもあるようですが、式の直前に万が一肌トラブルを招いたら泣くに泣けないので、時間に余裕をもって利用し、しっかりカウンセリングをしてもらいましょう。
カウンセリングを受けるにあたっても、そもそも自分がどんな成分にかぶれやすいとか、自分自身のことを知っておくのも重要です。
私の場合は、式場で勧められたりしたので、結婚式前にいろいろ調べましたが、結局エステは受けませんでしたね。個人的にどうも肌を人に触れられるのが苦手で・・・(笑)
おわりに
アトピーをうまく隠したり薬で対処して結婚式に挑む方法もあるし、結婚式を機にアトピーをしっかり治そうと生活改善に取り組むのもいいです。
工夫をして、前向きに挙式にのぞめるといいですね。
結婚前は忙しくもなるので、時々息を抜いて、アトピーを悪化させなないようにしてくださいね。