アトピーの血液検査読み方まとめ

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アトピーの血液検査に出てくる数値の意味をまとめました。IgEやTARCが主ですが、白血球の数値でも炎症を見ていることもあります。正常値だとお医者さんも説明してくれないことがあるので、自分で血液検査表と照らし合わせ見てください。

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LDH、LD(乳酸脱水素酵素)

LDH(乳酸脱水素酵素)とは、糖を分解してエネルギーを産生するときに働く酵素の一つで、肝臓、腎臓、肺、心筋、骨格筋などの組織細胞に多く含まれています。

この酵素は健康診断などでは肝臓機能の項目に入っています。がんや心筋梗塞・慢性肝炎でも数値が上がるので。肝臓や筋肉や赤血球の細胞がこわれた場合に数値が高くなります。

ですが、皮膚の炎症の広がり、発疹の状態とも良く比例して高くなるので、アトピーがひどいと高い数値を出します。
アトピーがひどいと健康診断でも引っかかるけれど、たいていは皮膚の炎症のせいってことも多いです。
アトピー症状が悪化すれば上昇し、良くなると低下します。
脱ステロイド中に、全身が赤く腫れ、黄色い汁が出ているときは、1000以上になることもあります。

白血球について

1立方ミリメートル(1マイクロリットル=1000分の1cc)当たりの白血球の数です。

アトピーの場合の検査では、全体の白血球数よりも、白血球中のリンパ球、顆粒球、単球の割合で炎症の状態を把握します。

白血球の種類がこの表の通り。

 

顆粒球

好中球
好酸球
好塩基球
リンパ球
単球

 

アトピーで皮膚の上に大量の黄色ブドウ球菌が増加している場合は、白血球数自体が増加しています。

ちなみに、ストレスの状態の目安にもなります。

 

交感神経が優位になるとアドレナリンが分泌され、アドレナリンレセプターを持つ顆粒球(好中球・好き酸球・好塩基球)が増えます。
顆粒球(好中球・好酸球・好塩基球)の割合が多い場合(61%以上)は、自律神経のバランスが交感神経優位。

 

副交感神経が優位になるとアセチルコリンの分泌が盛んになり、アセチルコリンレセプターを持つリンパ球が増えます。
リンパ球の割合が多い場合(42%以上)は、自律神経のバランスが副交感神経優位。

 

ステロイドを利用していると、リンパ球の数が減少し、顆粒球が増加する傾向があります。

 

 

好中球

最も一般的な種類で、特に細菌感染に対して重要な役割を果たす白血球です。

感染症、炎症、急性出血、溶血、慢性骨髄性白血病、真性多血症、中毒、悪性腫瘍、尿毒、痛風、ステロイド投与一時的なもの(運動、食事、ストレス)、喫煙などで好中球は増加します。

ステロイド内服や点滴をしていると、好中球数は増加して異常値を示すことがあります。

 

好酸球

白血球の分類の中で、皮膚の炎症の程度に比例するので、アトピーの炎症状態の目安として使われます。

ただし、純粋にアトピーだけの炎症ではなく、他の部分に異常があった場合も反映しますので、TARCのほうがアトピーに関しては正確です。

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アレルギー反応の制御を行なう。I型アレルギーで増加し、好塩基球が出したヒスタミンを不活性化する働きがあります。

 

好塩基球

ヒスタミンを分泌して炎症を起こします。顆粒の中には、ヒスタミン、ヘパリン、ヒアルロン酸などが含まれていて、アレルギー反応の際このヒスタミンが放出され、アナフィラキシーショック・じんましん・気管支喘息などを引き起こすとされています。

免疫に関与していると考えられているが、研究途上。

 

リンパ球

すべての病原体、アレルゲンに関与し、他の白血球を指揮し、抗体(免疫グロブリン)などを使って、体内に入ってくるあらゆる異物に対して攻撃する役目を持つ。

ウイルスなどのサイズの小さな異物や腫瘍細胞に対してはリンパ球が直接反応することもあります。

ステロイド内服や点滴をしていると、リンパ球は減少して異常値を示すことがあります。

 

単球

細菌などの異物を細胞内に取り込み、細胞内酵素を使い消化する役目をもっています。アレルギー疾患でいつも増加しているときは、感染症(肝炎)などが隠れていることがあります。

 

ASO(ALSO)

ステロイド離脱中に起こりやすい感染症の原因となる溶連菌の有無を示します。
数値が基準値より大きい場合は現在溶連菌による感染症にかかっていると判断できます。

 

TP(血清タンパク質)

皮膚の剥がれが多い場合や、ジュクジュクと浸出液が多い場合は、血液中のタンパク質が失われ、この数値が低下していることがあります。

 

CRP

C反応性タンパクを測る項目。炎症が起こっていたり、組織細胞の破壊によって血液中に増加するタンパク質です。細菌による感染症や脳梗塞などでも数値が上がりますし、風邪の急性炎症でも上がります。
アトピーの炎症でも数値が上がるので、炎症の程度を見るのに使用される数値です。

高感度CRPというのもあり、通常のCRPの10倍以上の感度で炎症を反映しています。

 

IgE

アレルギー疾患に関わるⅠ型アレルギー反応によって上昇する抗体です。数値が高いとアレルギーがあると見れますが、アトピーの場合は必ずしも病気の状態に比例しないことも多いです。

詳細はこちら ⇒ アトピーでIgEが高値の場合は?低い場合は?結局関係あるの?

 

TARC

アトピー性皮膚炎の重症度の評価に使う検査指標。皮ふ病変の細胞、アトピーの炎症の状態を的確に反映します。皮膚表面がきれいでも内部で炎症がある場合にも数値は高く出るなど、全体の炎症のレベルが客観的にわかります。

詳細はこちら ⇒ アトピーの血液検査TARCとは?基準値・異常値

 

おわりに

アトピーの治療に関連するものだけを取り上げてみました。各項目を今一度自分でも見てみましょう。数値の異常については、各数値だけではなく、他の検査項目と総合的に見て判断されるものです。不明な点はお医者さんに質問をしましょう。診察時間は限られているので、こちらから聞かないと重篤なもの以外は説明されないことも多いです。数値の意味ではなく、結論だけを言われることも多いです。
なお、基準値は検査機関によって微妙に異なるので、検査結果表の基準値を参照してくださいね。

 

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tきらり

きらり です。

小さい頃からずっとアトピー。大人になっても悪化の一途。

いわゆる全身ステロイドリバウンドも経験しましたが、働きながら完治させました。もう長らく、ステロイドは使っていません。


その実体験を元に、良かったこと、悪かったことを、知っておくとよいことを、みなさんにシェアしたいと思います。


ちなみに、ステロイド完全否定派ではありません。ステロイド治療も代替医療も両方の良いとこどりで、いかに私生活と治療を両立させるかがモットー。人生の中心は病気の治療じゃないよね。やりたいこと楽しむためのものだよね。

こうして公開することは想定していなかったので、全身ボロボロの時の写真は残っていないけど、ラストスパートの時はこんな感じ。


ダラダラとステロイド付けていた部分は頑固だったなぁ・・・
アトピー完治


今日も仕事から帰って、せっせとブログ更新してます。ときどき見に来てください。


【お願い】 運営者きらりは元患者の立場であり、アトピーを職業にする気持ちはありません。アトピーに関する執筆・講演等やお仕事コラボのご依頼は申し訳ありませんが全てお断りしています。何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。