ブラック企業とアトピー再再発

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どうにか転職できた私。休職中にアトピーは快方へ向かい、ひとまず生活はできそうになりました。転職した会社で新たなスタートを切ったのですが・・・。

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会社に充満する妙な雰囲気

新しい会社は、従業員が全員で10名ほどの小さな会社でした。社長と社長の奥さんが経営をしていて、他はアルバイトと正社員が4名ずつ。

私の仕事は、アクセサリーを販売している先に商品を卸す仕事でした。輸入されたアクセサリーや小物を、販売店へ納品したり、希望を聞いてくる。ノルマ特にありませんでした。
当初先輩社員は仕事を丁寧に教えてくれました。

ただ、なぜか社員もアルバイトもどんどん辞めており、数か月単位で新たな人を採用していました。
嫌な予感がしたので、古株の先輩社員に「なんでですかね~」と軽く聞いてみると、

「今にわかるよ。最悪だから、ここ」
という返答が。

・・・

 

何が最悪なのか? でも入ってしまった会社ですし、真相がわからないままに辞めるのもどうかと思い、教えてもらった仕事をコツコツとこなしていました。

ワンマン経営の恐怖

そして3か月経った頃、ある女性の古株先輩社員から声をかけられました。

「仕事、順調に覚えてくれてるよね。この会社、社長とその奥さんが気にいるかどうかがすべてだからね。」

そうしていろいろと教えてくれました。

 

なにしろこの会社はワンマン経営。社長と社長の奥さんの主観で、気にいってもらえるかどうかが全て。
社長に嫌われたら、社長の奥さんから執拗に厳しく当たられ、精神的に追い込まれ、退職に追いやられるのだそうです。

ひとまず私は、最初の仕事を覚える段階はクリアしているとのこと。

 

うーん、これは大変なところに来てしまったかも。

そう思っている私にさらに先輩は、社長の攻略法を教えてくれました。

 

・とにかく逆らわない
・意見を真正面から言わない。
・謝るときは、大げさに申し訳なさそうにする
・手柄はすべて社長のおかげと言う
・嫌みや罵声はひたすらやり過ごす。

などなど・・・。

 

それができないと、会社に残ることはできない。

先輩は続けてこういいました。
「仕事を教えても片っ端から辞められると、全部私のせいにされるし、仕事も進まず負担が増えるばかり。この会社はお勧め出る職場ではないけれど、条件が合うのなら、うまく社長を攻略して、いてくれるとありがたいの・・・。」

 

本当の恐怖がはじまる

嫌な予感は的中。ひどい会社。

私は社長に対しては無愛想な人という印象を持っていました。挨拶しても無視。仕事の報告をしても、言葉少なに返事をするだけだったから。

でもその社長の反応は、問題ないレベル。もし嫌われたなら、罵声に怒声、そして社長の奥さんからも厭味といじめを受けると言うのです。

 

しかし、女性先輩社員はとてもいい人で、仕事に対して熱意をもって取り組んでおり、この3カ月でも感謝すべきことがたくさんありました。仕事内容自体も嫌いではない。お給料も決して悪くなかったし、無職に戻るのも嫌なので、私は会社での勤務を続けていきました。

先輩の忠告通り、とにかく言われた通りに仕事をすることを心がけました。
入社直後は、仕事の勝手がわからないので、どのみち言われた通りにするしかないという私の態度は良かったようで、それをそのまま続けていきました。

しかし、仕事の勝手がわかってくると、いろいろと自分の意見が出てくるものです。
社長も私に対して率直にものを言うようになってきましたが、その言葉にだんだん疑問と怒りが湧くようになりました。

 

 

「取引先に●●(商品名)をとにかく売らせろ。あいつらの利益なんか関係ない。うちが在庫を掃ければいい」
「お前、卸せなかったら、お前弁償な。」

とにかく、取引先のことは考えず、自社の商品をひたすら押しつけることを強要する言葉が増えました。

 

そのたびに先輩社員は、「とにかく我慢。結果が出なかったら、ひたすら申し訳なさそうなふり」
と耳打ちしてくれました。

 

その裏で、人はどんどん辞めていきました。
採用してもしても辞めてしまう。
当初8名だった社員とアルバイトを12人に増員しても、翌月には6名に減り、また採用をかける。

 

人が減った分、私と先輩の勤務日数は増えました。

それでも、小さい会社なので仕事の手を緩めることもできません。有給をとろうとしたある社員が社長に文句を言われ、それをきっかけに退職しました。友人の結婚式に参列すると数ヶ月前から休みを打診していたのだそうです。一週間前に、「休むなんて非常識」と社長に罵倒されたのです。

 

解消しきれない忙しさとストレス

入社から8カ月経った頃、忙しさはピークを迎えました。

社長の機嫌はますます悪くなり、私にも先輩にも八つ当たりをするようになりました。

私と先輩は、ストレスを甘いお菓子を食べて発散しながら、懸命に働きました。

そうなると・・・

私のアトピーはみるみる悪化。入社当初は関節部分や首に局所的に出ていた症状は、どんどん面積が広がっていきました。

症状が出ていてもステロイドなしでなんとかなっていたのが、放っておくとどんどん出てくるようにりました。

皮膚科を受診。またステロイドの塗り薬を処方されることになりました。

 

かゆいんですが、かゆいと言って手を止める余裕がないほど仕事が忙しく、家に帰ってホッとするとかゆみに気付き、掻きむしってしまう。

 

掻く前にステロイドを塗るのですが、どうしてもかゆい。

塗ってもステロイドの効き目を感じることができません。

昔だったら、塗ったらとりあえず炎症が治まったのに。

 

家に帰ったら食事前にひとしきり患部を引っ掻き、お風呂に入って寝る前にステロイドを塗るというサイクルを続けていました。

 

続きはこちら ⇒ これってステロイドリバウンド??

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このサイトについて

tきらり

きらり です。

小さい頃からずっとアトピー。大人になっても悪化の一途。

いわゆる全身ステロイドリバウンドも経験しましたが、働きながら完治させました。もう長らく、ステロイドは使っていません。


その実体験を元に、良かったこと、悪かったことを、知っておくとよいことを、みなさんにシェアしたいと思います。


ちなみに、ステロイド完全否定派ではありません。ステロイド治療も代替医療も両方の良いとこどりで、いかに私生活と治療を両立させるかがモットー。人生の中心は病気の治療じゃないよね。やりたいこと楽しむためのものだよね。

こうして公開することは想定していなかったので、全身ボロボロの時の写真は残っていないけど、ラストスパートの時はこんな感じ。


ダラダラとステロイド付けていた部分は頑固だったなぁ・・・
アトピー完治


今日も仕事から帰って、せっせとブログ更新してます。ときどき見に来てください。


【お願い】 運営者きらりは元患者の立場であり、アトピーを職業にする気持ちはありません。アトピーに関する執筆・講演等やお仕事コラボのご依頼は申し訳ありませんが全てお断りしています。何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。