
アトピーが出ているとシャンプーにも気を使います。頭を洗うときにはシャンプーやリンスは使わないほうがいいのか、毎日洗ってもいいのか。頭皮にもアトピーが出ているときは、どうしたらいいのか、ご自身で判断できるように情報をまとめてみました。
もくじ
アトピーにはシャンプーは使わないほうがいい?
アトピーが出ている場合は、シャンプーは使わないほうがいいと言われることがあります。
・シャンプーではなく、石鹸で髪を洗うほうがいい
・シャンプーも石鹸も使わないほうがいい
・毎日あらわないほうがいい
という意見が。
その理由は、
・シャンプーの成分が頭皮によくない
・シャンプーが首や肩などにも残り、アトピーが悪化する
というシャンプー剤の成分がアトピーを悪化させる点と、
・頭皮を洗いすぎることで、頭皮のアトピーが悪化する
・フケがでやすくなる
という頭皮の洗いすぎに関する点があります。
シャンプーの洗浄剤成分が肌に負担をかけるので、止めることで肌への刺激を減らし、頭皮の回復を促すってことですね。
きらりの個人的な体験
私も頭皮にアトピーが出ていたことがあります。
かゆいんですが、掻かないよう気をつけていましたが、どうしてもシャンプーをしているときに頭皮に刺激を与えていたようで、知らず知らずのうちにかさぶたが出来ていました。
シャンプーするときに、頭皮をガシガシ擦ってしまっていたようで、それがいけなかったのかと思います。
かさぶた最盛期には、シャンプーは使わず、お湯だけで洗っていました。理由は単純にどんなシャンプー使っても染みて痛いから。
もう、諦めるしかなかったんです。
すると、シャンプーを止めたら、なぜか首のアトピーが少しマシになってきたんですね。(完全に消えはしませんでしたが)
ここで、シャンプーって肌を荒らすんだ!ということを実感しました。
そこから、お湯だけで洗う時期があり、
石鹸シャンプーを使う時期があり、
肌に優しくて髪にもよいシャンプーをいろいろ試す時期があり、
やたらと研究して、そうこうしているうちに、体や顔のアトピーより早く頭皮のアトピーは改善していきました。
ただ、シャンプーを止めることで弊害もありましたし、その辺も含めてお話します。
アトピーの症状にシャンプーは毎日したほうが良い?
シャンプーの頻度は、乾燥を招くので何度も洗わないほうがいいと言われます。それはその通りです。
ですが、毎日洗うのを止めて、全く洗わないというのは難しい。
頭皮にアトピーが出ていると、あっという間に髪が落屑だらけになってしまいます。
その状態だと、どうしても、他人の眼には不潔に映ってしまいます。私らアトピー患者からすれば仕方がないと許してほしくても、なかなかそうは見てくれません。
社会生活を送る以上、やっぱり頭髪の見た目は清潔にしておきたいものです。
シャンプーを止めても洗わないわけにはいかない
アトピーだと分泌される皮脂は少ないのですが、頭皮は体中でもダントツ皮脂分泌が多い部分です。アトピーが出ていない頭皮部分の皮脂にはがれた皮膚が付着して、積もってしまいます。
加えて、空気中の塵やほこりも髪に付着します。ダニなんかもつきます。
髪や頭皮についたままにしておくと、かゆみの原因にもなりますから始末が悪い。
もし整髪料(ワックスとか)を使っていたら、なおさらです。髪をホールドする成分は粘着質なので、余計に空気中の汚れを拾ってしまいます。
ちなみに、ワックスやなどのスタイリング剤は、どうしてもお湯だけでは落ちない成分が多いので、汚れ落ちのよいシャンプーを使わざるを得ません。
洗い流す時のことも考えて、アトピーだとスタイリング剤も控えたほうがいいですね。スタイリング剤自体が刺激になることもありますし。
と言うことで、ちょっと話それましたが、頭の汚れは、一日一回はきれいに洗い流しておきたいところです。
一日何度も洗うのは頭皮に負担をかけますし、アトピー患部の抜け毛も促進してしまうので、やはり一日一回、髪についている汚れ、頭皮の汚れを落とすっていうのが妥当なところですね。
ただし、そこで使うシャンプー剤の成分には、しっかり気をつけておく必要があります。
頭皮の潤いを残しつつ、不要なフケや皮脂と絡まった埃だけを落とすシャンプーを選ぶ必要があります。
ただ、成分も様々なシャンプーを選ぶのは難しいですし、とにかくアトピーの改善を最優先するのであれば、お湯だけで洗う、いわゆる「湯シャン」を実践するのが一番安全で効果があると思います。
アトピーが頭皮に出ている場合の洗い方
では、アトピーが頭皮にある場合の頭の洗い方です。
もし、ワックスやスタイリング剤を使用されている場合は、一度通常のシャンプーで洗って、しっかり整髪料をおとしてください。そして整髪料を止めた上で、お湯だけで洗う方法に切り替えてみてください。
アトピー向け湯シャンの方法
お湯だけで頭を洗う、通称、湯シャン。
湯シャンの仕方も間違うとアトピーを悪化させるので気をつけてください。
アトピー向けの湯シャンの手順と注意点をまとめます。
1、ブラッシングで髪の毛の絡みをとり、埃を落とす。
まざは、ブラシで髪の毛の絡みをとります。お湯だけで洗うとリンスもしませんから、髪質と長さによって絡むことがあります。ロングヘアの人は、濡れた後は絡みやすいですから注意!洗髪後の絡みは、洗髪前のブラッシングでかなり防ぐことができます。
それに、ブラシで髪の毛をとかすだけで、埃やフケもある程度落ちてくれるんです。そうするとお湯にさらす時間も短縮出来ますから、一石二鳥なのです。
2、ぬるま湯で髪と頭皮を濡らす
まず、湯温が大切です。必ずぬるま湯で行うこと!
通常の肌の人は、温度高めのお湯で頭皮を刺激し、皮脂を出して、汚れと一緒に洗い流し、ぬるめのお湯や水で皮脂線を締めてフィニッシュ、という方法をとります。
しかし、アトピーでこれをやると、頭皮の炎症を悪化させかねない。
かゆいので、もしかしたら熱めのお湯をかけたくなる衝動に駆られるかもしれませんが、そこはぐっとこらえて、38~40度、出来ればもっとぬるめのお湯で洗うのです。
理由は簡単で、皮脂分泌が衰えているアトピー部分から、熱いお湯で皮脂を奪うと、余計にフケが増えるからです。
一般の湯シャンの方法を真似して私はひどい目にあいました。頭皮がガッサガサで落屑が増えて・・・。。
実は、頭皮の皮脂、汗、体温ぐらいの温度(36℃)でも落ちるのです。
体温でも十分に液体である成分なのですから。そこへ絡まった塵やほこりも一緒に落ちていきます。
全体にまんべんなくお湯をいきわたらせてください。
3、頭皮をマッサージするように洗う
洗うときには絶対に爪を立てず、指の腹で頭皮をつかむようにして、揉むようにします。頭皮と指で摩擦は起こさないのがコツです。
頭皮に指を密着させ、擦らず頭皮を動かしてマッサージするようにします。
ぬるま湯シャワーで流しながら、これをしばらく続けます。
頭皮がバチバチに張って動かしにくい人もいるかもしれないですが、ゆっくりやっていくと、次第に頭皮が動かせるようになってきます。
そうすると、頭皮の血行が良くなります。頭皮のアトピーの改善にもつながります。
さらに、頭皮の突っ張りが緩和されると、頭の緊張もほぐれて、リラックス効果があります。人によっては肩こりや首コリが改善することもありますよ。
頭って顔や首と一枚の皮でつながっているので、ほぐして柔らかくして、血流を良くすれば、顔のお肌のシワやたるみにも良い効果があるとされています。
髪の毛は、短い人は流すだけでいいですが、長い人は、髪の毛を手のひらにためたお湯でタプタプして髪の毛の根元までお湯ですすぐようにしましょう。
これが一通りのアトピー向け湯シャンの手順です。
お湯だけで洗うと、皮脂を奪いすぎず、皮膚を無理にはがすこともないので、頭皮の傷やターンオーバーの改善が見込めます。
頭皮がのアトピーがひどい場合は、暫くつづけてみてください。
ただし、改善してくると、ちょっとべたつきを感じ出すこともあります。
その場合は、数日に一回、シャンプーを使っていくといいでしょう。
湯シャン明けに使いたい石鹸シャンプーの注意点
お湯だけで洗い続けて、どうも皮脂で髪がべたつくとか、臭いが気になる状態の場合、数日に一回シャンプーを使ってみてもいいです。
どうも改善してくると、乾燥したまま経過していく人と、べたつきや臭いが出る人と、パターンが別れるようです。
仕事で人と会う場合など気を使うでしょうから、そこは社会生活とのバランスも必要です。
とはいえ、いきなり通常のシャンプーに替えるのではなく、洗浄力がマイルドな石鹸シャンプーを使うことをお勧めします。
石鹸シャンプーは、普通の固形石鹸を使用してもいいですし、洗髪用のシャンプー専用の液体せっけんも販売されています。どちらでもいいですが、液体のほうが使いやすいです。
・ミヨシ 石鹸シャンプー
・太陽油脂 石鹸シャンプー
・シャボン玉石けん
など、最近は大型のドラッグストアで簡単に手に入るようになりました。
ただ、上記の3つは無添加なのですが、石鹸のなかでは汚れ落ちがしっかりしている部類です。
・パックスナチュロン
のシャンプーは、石鹸シャンプーの中でも保湿効果が割とある使用感です。お風呂上がりの頭皮の乾燥もマシです。
石鹸シャンプーは、頭皮には害が少ないのですが、髪の毛がキシむのが欠点です。キューティクルが石鹸のアルカリで開いてしまい、キシキシして絡みやすくなる点は否めません。
ですので、仕上げには開いた髪のキューティクルを閉じるために、クエン酸でリンスをします。
これも、たいてい石鹸シャンプーとセットで、クエン酸リンスが販売されています。
クエン酸リンスにも使用方法が二つあって、
・洗面器にお湯をはり、クエン酸リンスを適量溶かして、髪の毛を洗面器の中に浸して使うタイプと、
・リンスを直接髪につけるタイプがあります。
使いやすいほうを選ぶといいです。
しかしですね・・・。クエン酸リンスの最大の難点は、頭皮にアトピーの炎症や傷があると、ものすごーく滲みることです。
本当にイタイ。
髪の毛から垂れてくるリンスで顔や首のアトピーも滲みますから、覚悟してください。
直接髪につけるタイプのクエン酸リンスのほうが刺激が強いので、滲みます。
洗面器でお湯にとかして髪を浸すほうが、酸性度が低いので、アトピー患部には低刺激です。
シャンプーだけ使うと髪が傷むし、リンスするとアトピーに刺激になるというジレンマもあるんで、ある程度アトピーが落ち着くまでは湯シャンのほうがいいんですよね。結果的に楽なのです。
もし、石鹸シャンプー使用する場合、髪はリンスしてもきしむことがありますし、頭皮も乾燥することがあります。
その場合は、スクワランオイルやホホバオイル、馬油、ツバキ油など、皮脂に近いオイルをごく少量、タオルドライした髪と頭皮になじませてから、ドライヤーで乾かすといい感じに保湿ができます。
オイルはくれぐれもつけすぎに注意してください。セミロングの髪でも、オイル2滴ぐらいで髪と頭皮には十分です。うっすらなじむ程度が理想です。
シャンプーを使うなら?安心できるシャンプーとは?
アトピーがしっかり頭皮からなくなるまで、出来ればお湯だけ、使っても石鹸シャンプーがいいのですし、慣れたらそのまま継続する人も多いようです。
でも、そのうち通常のシャンプーが恋しくなってくること人もあるでしょう。
その場合は、アトピー肌にも刺激の少ない、なおかつ皮脂を落とし過ぎないシャンプーを選んで使うといいですね。
頭皮が治っても、体のアトピーが残っている場合は、患部につくと刺激になります。
シャンプーってたくさんの種類が販売されていて、混乱してしまうのですが、アトピーがある頭皮に使うには、
・低刺激
・成分が残留しにくい
・皮脂を落とし過ぎない
という三つを基軸に選ぶしかありません。
シャンプーの成分は、製品によって、数十種類の洗浄料が混ぜ合わされています。
それぞれの洗浄成分には、それぞれ汚れ落としが得意な成分があり、組み合わせによって使用感が変わります。
さらに、保湿剤・防腐剤・光沢剤など、髪や頭皮に対して何らかの効果を与える役割をもった成分が含まれています。
人によって成分があう合わないがあり、かぶれを起こすことがあるので、最終的には使ってみないとわからないところがあります。
ですが、確実に肌に悪い代表的な成分があります。
・ラウリル硫酸Na、
・ラウレス硫酸Na
この二つは、食器用洗剤にも使われているぐらい、脱脂力の強い(油汚れを良く落とす!)成分です。まずアトピーには向きません。ちょっと肌が敏感な人もトラブルになることがあります。
しかし、スーパーやドラッグストアで手に入るシャンプーにはことごとく入っている成分でもあるんですね。
理由は明確で、シャンプーの材料として安いから。
配合量によっても違うのですが、良くないことは確かです。
もしアトピーでも使える、洗浄力が優しいものを選びたいなら、「アミノ酸系シャンプー」と書いてあるもので、できるだけ成分表示がシンプルなものを選ぶと、トラブルが少ないです。
(アトピーさんでも無理なくつかえる髪によいシャンプーのご紹介はまたの機会に・・・。美容も大事ですしね。)
おわりに・まとめ
アトピーがひどい時のシャンプーは、しないほうが回復が早いと思います。(経験済み)
洗わないのではなく、お湯だけで頭皮と髪を洗うようにしてみてください。
擦るのではなく、ぬるま湯でマッサージです。
そこから様子を見て、アトピーが改善してきたら、頭皮に優しい成分のシャンプーを数日に一回ペースで使ってもいいですね。
ご自身の体と相談しながら、試してみてください。