新天地での仕事と進展のないアトピー治療

LINEで送る
Pocket

スポンサーリンク

ブラック企業を無事退職し、新しい会社に入ってからのお話と、その時のアトピーの経過です。

スポンサーリンク

入社、そして新しい仕事

ブラック企業で退職を言い渡してから、2か月後。私はある小さな保険会社の事務職として働くことになりました。

 

その会社は販路拡大を積極的に行っており、事務職を大量採用していました。
私と同じ時期に10名ぐらいが採用されており、保険会社経験ある人ない人どちらもいました。

会社としては研修もきちんと準備されており、東京本社で1週間泊まりで研修を受けた後、自宅近くの事務所に配属されました。

事務所には20名ほどがいて、人間関係も良く、忙しいなりにも和やかな雰囲気の職場でした。女性社員が長く働ける会社でもありました。

 

前の会社との違いに、嬉しいやら戸惑うやらでしたが、ここでなら長く働けそうだと希望が持てました。

 

この時の課題は、私が保険業界未経験だったということ。

金融用語、保険の知識、そして事務作業もすべて初めて。

とにかく覚えることが大量にありました。

そして、金融業界の試験もたくさんありました。まずは保険を扱う人が必ず取る一般試験。その後にも数か月に1回はテストがありました。
事務所にはひっきりなしに電話がかかってきて、問合せが入ります。
お金も絡むので、調べて正確に、しかも迅速に対応する必要があり、頭はフル回転です。

書類の書き間違いも厳しく指摘されます。一言一句間違えのないよう、複数人でチェックし、上司の目も入ります。

机に一日中座っていますが、手と頭は休む暇なく動かし、早く環境に慣れようと頑張っていました。

 

なかなか治らないアトピー

漢方薬の治療は続けていました。ずっと煎じ薬を飲み続けていました。煮出す手間も、臭いも、もう慣れた物です。
ステロイドは、マイザーとワセリンを混ぜた物を使用。濃度を50%、30%と段階的に減らしたものを渡されていました。

先生の計画では、ステロイドの濃度を減らしていきながら、漢方で体の機能が正常化し、皮膚の炎症も傷もおさまっていくという計画でした。

2週間ごとに通院しており、ステロイドは減らしていましたが、全身の症状は薄皮を剥ぐように良くなる気配があるものの、劇的に良くなることはありませんでした。

 

転職してからも同じ漢方のお医者さんへ通い続け、ステロイド減量から3か月で一切ステロイドは塗らなくなりました。

ワセリンの中でも精製度の高いサンホワイトだけを使用しました。

一度、タイツコウという漢方の軟膏も処方してもらいましたが、臭いがカレーのような独特の生薬臭がして、服について取れないし、周りにも迷惑がかかりそうだったので、やめました。

先生は、私のステロイドを止めたいという意向も理解してくれており、先生の方針としても、症状が改善すればステロイドは使わないと決めてらっしゃいました。予定では、ステロイドを止めてからは、漢方の力だけできれいに治っていくはず・・・。

 

しかし、経過は一向に良くならず、私の体は全身くまなく乾燥肌で、あちこち赤い炎症部分ができていました。
帰宅時や食後や寝る前に発作的におこる激しいかゆみに、爪を立てて皮膚を掻き破っていました。

寝る前にはアタラックスPを飲みますが、気休めだけで効いている実感はありません。

 

食事も自分なりに気をつけているつもりでした。、昼食には玄米おにぎりを会社に持参。家に帰ってからもご飯と野菜とお味噌汁の食事。乳製品と卵は食べず、肉も食べていませんでした。魚は少々。調味料は奮発して化学調味料不使用の良いものを買っていました。

お菓子は自作のクッキーを少々。
ただし、会社でいただいたものは断れず食べていました。

ステロイドは止めさせてもらったけれど、漢方だけでどこまで改善できるんだろうという不安がありつつも、ようやくステロイドは減量出来たので、また始めるのは避けたいと思いながらすごしていました。

 

まさかのプロトピック提案

ステロイドを止めて、漢方の煎じ薬のみに変更して約1か月。
症状の改善は停滞しました。

 

すると、先生は、私にプロトピックを使わないかと提案してきました。

当時、プロトピックは出始めたばかりで、ステロイドに変わる新しい薬として話題になり始めていたころでした。

特に顔の症状には臨床で良い結果出ていると説明を受けました。副作用としてニキビができることがあると説明がありました。

・・・

先生はきっと早く私の症状を取りたくて、新しい治療法を積極的に提案してくれたのかもしれません。でも、その提案に、私は気乗りがせず、断りました。
提案を受けた日に家に帰って、インターネットでプロトピックについて調べてみました。

免疫抑制剤であることはわかりました。
でも、対処療法である点では、ステロイドと変わらない印象を受けました。

 

すこしがっかりしました。

 

漢方薬で、体質から改善し、アトピーを治せるんじゃなかったんだろうか。
それって無理な話なんだろうか。
このまま漢方だけ続けていけばいいのでは?
なのに、なぜ先生はプロトピックを勧めるのだろう?

疑問に思いながらも、まだ漢方に望みを託し、煎じ薬を飲み続けることにしました。

 

続く

⇒ 次は最終回。漢方治療の果て、どうなったのかです。

LINEで送る
Pocket

このサイトについて

tきらり

きらり です。

小さい頃からずっとアトピー。大人になっても悪化の一途。

いわゆる全身ステロイドリバウンドも経験しましたが、働きながら完治させました。もう長らく、ステロイドは使っていません。


その実体験を元に、良かったこと、悪かったことを、知っておくとよいことを、みなさんにシェアしたいと思います。


ちなみに、ステロイド完全否定派ではありません。ステロイド治療も代替医療も両方の良いとこどりで、いかに私生活と治療を両立させるかがモットー。人生の中心は病気の治療じゃないよね。やりたいこと楽しむためのものだよね。

こうして公開することは想定していなかったので、全身ボロボロの時の写真は残っていないけど、ラストスパートの時はこんな感じ。


ダラダラとステロイド付けていた部分は頑固だったなぁ・・・
アトピー完治


今日も仕事から帰って、せっせとブログ更新してます。ときどき見に来てください。


【お願い】 運営者きらりは元患者の立場であり、アトピーを職業にする気持ちはありません。アトピーに関する執筆・講演等やお仕事コラボのご依頼は申し訳ありませんが全てお断りしています。何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。