アトピー治療再構築。根本解決に必要なことを教えてくれた本【体験記】

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ステロイドリバウンドの現実と事例が良くわかった本に出会い、少し救われた私。じゃあ、アトピーを根本的に良くするためにはどうしたらいいのか?をもう一度考え始めました。ここでもまた、ある医師の書いた本に救われることになります。

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アトピーの根本解決のために本当に参考になる本

アトピーを根本的に治したいと私は思っていました。
実は、根本的に治したいから、漢方治療を行うという発想があったんですね。

これも勝手なイメージというか、漢方薬のうたい文句でもあるのですが、「根本的な体質改善」みたいな?
「西洋医学では治療が難しい慢性疾患を体内から改善する」みたいな?
当時の私のイメージって、そんなもんだったんですよね。(お恥ずかしい限りです)漢方薬のんで良い食事を摂っていれば、体質が改善されて治るだろうと考えていました。

 

これも漢方の治療で耳にする言葉なのだけれど、「体のバランスを整える」的な話。
じゃあ、何が体のバランスを崩しているのだろうってことなんですが、崩れたバランスを漢方で是正するなら、漢方止めたらまたバランス崩してしまうんじゃないの?とも思ってみたり。

 

そんなことをもやもやと考えていた時に、またしても良い本に出会うことができました。

皮膚科医の菊池新先生の著書です。

この先生、本は何冊か出されています。以前「アトピーはもう難病じゃない」という本があったのですが、アトピーについては2010年発刊のこちらの文庫本がいいです。

 

アトピーの仕組みが最新の情報で、わかりやすくまとめられています。医者の選び方も載っていますし、役に立つ本です。

 

ステロイドは対処療法だってみんな知ってるのに

病気って、何らかの原因があって、その結果として起こるものです。
その原因が明らかになっていない病気は治らないのだけれど、アトピーについては明らかになってきている部分も多いのです。
ただし、アトピーって、皮膚科の領域でも、もっとも原因が複雑なのです。

 

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この図は同じ菊池先生の本、なぜ皮膚はかゆくなるのか (PHP新書) からの引用です。(この本もかゆみのメカニズムを教えてくれるおもしろい本)

虫さされだったら、原因と結果(症状)が一対一になるので、虫に刺されないようにして、虫さされの薬を短期間塗って書き壊さないようにすればいいだけ。

だけど、アトピーはかゆみという結果(症状)に対しての原因が一つではないです。複数の原因が絡み合い、皮膚を掻く行為そのものも悪化因子になることもあります。

環境や接触するものや食べ物や腸内環境により、免疫のバランスが崩れている状態。そこへ皮膚のバリア機能の低下や脆弱性があるから、皮膚に症状が出る、という構図。
菊池先生はいつもこの図をイメージして治療されているそうです。

 

だからアトピーって、お医者さんの観察力や経験値がものすごーく要求される病気なのです。

アトピーの皮膚の炎症だけをみているお医者さんは、皮膚の炎症を抑えることを主軸に置いてしまうんですね。ステロイドで炎症を抑えても、原因へのアプローチができていないから、炎症はぶり返す。

 

ステロイドは治ってきたら減らしていきましょうって言うけれど、約束通りに減らしていけるかどうかは、この悪化因子の特定ができるかにかかっていますよね。

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標準治療を行うにしても、ステロイドやプロトピックを処方して、勝手に原因がなくるのを待っているだけなら、アトピーが治るのは運任せになってしまいます。

 

ステロイドやプロトピックといった外用薬は、炎症を一時的に抑える「対処療法」でしかないのに、なんで医者も患者も悪化因子の究明に時間を取らないのかな?

 

アトピー治療で最も大切なのは?

アトピーの根本解決に真っ先に行うのは、結論から言うと、経験が豊富で診立ての良い医者探し!と言いたいところですが、もう一歩踏み込んで、悪化因子の特定とそれに対応する適切な治療や対処ってことだと思います。
皮膚の状態を見極め、問診や検査、症状から原因特定を行い、生活へのアドバイスをくれ、根本改善に至るまでの対処と掻き壊しによる症状の悪化を防ぐためにステロイドやヒスタミン剤や保湿剤を処方してくれるというお医者さんです。
そういえば、前回の体験談で紹介したステロイド依存の本を書いた深谷医師も悪化因子の特定は大切にされてました。

もし、お医者さんにかかるのなら、そういう人を探す必要がありますよね。

いわゆる名医っていうのは、問診での質問も的を得ていて、症状が出ている部位や病状から、何が必要かを的確に見極め、治療の組み立てができるんだと思います。

 

ペットの有無、いつ発症に気づいたか、既往歴、家族歴、いままで受けた治療、をなるべく細かく聞き出してらっしゃいます。
そして、患者さんの主訴もしっかりヒヤリング。痒い・痛い・見た目の発疹がひどいのにかゆみがないとか、発疹は大したことないのに痒みがひどいとか、自覚症状も様々。
併せて菊池先生が発疹の状況を観察して、8割ぐらいの診断がつくらしい。

 

そこへ各種検査所見をつき合わせて、きっちり診断をつけてから、薬の処方に入るのだけれど、ここの診断を出すまでの時間を惜しまないそうです。

5分も面談せずステロイドを出すだけの皮膚科とはえらい違いですね。

何百という症例を優れた観察力で、丁寧に見ているから、答えにたどりつくのも早いんだと思います。
教科書や論文だけじゃなく、検査結果で数値が高いからこの薬っていうテンプレ診療でもなく、ちゃんと患者さんから必要な情報を引き出し、解決策と適切に結びつけてくれる。
だから無駄な検査や、過剰な薬を出すこともない・・・。そりゃ無駄に延々とステロイド漬けになることもないだろうな・・・。

 

ここまで診察し、説明しててくれた上で、ステロイドを処方してくれるのなら、正直ステロイド剤に変な恐怖も持たなくて済むかもしれないですね。

 

できれば私もこういうお医者さんに、最初から巡りあっておきたかったですね・・・。

というか、全国にこういう皮膚科専門医(内科や小児科の片手間に皮膚科の看板掲げているとかじゃなくて)が増えてくれることを切に願います。
この本の菊池医師にお世話になりたかったけど、関東のお医者さんなので、関西在住の私は通うことができなかったんです。慢性の疾患が治るまでだと、何回も通うことになるので、やっぱり家や職場から近くて通える地域の皮膚科がベストです。

私は通える範囲でお医者さんを探しましたが、当時は実際きちんと治療してくれるお医者さんを見つけることができませんでした。当時情報収集しても、なかなか出会うことができませんでした。(涙)

なので、最低限、血液検査などをきちんと行い、症状に合った薬をだしてくれるかかりつけの皮膚科を確保して、悪化因子の特定は書籍をもとに自分で行うことにしました。

 

選ぶべきは、皮膚科専門医です。

日本の医療制度の中では、医師は専門以外の分野でも看板を掲げることができます。内科のついでに皮膚科も経営できてしまいます。

複数の看板を掲げて、そのすべてを一人の医師がやっている場合は、専門外の可能性が高いので、注意が必要ですね。

 

皮膚の専門性がないお医者さんに当たってしまうと、医師が判断がつかない皮膚炎はすべてアトピーと診断されてしまいます。

脂漏性湿疹をアトピーと言われたり、夏に悪化したアトピーが実はステロイドの副作用で真菌感染を起こしているのにステロイドランクを上げられるなんてこともあり得ます。

皮膚の所見は見分けも難しいので、皮膚科専門医に相談するのが一番なんですね。

 

良いお医者さんとの出会いが病気の治療には大切だとまざまざと感じた次第です。

今(2016年現在)は、ネットで治療方針を詳しく発信しているお医者さんも徐々に増えてきているので、選びやすくはなってきている感じはあります。

 

上記の本には、具体的なケースと治療例、アレルゲンへの対処法も出ているので、自分の状態と照らし合わせることができて、とても参考になります。

ということで、この本をみながら、血液検査結果やその他の原因を探して、治療と生活を見直していくことにしました。

 

 

おわりに・まとめ

本当に菊池医師の本は私にとって教科書的存在となりました。
きちんと検査を行い、皮膚の症状を見極め、悪化因子を特定してから、ステロイドや保湿剤や飲み薬を決め、治癒まで持っていくことができる、理想の治療像を提示してくれました。

いかに速やかに悪化因子を特定し、対処療法と原因療法を両立しながら生活するかが、治療を早めるカギだと思います。

逆にその部分を全く考慮せずに、薬だけもらっている標準治療だったら、結局は再燃を繰り返して、薬から抜けられないかもなーと感じます。運よく悪化因子から勝手に離れられたら別ですけどね。

⇒ 続き アトピーの原因を探る!まずは基本の血液検査が必要 へ

 

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tきらり

きらり です。

小さい頃からずっとアトピー。大人になっても悪化の一途。

いわゆる全身ステロイドリバウンドも経験しましたが、働きながら完治させました。もう長らく、ステロイドは使っていません。


その実体験を元に、良かったこと、悪かったことを、知っておくとよいことを、みなさんにシェアしたいと思います。


ちなみに、ステロイド完全否定派ではありません。ステロイド治療も代替医療も両方の良いとこどりで、いかに私生活と治療を両立させるかがモットー。人生の中心は病気の治療じゃないよね。やりたいこと楽しむためのものだよね。

こうして公開することは想定していなかったので、全身ボロボロの時の写真は残っていないけど、ラストスパートの時はこんな感じ。


ダラダラとステロイド付けていた部分は頑固だったなぁ・・・
アトピー完治


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【お願い】 運営者きらりは元患者の立場であり、アトピーを職業にする気持ちはありません。アトピーに関する執筆・講演等やお仕事コラボのご依頼は申し訳ありませんが全てお断りしています。何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。