IgG遅延型フードアレルギーの症状は?除去食が必要?治療法や検査キットの話

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IgGフードアレルギーの検査をお医者さんに依頼したときの体験記です。除去食が必要なのか、検査結果をどう治療に生かすのかも詳しく聞いてきました。参考になるかわかりませんが、私の検査結果も併せて公開してみます。IgGについてはわからないことが多かったので、いい機会になりました。

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IgG遅延型フードアレルギーの症状について?

IgG遅延型フードアレルギーについては、私も何かあるんじゃないのかな?と長らく気になっていました。
というのは、私は全くIgEの食物アレルギーで数値が出ないにもかかわらず、乳製品を食べると、翌日以降明らかに調子が悪い。これは、食べ物日記をつけていてわかったことです。

最後に残った首のアトピーが悪くなるのと、体が重たくなる感じがしていました。

(注:2014年時点での話。その後首のアトピーは別の方法で治った)

 

最近雑誌やネットで目にすることも多くなり気になっていましたが、金額が高いなーと思っていました。ちゃんと内容も聞きたいと思っていたので、お医者さんで検査を受けることにしました。ちなみに、自分でキットを買ってやることもできます。

(私の検査結果はこのページの最後にあります)

 

そもそもIgG遅延型フードアレルギーって何?

現在日本では検査と言えば、IgE抗体検査(即時型アレルギー)です。
IgG抗体検査については、最近知られるようになってきましたが、頻繁に行われていないのが現状です。
ほとんどが栄養療法をやっている、自由診療のクリニックです。保険診療は適用されていないし、検査機関も国内にはありません。

IgG抗体が関係するアレルギーは、遅延型で、24時間から数日後、最長2~3週間後に症状が出ることもあるアレルギーです。

慢性的に調子が悪い場合、いつも食べている食物がアレルギーを起こしている可能性があるんですね。

IgGが関与する遅延型フードアレルギーは、いきなり重篤な症状に陥ることはないものの、症状が体にでるまでに時間がかかるため、よもや食べ物の影響とは思わないため、原因がわからないまま何年も症状に苦しんでいるケースが多いそうです。

 

IgG遅延型フードアレルギーの主な症状は?

・蕁麻疹
・皮膚のかゆみ
・にきび
・喘息
・頭痛
・めまい
・関節痛
・動悸、不整脈
・倦怠感
・不安・焦燥感
・イライラ
・極端な感情の起伏
・うつ
・睡眠障害
・集中力低下
・寝汗
・歯肉炎
・アレルギー性鼻炎
・慢性中耳炎
・慢性鼻炎
・口内炎
・腹部膨満感
・慢性的な吐き気
・便秘
・下痢
・子供の多動
・重金属中毒症

と、多岐にわたります。

皮膚にも症状が出て、アトピーと思われていたものがIgGアレルギーだったケースも実際にあります。
体の一番弱い部分に症状が出るらしいです。

 

IgGはどちらかと言うと、慢性疲労や副腎疲労症候群の治療の一環として実施されれてきた経緯があります。
というのも、慢性的な倦怠感や精神症状にも関係しているから。
抑鬱が食物アレルギーに関係しているとわかったのは、その症状に苦しんでいる人にとっては光明だったわけです。

 

また、大好きで毎日しょっちゅう口にしている食べ物でアレルギー症状がでることが多いのも特徴です。
IgG検査に基づいて、泣く泣く大好物を中止したら体調が良くなることも多いそうです。

 

アトピーとIgG遅延型フードアレルギーの関係は?

体の症状として、皮膚に出ることもあるので、アトピーの原因になっている可能性もあります。
でも、必ずしも原因とは限らない。検査をして、該当した食物を除去してみて初めて分かる感じです。

アトピーの標準治療やその他の治療法をきっちりと試しても何も改善しない場合、受けてみるといいかもしれません。
あと、食事日記をつけていて、明らかにこれは体調が狂うと思った場合に確認したい場合も受けるといいと思います。

 

日本国内でのIgGアレルギーへの反応

日本小児アレルギー学会が、IgGアレルギーについては否定的な見解を出したことから、各種メディアがマイナスな取り上げ方をするようになってきています。

 

その理由は、食物抗原特異的IgG抗体は食物アレルギーのない健常な人にも存在する抗体であり、このIgG抗体検査結果を根拠として原因食品を診断し、陽性の場合に食物除去を指導すると、原因ではない食品まで除去となり、多品目に及ぶ場合は健康被害を招くおそれもあるからです。
日本小児アレルギー学会は食物抗原特異的IgG抗体検査を食物アレルギーの原因食品の診断法としては推奨しないことを学会の見解として発表いたします。

(http://www.jspaci.jp/modules/membership/index.php?page=article&storyid=91より引用)

 

もう少し簡単に言うと、IgGの上昇は免疫寛容の進行なので、いちいち食物除去しなくていいという声明です。
誰にでもある抗体なので、いちいちひっかかった食物を食べないようにした結果、栄養失調になっちゃうほうが深刻だという考えです。

最新のアレルギー研究では、免疫ができる際にIgG4抗体が上がるとわかってきており、食物アレルギーが疑われても、免疫寛容を促すために、症状を誘発しない範囲で食物の摂取を進めるべきだというのが、上記の背景にある考え方です。

 

免疫寛容とは、特定の食物に対して免疫を抑える仕組みのことです。免疫寛容が起きると、食べ物は体から異物とみなされずに体内に取り入れられるようになるという意味です。

 

しかし、そうはいっても実際にIgG抗体のアレルギー検査を受け、食事を除去することによって、今まで悩んでいた症状が消えて助かった人だっているわけですね。
特に、不定愁訴、原因不明(含むアトピー)と言われ、各種治療をしても治らず、原因も見つからなかった症状が解消に向かうことで喜んでいる人もいるんです。

 

子供であれば、確かに食事制限は深刻です。
大人の場合は成長途中の子供ほどそのリスクは大きくないでしょう。もちろん制限する食物の数が多い上にストイックに制限をすれば、栄養失調になるかもしれませんが、反応の高いものから優先順位をつけ、調整をしながら行うこともできるはずです。

 

IgGアレルギーの場合食物除去について

検査の結果で高い値が出た場合、一旦アレルギー反応を鎮静化するために原因となる食べ物の摂取を避ける必要があります。

除去の方法も、検査の数値レベルによって異なります。

 

食物除去の方法

強い反応が出た場合には、3~6ヶ月間原因となる食べ物を完全に食べないようにします。
IgGは6カ月間制限することで、ほぼ半分に減ります。6カ月制限できたら、自分の小腸の分解能力を超えない範囲で食べて良いのですが、一般的には4日間隔で、ローテーションをして、連続摂取を避けます。

一定以下の低い陽性反応が出た場合には、3~6ヶ月間原因となる食べ物の摂取を4日間隔で、ローテーションする方法を取ります。

4日間のローテーションというのは、反応が出た食物を1回食べたらその後3日間は食べないようにすることです。これは、同じ食べ物をずっと食べているとアレルギー反応が悪化する性質があるからです。

6カ月となると、かなりの長期間ですね。
でも、これと引き換えに快適な生活ができるようになるとしたら、やる価値はあります。

 

除去食でも変わらない場合・悪化することもある?

除去をした場合、アトピーの症状にこのアレルギーが直結していた場合は、症状が改善していきます。除去期間明けに少し食べてみて様子を見るか、もう一度検査をして確認します。

上手くいけば除去だけで改善することもあります。

 

しかし、除去の期間が明けてから再検査をしても、抗体の数値が一切改善していないこともあります。反応のあった食物を食べたら同じように症状がぶり返すこともありますし、場合によっては他の食物にもアレルギーが出ていることもあり得ます。

特定の食物を避けている期間に、別の食べ物に対してアレルギー抗原ができてしまい、悪化するケースがあったり・・・。

もしくは、除去食のストレスで悪化する場合もあります。
余り口にしないものならいいのですが、例えばお米とか大豆、小麦など、毎日の食卓に欠かせない食品や、調味料に微量でも入ってしまっているものは、すべて除去しようとすると大変なのです。

ストイックな食事制限に毎日が振り回され、あれもダメ、これもダメ、になってしまうと、ストレスにもなります。

食事以外のストレスで悪化することもあります。今持っているアトピーの症状に食わせてさらにストレスがかかると、悪化につながることもあるので、注意が必要です。

 

強いストレス負荷が罹った場合、

 

①胃酸の分泌や消化酵素が減少して消化不良になる
②未消化の食物が腸内で異常発酵し、小腸内で細菌が異常増殖
③腸内の善玉菌が減少し、悪玉菌が増加する
④悪玉菌が有害物質を生産
⑤有害物質により腸の粘膜バリアが障害され腸粘膜から異物が侵入しやすくなる
⑥アレルギー反応で腸管に炎症が拡がり腸管の免疫が低下する

 

という経過をたどって、アレルギーの改善が進まないこともあるんですよね。

もちろん、除去食のストレス以外にも、仕事の精神的ストレスとか他のストレス要因で、胃腸の状態が悪くなり、除去の効果が上がらない場合もあり得ます。

そうならないためには、腸内のメンテナンスも併せて行う必要があります。

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IgGアレルギーの正しい治療方法は?

IgGアレルギーで抗体反応が高く出た食べ物を、制限するだけなら、食べることを再開したら症状も戻ります。

そうならないためには、腸管の修復治療が必要です。

 

実は、そもそものIgG検査は食物を制限するための検査ではなく、腸管のバリア機能を評価するための検査なんです。

アレルギーを特定して除去をするのではなく、たくさんアレルギーが出ていると言うことは、腸管のバリア機能、消化吸収におかしいところがあると発見する手掛かりになるものなんです。

IgGの抗体ができる過程と腸管は切っても切り離せない関係になっています。

それを理解するには、リーキーガット症候群という症状を理解する必要があります。

 

リーキーガット症候群について

リーキーガットシンドローム(Leaky Gut Syndrome通称:LGS) 腸管壁浸漏症候群という症状があります。
余りメジャーではないものの、現代人にとって増え続けている症状です。

 

リーキーガットは、腸管壁における過度の浸透状態を表します。
腸管の壁がスカスカのザル状態になってしまい、細菌、毒素、、食物の透過性が増加してしまう症状です。

 

私たちの腸は、小さな食物分子を吸収し、栄養を取りこんでいます。そのため、腸管壁で分子の大きさを選別しているのです。小さい分子なら取りこめますが、大きい分子だと、通常は取り込みをしません。

 

 

しかし、腸管に炎症が起きたり、損傷して穴が開いた状態になると、ザルの網の目が大きくなってしまったように、大きな分子の食物やバクテリアも取りこんでしまいます。これらは異物として認識され、免疫応答システムによって、その異物に対する抗体が造られることになります。
つまり、IgG抗体がつくられやすくなり、アレルギー物質として体に登録される食物が多くなってしまうのです。
腸管の状態が悪いと、アレルギーになったり、自己免疫疾患につながったりします。

 

腸管から分子の大きなものも取りこめるとなると、逆に良いイメージを持つかもしれませんが、そうではありません。
ミネラルやビタミンは血中に運ぶためにたんぱく質とゆっくり結合して取りこまれる必要がありますが、このビタミンミネラルを輸送するたんぱく質にもダメージがおこり、結果的にうまく吸収されず、欠乏症になってしまうのです。
腸管が弱っていると、サプリも吸収されず、かといって食物からも摂取できず、アレルギー抗体もでき・・・と、アトピーにとっても悪い影響が出てきてしまいます。

 

食物除去以外にもサプリメントで対策する

栄養療法のクリニックでIgGの検査を行うと、食事療法、食物除去に加えて、腸管をメンテナンスするためのサプリメントも必要に応じて取ることになります。

・胃での未消化を解消するための 消化酵素を摂る
・乳酸菌などのプロバイオティクスで腸内環境を整える
・腸の粘膜を保護するサプリ(Lグルタミン、硫黄を含むアミノ酸であるメチオニンやシステインなど)

こうしたものを摂取しながら、一定期間ローテーションや除去をすることで、アレルギーを減らすことができるのです。

 

遅延型フードアレルギー検査キットで自宅でもできる

病院に行けば、検査結果のレベルにより、食物除去の方法やスケジュールを立てて、サプリメントも処方してくれます。

ですが、一度アレルギーがあるかないかだけを調べたいという方は、自宅でもできるキットが販売されていますので、そちらを使ってもいいですね。
ひどい場合は結果を持ってクリニックに行ってみる方法でもいいと思います。

アンブロシア株式会社が日本国内でキットの取り扱いをしています。

 

 

ランセットという針で指先からほんの少し血液を出して、きっとにつけて海外へ郵送し、結果表をもらうことができます。

96種類の主な食物についての検査をすることができます。

 

きらりの検査結果

では、私の検査結果を公開しておきます。黒い線が抗体のレベルです。

IgG1

なんと・・・、ほとんど反応なし??あまり派手な数値は出ていない気がします・・・。

緑色のレベルは「重要ではない」 黄色は「低い」 オレンジの領域は抗原が高いことを表わしていて、ひどい人はぎゅーんと黒線が右に出るらしいです。

じゃあ、私が乳製品食べて調子が悪いというのは気のせい??

IgG2
その辺もお医者さんに聞いてみました。

考えられるのは、

・そもそもたんぱく質が不足しており、抗体自体が出にくい体質のため、検査結果に反映されにくい (抗体自体がたんぱくでできている)

・アレルギーではなく、乳製品に食物不耐性がある可能性

だそうです。これは、同時に行った血液検査の結果も併せてみてもらったうえでの先生の見解です。

 

私のなかでは、他の食物と比べてだと数値結果が出ているので、避けることで症状が軽くなる可能性はあるとのこと。でも深刻になる必要はないといわれました。

確かに数値が出ていないわけでもないし、ちょびっと黄色の範囲まで入ってますよね。

 

 

検査に反応しにくいって言うのもあるんですね・・・。そう言えば私はIgEの検査でもめちゃくちゃ数値が低いのです。だからこそIgGじゃないかと疑ったのですが。体質なのかもしれません。

むしろ、食物の消化が上手くいっていないのが理由かもしれないとのことでした。

もうひとつの、「食物不耐性」というのは、アレルギーではなくて、体質的にその食物を消化吸収することができないこと。

IgGと同じようにありとあらゆる症状を引き起こし、腸にトラブルを起こすことです。日本人にも多いらしいです。

 

結局私は、消化酵素サプリと、Lグルタミン1000mgを1日2回と、ビフィズス菌・乳酸菌のサプリを飲んで腸管のメンテナンスをするように提案されました。私のレベルだったら除去しなくても、サプリだけで腸の状態をよくすれば改善するらしいです。

というか、私が相談に行ったクリニックの医師は、これ以上のレベルの患者さんでも同じようにビフィズス菌・乳酸菌サプリで腸管メンテナンスをするのだそうです。基本は除去食なしだそうです。

 

これだったら別に検査受けずに、乳製品を避けて、ひたすら乳酸菌で腸内環境を整えていたら良かっただけかも・・・と頭をよぎりましたが、やはり専門家からの分析を受けたり、IgG検査の本当の意義や食物アレルギーの解決法をきちんと教えてもらえたのは良かったです。

あと、小麦グルテンとにんじんにも数値は出ていたので、ちょっと控えてみようかとも思いました。気付いていないけど、毎日は食べないほうがよい食物に気がつけるのもメリットですね。

 

検査と診察2回で5万円ぐらい。(食物アレルギーの血液検査と栄養学的血液検査)

サプリメントでの支払いは別途2万円ぐらい(1か月分)。

クリニックで買うと結構値段しますね・・・。提案通りに継続するにはちょっと厳しいです。おそるべし自由診療。

私は自分でやってる腸内環境改善法を続けます。

 

おわりに

・IgGフードアレルギー検査は、慢性的な不調がある場合にやってみると良い

・IgGは本来は腸の状態を評価する検査

・高い数値が出たら、食物除去と、腸管のメンテナンスを行う

 

結局は腸内環境をよくするのが根本的な解決策なので、私のレベルなら、乳酸菌サプリ摂りながら、よく噛んで食事していればいい気もします。

アトピー患者全員に必要ではないし、優先順位は低いと思いますが、これを読んで、もしかしたらと思われた人は検査を受けてみるといいかもしれないですね。いろいろ発見がありました。

 

 

 

 

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tきらり

きらり です。

小さい頃からずっとアトピー。大人になっても悪化の一途。

いわゆる全身ステロイドリバウンドも経験しましたが、働きながら完治させました。もう長らく、ステロイドは使っていません。


その実体験を元に、良かったこと、悪かったことを、知っておくとよいことを、みなさんにシェアしたいと思います。


ちなみに、ステロイド完全否定派ではありません。ステロイド治療も代替医療も両方の良いとこどりで、いかに私生活と治療を両立させるかがモットー。人生の中心は病気の治療じゃないよね。やりたいこと楽しむためのものだよね。

こうして公開することは想定していなかったので、全身ボロボロの時の写真は残っていないけど、ラストスパートの時はこんな感じ。


ダラダラとステロイド付けていた部分は頑固だったなぁ・・・
アトピー完治


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