
転職先が運よく決まった私。ブラック企業に辞表を叩きつけ(?)新しい環境へ飛び込むことになりました。ステロイドと漢方の治療の経過もお伝えします。
あっけなく終わった退職劇。そして真実
転職先が決まり、2ヶ月後の入社が決まりました。
ああ、やっとこれで今のブラック企業から解放される。私の心は安堵と達成感でいっぱい。
絶対に邪魔されないように、必ず私のスケジュールで辞めよう!と退職届を用意して、社長のところへ行きました。
私:「社長、私事都合ではありますが、2ヶ月後の末日をもって退職します」
社長:「・・・。」
なんと、無視です。目も合わせてもらえませんでした。
しかしここで何にもおきないと、先に進みません。
私は、給与を減らされたこともあり、社長が私の何かに不満を持っていると確信していました。
そこで、次の言葉をいいました。
私:「あまりお役に立つことができませんで、申し訳なく思っています。このまま私が居続けても、この会社にとってプラスにはならないと感じています。」
社長:「そうだね。わかった。あとは専務とやって」
おお!難なくクリア。
これで私の退職は、了承されたのでした。
社長の傍を離れて、仕事に戻り、午前中の仕事を終えてお昼の休憩を取ろうとした時、先輩が声をかけてきました。
先輩:「辞めるんだって?」
私:「そうです。もう無理かなと思って。実はアトピーを理由に給料も下げられてるし、アトピーひどいのに休暇も取れなくて続けるのム難しいと思ってまして。ゆっくりしたいんです。」
先輩:「ああ、そうか。実はね、小耳にはさんでたんだけど、会社の業績がすごい悪いんだわ。それに奥さんの専務が使途不明金をつくっていたみたいでお金足りないって。別室でけんかしているの聞いたの。」
私:「はぁ、そうだったんですか。なんか周りのことにまで気が回ってなかったです。知らなかった。」
先輩:「きっとね、かわいそうなんだけど、業績カバーのため給与削減の理由に使われちゃったんだよ。正直、あなたのアトピーがひどくなってから、小さい書類ミスが結構発生してたの。私、あなたが大変だと思ってフォローしてたんだけど、それが専務に一回ばれちゃってね。」
私:「えっ!そうだったんですか?私のミスならその場で言ってくださったら良かったのに・・・」
先輩:「いや、あなたフラフラで大変そうだったし、早く仕事捌かないといけないしね。結果的に庇い切れなかったから
私あなたに対して悪かったと思ってるけど、タイミング悪く経費削減の口実に使われちゃったんだ。」
私:「いいえ・・・。結局私が悪かったんです。自分では頑張っているつもりでも、実際に迷惑かけていたってことですから。」
先輩:「残れないの?正直この会社でここまで続いたのあなたぐらいなんだけど。別に見た目なんて関係ないし」
私:「無理ですね。次もありますし」
この時の先輩との会話に、私の心の中では、いろんな思いが一度に渦巻きました。
一つは、知らない間に、仕事のパフォーマンスで周りに迷惑をかけていた事実に落ち込みました。
もっと周りのことを考えて、治療や手段を講じていたら、先輩にも会社にも迷惑をかけずに済んだかもしれないと。
もう一つは、専務の責任によるお金の問題のために、私のアトピーを口実に給与を減らされていたことへの言い知れぬ怒り。
そしてもう一つは、アトピー体質である自分に感じる弱さ、不甲斐なさ。自己嫌悪感でした。
結果としてはひどい環境を出ることができて良かったのですが、会社も自分にも嫌悪感がつのり、先輩には申し訳ない思いでいっぱいになりました。
深く状況を考えず、負けん気だけで対処した結果、自分にも周りにも迷惑をかけたことは、私の恥ずかしい記憶として残っています。
ステロイド減量⇒終了への道
漢方治療は順調に見えました。
ステロイドと1日2回の煎じ薬で、全身のアトピーは、真っ赤に腫れあがっていたのが、ガサガサの乾燥肌とまだらに湿疹が出てる状態に変わっていました。
とはいえ、顔も含めて全身がその状態です。かゆいとやはり引っ掻くので、傷も絶えません。
漢方の煎じ薬は、通院するたびに処方が変わりました。
内容を聞いてみると、
・体力をつける生薬
・胃腸の消化を助ける生薬
・便通を良くする生薬
・体表に出ている炎症物質を解毒する生薬
を、オーダーメイドで作っているということでした。
お医者さん曰く、仕事の疲れとストレスで弱った内臓を強化しながら、皮膚の症状を取っているので、体内から立て直しが出来ているとのこと。
ステロイドは減らしていくため、ワセリンでマイザー軟膏を薄めた物を処方されました。
しばらくしたら、白色ワセリンのサンホワイトだけで保湿する予定とのことでした。
お医者さんには、転職するので休みが増えることも伝えました。このまま治療していけばきっと良くなると励ましてもらえました。
このころは、12時には布団に入るのですが、寝つけるのは2時ぐらい(時計の針の記憶の最後がそのくらい)
全体的に眠りが浅い傾向がありました。
良く眠れれば、さらに回復が促進されるという理由で、かゆみ止めの意味で、アレロックとアタラックスPを寝る前に飲むよう指示されました。
アトピーがひどくなってから、すでに9か月経っていました。
ステロイドと漢方を始めてから5カ月。
食事に気を使い始めてから3カ月。
ひどくなるのは一瞬でしたが、治るには時間がかかるな・・・と思いながらも、新たな仕事もアトピー治療にも頑張っていこう、と心を新たにした私でした。
続く
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